すみません。アップしようとした矢先に、ソルリのニュースが飛び込んで来ました。

ちょっと、混乱してます。

 

いつもの如く、ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 ホテル・デルーナ호텔 델루나

【Episode 16】(1)

最終回冒頭で、今まで、未見だった映像がでてきました!!

このドラマの中では、一番古い時代となる、約1300年前、マノリの幼い頃に遡ります。


~山の中~

荷車がひっくりかえり、傍らで、幼い少女一人を含めた親子が倒れている。

馬を引いた黒づくめの引導使者が、立ち止まると、麻姑神に会釈をする。

横たわっている少女を、厳しい顔で眺めている麻姑神。

麻姑神「まだ子供だねぇ。両親はすでに、三途の川を渡ってしまったようだが、この子はなぜ、こんなにも長い間、生き残ってるんだろうか」

使者「私も、この娘を迎えにきたところですが、まだ、生きているのを見て驚いていたところです。」

麻姑神「この子なりに、生きようと必死なんだろう・・・。だが、なぜ、お前は戻ろうとしないんだい?」

使者「ですが、この様子では、そう長くはもちません」

麻姑神「お前には、これから少しして、起ころうとしていることが、わからないんだね。」

じ~っと、森の奥のほうに目を向ける麻姑神。

 

ほどなくして、馬を引いた親子連れが歩いてくる。

はい! イケメンの父親はヒョンモ(チャンソンの父ちゃん)の前世です・・・ということは、一緒に歩いている男の子は・・・・あ~~~、なるほど、これがチャンソンの前世なのね。

男の子「アボジ。向こうになにかあるよ」

父「ん? あ、おい!あ~、まったく」

父親が止めるのも聞かず、小走りに、荷車のほうに駆け寄っていく男の子。

父「おい、ああ、だめだぞ。触ったりしちゃいけない」

男の子「この人たち、もう亡くなっての?」

父「どうやら高句麗から来た人たちのようだな。この人たちは、国が崩壊したために、さまよったあと、ついに、ここで死を迎えることになったんだろう。ほら、荷車は持って行こう。お前のおかげだな」

横たわっている女の子が、可愛そうに思えてならない男の子。

首にまいた布をかけてあげようとしたところで、女の子が微かに動いたことに気づく。

男の子「う、動いた・・・」

ゆっくりと目をあける女の子。

男の子「僕のことが見える?」

視線を向けたままの女の子。

男の子「生きてるんだね。」

笑顔になる男の子。

 

少女に、水を飲ませてあげる男の子。

散乱していた荷物が荷車に戻され、両親の遺体はどかされている。

男の子「悲しまなくていいよ。君のお父さんやお母さんは、きっと月の宿屋に行ったと思うよ。薬売りのおばあさんから聞いたんだよ。荒野のどこかに、月の宿屋って言われる場所があるんだって。」

すでに、麻姑神が接触済みってことね。

微かに、反応する女の子。

男の子「死んだ人々が、死後の世界に行く前に休息を取りに行く場所なんだって。・・・ねぇ、君の名前は?」

男の子の手のひらに、満月のマークを指で描く女の子。

女の子「マノリ・・・月」

男の子「そうか、“満月”っていう意味だよね。可愛いね・・・

微笑む女の子。

 

~スカイラウンジ~

マンウォル「私たちも、過去に会っていたのかな?」

二人は、まだ、この過去の出会いに関しては知らないのかな?

マンウォル「私は、1300年前の人間なのよ。今までどうやって、会えなかったの?」

チャンソン「二人の人間がお互いに出会うためには、1300年かかることもあるんですよ。」

チャンソンの言葉に、微笑むマンウォル。

チャンソン「僕たちが星から来る光を見ることができるようになるには、とても長い時間がかかります。オリオン星雲は、地球から1300光年離れています。つまり、僕たち自身の目でそれを見ることができるようになるには、1300年かかるってことです。」

マンウォル「そう? じゃ、今、その光はどこにあるの?」

チャンソン「冬の間にしか、見ることはできないから、今は、その光は見られません」

マンウォル「冬?」

その言葉を、冬になるまで、ここにいられないから、見ることができないのだ、と受け止めるマンウォル。

 

~回想 (15話)~

麻姑神≪次の満月から、月のエネルギーは、この場所から引き出されはじめるよ。これからは、もう、どんな新しい客も迎えることはできなくなる。≫

マンウォル≪ここを閉じるように、言ってるんだろ≫

麻姑神≪お前の月の宿屋は、次の満月までしか存在しないんだ≫

 

マンウォル「冬にしか、それを見ることができないのは・・・残念ね。あ、ク・チャンソン、オリオン星雲の代わりに、今、私たちが見ることが出来る星ってないの?」

チャンソン「あ・・・う~ん、さぁ、どうなんでしょう。実は、僕はあまり天文学が得意じゃないんです。だから、よくわからないんですよ」

すごく申し訳なさそうなチャンソンに対し、握っていた手を大袈裟に放してみせるマンウォル(笑)。

マンウォル「はぁ~、それでもハーバード卒なの!あのね、今、この空にある、これらの星のどれか1つでも、指させばいいじゃないの!例え、あんたが間違っていたとして、私にそれを訂正できると思うの?ただ、感動したっていうふうに振る舞うにきまってるでしょう。」

ちょっとむかつくけど、確かに、マンウォルの指摘を否定はできないチャンソン。(笑)

チャンソン「じゃ、やってみましょうか。ええっと、チャン・マノルさんが好きそうな、きれいに輝いてるのを選んだほうがいいですよね。」

必死に、ご機嫌取りに励むチャンソンと、不貞腐れてるマンウォル。

マンウォル「もういいわよ、もう遅い!」

さすがに、タジタジになりながらも、そんなマンウォルが可愛くて仕方がないチャンソン。

マンウォル「・・・・・(怒)」

機嫌を損ねてるマンウォルに、なにか思いついたチャンソン。

チャンソン「実は、一つだけあるんです。あなたが、1300年生きてきた後に、見ることができた別の星が・・・。」

マンウォルが、チャンソンのほうを振り向く。

チャンソン「僕ですよ、ク・チャンソン(燦星)」

マンウォル「?」

チャンソン「僕はあなたの、きらめく星だって言ったでしょ」

きゃ~、きざったらしいことを言いながら、すでに、笑ってるじゃん(笑)

吹き出すマンウォル。

マンウォル「そうね。あんたがいればいい。冬に見ることが出来る星のことなんか、必要ない。あんたのことを見ていられればそれでいい」

こんな甘いセリフ、どうしちゃったんだ(笑)

マンウォル「あいご~、まぁ、チャンソンちゃん。どうして、こんなに輝いてるのかしら。キラキラまぶしくて仕方ないわ!」

チャンソンの両頬に手を添えながら、笑いだすマンウォル。

やられっぱなしなわけにはいかないチャンソン、マンウォルの頬をつまみなおします(笑)

チャンソン「あいご~、ウリマノルちゃん、まんまるお月様みたいに輝いてまちゅね」

マンウォル「まんまる?イラッ

チャンソン「いや、本当は福の神かな。福の神。うん、こっちのあだ名のほうがぴったりだな」

マンウォル「あんた、前にも、“テジクッパ”って呼ばなかったっけ?」

チャンソン「それは、あなたが、タッカルククスに生まれ変われたら本望だって言ったからですよ」

マンウォル「実際、そうなったら、どうしよう?」

ちょっとだけ心配になるマンウォル。

チャンソン「心配いらないですよ。そうしたら、僕がそれに合うコッチョリ(浅漬け大根キムチ)になりますから」

マンウォル「ほんと?」

頷くチャンソン。

マンウォル「本当ね?」

チャンソン「ええ」

マンウォル「本当にそうするのね?」

チャンソン「はいはい」

マンウォル「本当にコッチョリになるのね? 約束よ!」

これ、いつまで続けます?(笑)

 

マンウォルを抱き寄せるチャンソンのしぐさが、すごく自然です。。。

シチュエーション的には、まさに『僕の肩によりかかって♪』なんですが、ここで掛かるOSTは、양다일(Yang Da Il) _ 너만 너만 너만『Only You』なんです(笑)

 

~スカイバー~

ソフィ「キム・ソンビ様はどこに行かれたの?」

バーカウンターに立つ、別のバーテンダーに訊ねるソフィ。

バーテンダー「ああ、あちらのお客様とお話をされたあと、出て行かれました」

作家とお替りさんは、まだ、カウンターに座っておしゃべりしている。

ソフィ「どこに行ったのかしら?」

いやな予感がよぎるソフィ。

 

~リムジンタクシー乗り場~

作家≪私の新しい小説が出版されるだろう。科挙に合格したにも関わらず、辞退する羽目になった淫乱書生 キム・イルシクについてだ≫


先程の作家の発言にショックを受けたソンビ。

トンネルのほうを見つめている。

ソンビ「そんな屈辱に直面する前に、ここを去らねばならない。ここを去るべきだ」

そういって、歩き始めた時、自分たちが逝くときにはお互いにちゃんとお別れを言いましょう、と言ったヒョンジュンの言葉が脳裏によぎる。

 

ヒョンジュン≪どんなことがあっても、だまって逝ったりしないって約束してください!≫

ソフィと3人で固く誓い合った約束を思い出し、泣きそうになるソンビ。

 

~スカイバー~

すっかり、ホテルオーナー夫妻の貫禄漂うチャンソンとマンウォルが、スカイラウンジから、バーのほうに戻ってくると、ソフィが話しかけてくる。

ソフィ「社長様、キム・ソンビ様がどこにも見当たらないんです」

マンウォル「きっと、ヒョンジュンと一緒なんじゃない?」

ソフィ「いいえ。ホテル中、探しても見当たらないんです」

チャンソン「では、ここを出ていったとでも?」

マンウォル「キムソンビに、このホテル以外に行くところなんてないわ。どんなときでも、けっして、一人で出かけたりしない。いまだに、朝鮮時代みたいな話し方をする人間じゃないの。」

ソフィ「どうやら、科挙に合格した学士について、お客様たちとおしゃべりをしている最中に、様子がおかしくなって、バーを離れたそうなんです」

マンウォル「科挙に合格した学士?」

ソフィ「社長様なら、キムソンビ様の事情をご存じですよね?もしかして、ソンビ様が生きていた当時の名前は、キム・イルシクとおっしゃるのですか?」

ソフィの問いかけに、顔色を変えるマンウォル。

マンウォル「キムソンビの不都合について話していたっていう客は誰なの?(怒)」

 

作家の客から、事情聴取をするマンウォルとチャンソン。

作家「確かに、私が、キム・シリクという学士について書いた本を出版する前に死んでしまったと話しをしましたよ。」

チャンソン「それは、キム・シリクを嘲笑する小説なんですか?」

作家「調査をもとに書いたフィクションですよ」

マンウォル「それで、その小説は、現実に発売されるの?」

作家「すでに、出版社に原稿を送ってありましたからね。おそらく、私の遺作として出版するでしょうな」

机をバン!と叩いて、立ち上がると、作家に詰め寄るマンウォル。

マンウォル「その大馬鹿な出版社はどこなの?!で、その原稿を読んだ人間はどれくらいいるの?!」

作家「私はまだ、手書きで原稿を書いているから、この世に一つしかないし、たぶん、読んだことがあるのは、編集長ただ一人だけだと思うが・・・。」

忌々し気に、作家の胸倉をつかんだ手を離すマンウォル。

マンウォル「出版社・・・・」

 

~出版社~

編集長「はぁ、彼の手書きは、本当に読めやしない。ああ、目が疲れた。」

確かに、今時、珍しい手書き原稿。

編集長「エアコンが効きすぎじゃないか・・・?」

急に肌寒くなり、出ていく編集長。

側には、学士の恰好をしたソンビが座っている。

 

ソンビ(私は、淫乱書生などではない。これは、不公平だ)

 

早速、出版社にやってきたマンウォルとチャンソン。

マンウォル「まずは、原稿を買い上げるために、編集長を取り込みましょう。馬を売ったお金を充てることにするわ。おそらく受け取るはずよ」

チャンソン「ですが、我々がそうする前に、ソンビ様がなにかしでかすのでは・・・と、そのほうが心配です。たとえ、キムソンビ様といえども、人間を傷つけることになったりしたら、死神は容赦しないでしょう」

マンウォル「うちのキムソンビは、鶴みたいな男なの。鶴が人間を襲うなんて、聞いたことある?誰であろうと、傷つけたりできないわ」

チャンソン「ですが、ソンビ様は500年もの間、恨みを抱いていたんですよ」

マンウォル「鶴っていうのはね、たとえ、掃き溜めに立っていようと、雪のように真っ白なままでいるのよ。キムソンビは、500年もの間、(自分の)名誉を取り戻す日を待っていたんだから。」

このマンウォルの、ソンビに対する確固たる信念と信頼、泣けてきます。

 

~トイレ~

手を洗っている編集長の後ろに立つソンビ。

ふと、何かの気配を感じた編集長が、目の前の鏡を見ると、筆文字で、「私は淫乱書生ではない」と漢字で書かれた文字が浮かんでおり、手でそれを消す。

その時、ヤンバン(両班)姿の男が鏡に映って見える。

ふりかえると、「私はキム・シリクだ。私は淫乱書生ではない」と声が聞こえる。

慌てて、逃げ出す編集長。

ソンビ「こっちのほうが驚いたよ。ただ、あの本だけは出版しないでくれればいいんだ。もっと優しくやればよかったかな?」

 

叫びながら、編集スタッフの部屋に駆け込む編集長。

「どうしたんですか?」

「幽霊を見たんだ」

「え?」

「幽霊?」

「たった今、死んだキム・シリクを見たんだ」

「やった!」

「本当に見たんですか?」

「これで、本は大当たりだぞ」

「大ヒットまちがいなしだ」

自分の姿を見て怖がるどころか、ジンクスに、盛り上がるスタッフたちを見て、複雑な思いのソンビ。

 

力なく廊下を歩いていると、マンウォルたちがやってくる。

チャンソン「キムソンビ様・・・」

ソンビ「ク支配人、チャン社長。ここにいることを知ってたのか?」

マンウォル「なんてざまなの?一旦、ホテルに戻るわよ」

ソンビ「あまりにも、屈辱的で、このまま、ホテルには戻ることなどできやせん。ただ、ここからバスに乗って、来世に行きたい」

ソンビに近寄るマンウォル。

マンウォル「キムソンビ、あんた、このままでいいわけ?あんたはね、うちのホテルのエースで、威厳のある鶴みたいな男なのよ。鶴はそんな風に、こうべをたれたりしないのよ!こうやって、顔を高く上げてなさい!!」

両頬を押さえられても、俯こうとするソンビ。

無理やり、その顔をまっすぐにむけるマンウォル。

チャンソン「とにかく何としてでも、僕が出版社から原稿を取り返してきますから」

ソンビ「ク支配人・・・」

また、めそめそしはじめるソンビの顔を持ち上げるマンウォル。

 

~サンチェスとチャンソンの家~

マンウォル「どうしても、ホテルに戻るのが嫌なら、ク・チャンソンの部屋にいなさい」

ソンビ「ク支配人、本当にすまない」

チャンソン「これを読んだのは、編集長のみでしたし、まだ、読み終えてもいませんでした。」

あら、もう取り返したのね。。

チャンソン「あの著者は、有名な作家でしたから、説得するのに苦労しましたよ」

ソンビ「どうやって、説得したのかね?」

いたたまれなくて、遠慮がちに訊ねるソンビ。

チャンソン「キム・シリクは僕の祖先だと言ったんです。」

マンウォル「ク・チャンソンは、あんたの子孫だって嘘をついて、私は、その原稿を買い戻すために大金をはたいたの!」

ソンビ「何から何までかたじけない・・・。『淫乱書生 キム・シリク』だって?私は、自分の名の汚名すら、そそぐことはできないのか・・・。」

マンウォル「事実じゃないなら、あんたの無実を説明して証明しなさいよ!」

チャンソン「一体、何があったのか、我々に話してくれませんか?」

なにげに、常にニコイチな二人(笑)

 

ソンビ「3年ごとに行われる科挙に、若くして合格したために、わしは、みんなに神童だと呼ばれていた。だが、肝心の中央官僚となる試験には毎年落ち続けた。40歳を過ぎた頃、わしは故郷を離れ、ハニャン(漢陽・・・今のソウル)に落ち着いた。そこで、試験の勉強のためだけに集中した。他の人がどのように生きているかを見ることが、一生懸命勉強漬けの毎日を過ごすわしにとって、唯一、喜びを与えてくれたものだった。盲目の父親の面倒を見る若い娘を見たり、いつもケンカばかりしている二人の兄弟を見たりもした。社会的身分を無視して愛し合う若い二人を見るのも、とても美しいものだった。それで、本を読むのが退屈になったとき、路上で見たものに基づいて物語を思いついた。」

 

従僕「旦那様、これはあまりにも悲しいです。次はどうなるんです?」

 

ソンビ「もちろん、当時の学者にとっては、漢字以外の物語を書くことなど、ありえないことだと考えられていたんだ。しかし、私が描いた物語は、決して、劣ってなどいなかった。」

その話を聞きながら、マンウォルと顔を見合わせ、顔色を変えるチャンソン。

チャンソン「ま、待ってください。ソンビ様が書いた物語っていうのは・・・親孝行な娘、貞操な妻や、兄弟の・・・」

マンウォル「もしかして、それって、シムチョン、チュンヒャン、ヒョンブとノルブについての話?キム・ソンビがそれを書いたっていうの?」

ソンビ「この世では、それらの物語の作者は不明だということになっている」

あまりのことに、動揺するチャンソン。

チャンソン「それが本当なら、あなたは、朝鮮時代のシェイクスピアですよ!」


ソンビ「だが、それらの物語が、私の人生が絶頂の時に、台無しにしたのだ」


~朝鮮時代~

従僕「旦那様、おめでとうございます。これで、胸をはって(故郷に)戻ることができますね」


そこに、突然、庭先にズカズカと入ってくる学士たち。

学士たち「お前の合格は、取り消されるであろう」

ソンビ「それは、どういう意味ですかな?」

学士「これらの物語を描いたのは、お前だとはっきりしている。自分を学士と名乗っているそうだな。よくも、このような平民の下卑た暮らしについて、物語など書けるものだ。こんなものをお前が書いたのだと言われるのを見るのは、仲間の学士たちにとって、屈辱以外の何物でもない。すべての学者たちが、お前のような下品で厄介な者がその肩書を得たりすることがないようにさせるつもりだ」

ソンビ「私はただ、市井の人々の暮らしを物語にしただけです。なぜ、これらの物語を下品だと言われるのか」

学士「男女の色恋の話や、兄弟が仲たがいをした話だぞ。どれも、バカげた想像力で、大衆を混乱させる話ばかりだ。学士たるもの、なぜ、このような物語を書くことができるというのだ?」

衆人環視の中、ソンビめがけて、次々に本を投げつける学士たち。

学士「キム・シリク!もし、お前が屈辱的という言葉の意味を知っているなら、二度と面をあげられないだろうな」

 

ソンビ「他の学士たちの請願により、私は失格となった。有力な名家の息子が、私の地位を奪ったのだ。故郷の父は、屈辱を受けて、食べ物を断ち、結局死んでいった。私は、支えようとしてくれた妻に顔向けできる勇気が持てなかった。その場所に留まることも、故郷に帰ることも出来ず、世界の全てを失ったように思えて、自分で死を選んだのだ。こんな不当な扱いを受けるなど信じられない」

言葉もかけられないチャンソン。

溜息をつくマンウォル。

 

~デルーナ 会議室~

ソフィやヒョンジュンを交えて話をするマンウォルたち。

事情を説明するチャンソン。

チャンソン「最初は、この屈辱的な物語と呼ばれる物語が、この世から消えることを待っていたそうなんです。しかし、人々は、彼の物語を更に膨らませ、もっと広く知られるようになってしまった。」

ヒョンジュン「この世の人で、チュンヒャンやシムチョンの話を知らない人なんていませんよ」

ソフィ「少しは喜びを感じていたと思うんです。屈辱の代わりに、誇りを感じてたんじゃないでしょうか」

マンウォル「でも、一切、証拠がないのよ。あんたたち、キム・ソンビが言ったことを全部信じられる?誰かが、彼についての本を書いても不思議はないわね。人々は、ソンビがこの物語を書いたことを知らないんだから。彼は、いわゆる面倒な話を書いたせいで、結局失格となった淫乱書生にすぎないんだから。」

原稿を手に取るチャンソン。

チャンソン「とにかく、僕が、この原稿を全部、読んでみることにします」

ソフィ「キムソンビ様は大丈夫ですよね?」

チャンソン「一旦、僕の部屋にいます。・・・・・・はっ、サンチェス。」

急に、心配になるチャンソン。

 

~チャンソンの部屋~

何も聞かされていなかった家主が、突然の幽霊の来訪に、ひきつってます(笑)

ソンビ「少し前に、夕食を食べた時に、お会いしたことを覚えていますよ」

ヒョンジュンの祝勝会の時の話ね。

サンチェス「ああ、ええ。ところで、どうして、あなたがここに?」

ヒョンジュン「事情がありましてね、少しの間だけ、ク支配人の部屋で厄介になることになったんです」

サンチェス「ああ、なるほど。では、こちらの方もホテルで働いていらっしゃるんですか?」

隣にいる引導使者について訊ねるサンチェス。

ソンビ「ああ、彼は死神なんですよ。あなたのような人間が、そう簡単に会える存在ではないんです。挨拶をどうぞ」

一礼するサンチェスと、軽く手をあげる使者。

サンチェス「ですが、この方は私のためにここにいらっしゃるわけではないですよね?」

死神「違う。私は、私の古い友人を慰めるためにここにいるのだ」

そういって、ビールを口にする死神。

ふふ、『トッケビ』で、ビールも飲めば、家賃も払う死神を見てるから、違和感ないわ(笑)

ソンビ「死神は、私にビールを届けてくれたんだよ。一緒にやるかね?」

サンチェス「いえいえいえいえ、どうぞ。ごゆっくり(焦)」

ソンビ「しばらくの間、ここにとどまることを許してほしい」

もちろんでございます、とばかりに、一礼するサンチェス(笑)

死神「大家さん」

サンチェス「は、はい?」

内心、びびりまくりのサンチェス。

死神「あいにく、ビールのためのつまみを持ってこなかったんだが、なにかあるかな。もし、再び、会うのであれば、その時に返済しようと思うんだが」

サンチェス「ああ、ピーナッツがあります。ピーナッツでいいですよね?ちょっとお待ちください」


 

★『ホテルデルーナ』16話(1)の雑感★

チャンソンの前世をどう描くのか、ずっと気になってたんですが、最終回をもって、ドラマのスタート地点に持ってくるとは、さすがです!


すべては、ここから始まってた、ということが、明らかになり、嬉しい限り。


ええっと、『淫乱書生』については、字面がセンセーションなんで、ちょっと、連発されると困りますがてへぺろ、実は、『夜歩く士(ソンビ)』でも取り上げられているので、これを見て、久しぶりに見たくなりました。


一つずつ、見送る気持ちで進めていきます。


 

★『ホテルデルーナ』16話(2)に続く★