皆さん、3連休の中日、いかがですか?
昨日は貴重な休みの1日が仕事でつぶれた。。。
予定狂った~~~!
2分割してます。
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
~オソルのバイト先~
オソル休憩中かな、電話の相手は、ドンヒョン。
ドンヒョン「代表様の解任を決定するための株主総会が開かれることになった」
オソル「それが、私と何の関係が・・」
ドンヒョン「ただ、お前には言っておいたほうがいいと思ったんだ」
電話を切ったあと、積みあげられたカゴに捕まり・・・なんとか身体を支えるオソル。
オソルも、ほとんど食べてなさそうだね。
~ソンギョルの車中~
運転中のソンギョル。
~回想~
チャ会長《本当にそう思っているのか? お前自身の手でこの会社を作ったと・・。本当か? お前自身の手で? どうやら本気でそう信じとるようだな。》
ハラボニムの言葉を思い出し、目を覆うソンギョル。
“掃除の妖精”に、ソンギョルは、自分の全てを注ぎ込んでここまで育ててきたのよね。
クォン秘書《申し訳ありません・・。絶対に、代表様を騙すつもりはなかったんです。》
信頼していたクォン秘書の裏切り。
オソル《私たち、ここまでにしましょう。別れましょう。》
オソル《疲れたんです。あまりにも、住む世界の違う私たちなのに、必死になって合わせようとしましたが、代表様と一緒に過ごすのが、とても辛いんです。》
脳裏に浮かんでくる、3者の言葉が、ソンギョルを追いつめていく。
手の甲を覆った包帯に血がにじんでいる。
運転しながら、どんどん涙が溢れてくるソンギョル。
反対車線に飛び出したことも気づかず、正面のトラックのヘッドライトに照らされるソンギョルの顔。
クラクションと共に、吸い込まれるように、そのまま、まっすぐ、トラックに突っ込んでいくソンギョルの車。
衝突する直前に我に返ったものの、時すでに遅く、正面衝突するソンギョル。
夜の街をただ、ひた走るオソル。
クンクン《チャン・ソンギョル氏が事故にあった》
オソル《事故?》
クンクン《ウシン大学病院だ、早く急げ》
オソル《いえ、行けないわ。行きません・・・。》
さすがに、この段階においても頑ななオソルに、黙っていられないクンクン。
《彼のせいじゃないだろ・・・。君とは別の意味で、チャン・ソンギョル氏は、チャ会長から傷つけられた被害者でもあるんだ。そのために、痛めつけられ続けてきた患者でもある。
自分自身の手で、自分を傷つけることしかできなかった強迫神経症の子供のことを想像してみるんだ!そして、その子が信頼できるのは君だけだと言っている。そのことをどう思う? その子を見捨てるのか?」
動揺するオソル。
「今、チャン・ソンギョル氏が頼れるのは、君しかいないんだ。君を待っているに違いない。オソル、お前を待ってるんだ》
そう言って、オソルの背中を押すクンクン。
~病院~
運び込まれてきたソンギョル。
ストレッチャーに寝かされたソンギョルの上に乗り、心臓マッサージを続ける医師。
ひたすら、走るオソル。
(待っててくださいね。すぐに行きますから。今、向かってますから。少しだけ・・・。どうか、もう少しだけ待っててくださいね。)
緊急手術を受けるソンギョル。
(キル・オソル・・・、キル・オソル)
麻酔で意識がないにも関わらず、オソルを求めているソンギョル。
病院に到着し、案内に駆け込むオソル。
「チャン・ソンギョル! チャン・ソンギョルは?」
「VIP専用の回復室にいらっしゃいます。あの角を曲がったところです」
「ありがとうございます!」
走るオソルの前に立ちはだかるハラボニム。
「なぜ、来たんだね? 帰りなさい。君はここに来るべきじゃない。」
「いいえ。会長様こそ、ここにいるべきじゃありません。代表様をここに来させたのは、会長様じゃないですか。たった一人の孫を正気を失うまで追い詰めたんです。そして、あなたは、なんの罪もない人を死に追いやった。すべて、会長様が元凶です。もう私は、会長様から逃げたり、避けたりしません。恐れて、隠れたり、もうこれ以上、逃げ出して後悔したりしません。苦しむのは、私ではなく、会長様ですよね。代表様は、この痛みを受ける必要なんかない人です。苦しむのは会長様です。」
決して、愛する人の身内相手に、口にすることはないと、固く心を閉ざしていたオソルが、思いのたけをハラボニムに向かって吐き出しました。
「どいてください。私は、代表様に会わなければなりません」
ハラボニムが一言も口をはさめないほど、きっぱりと宣言し、ソンギョルの病室に向かうオソル。
そのまま、病室に駆け込み、ベッドに横たわるソンギョルの痛々しい姿を目の当たりにしたオソル、ショックで口元を抑えるしかない。
少しずつ少しずつ、近寄るオソル。
「代表様・・・来ましたよ。ああ、代表様・・・とっても、待っていらしたでしょう? ごめんなさい、ごめんなさい、代表様・・・。」
ソンギョルを取り囲むモニターや機材を見回し、ソンギョルの顔を見つめ、ベッドに顔を伏せるオソル。
~チャ会長の自宅~
ソンギョルの事故の一報を聞いたソンギョルオンマ。
「ソンギョラ、ソンギョラ!」
「チャ女史!落ち着くんだ。チャ女史!一人で行っちゃだめだ。私が代わりに行ってこよう」
恋人のヤン会長が必死に、オンマを落ち着かせようと引き留める。
戻ってきたチャ会長と鉢合わせる。
「病院から戻ってきたの? ソンギョルは?」
言葉がでないハラボニム。
「(とうとう)ソンギョルをこんなに風にしたのよ、おとうさんが!! 私の人生も台無しにしたうえに、ソンギョルの人生まで台無しにしなければならなかったの? それで、今、幸せ? 気分はいい?」
目を反らすハラボニム。
「もし、ソンギョルが目を覚まさなかったら、私、この先、ずっと、アボジを軽蔑し続けるから。死ぬまで憎み、嫌い続けるからね。わかりました?」
激高したまま、家を出ていくオンマ。
会長に一礼して、オンマを追いかけるヤン会長。
「チャ女史!」
一人残され、俯くハラボニム。
「早く目を覚まして・・・。私、ここにいるんですよ。」
泣きながら、ソンギョルに声をかけ続けるオソル。
「こんなところで、何してるんですか?」
ふと、包帯がまかれた手に気づく。。。
「手だって・・・こんなふうになってしまって・・・」
そっと、自分の手を重ねるオソル。
「別れようって言ったのは本心じゃなかったんです。嫌いだって言ったのは、全部嘘だったんです。私がどれほど会いたかったか。。。どれほど恋しかったか・・。代表様と別れてから、毎晩、毎朝、夢の中だけでも、と望んでました。たとえ、目が覚めたときに消えてしまってもいいから会わせて、と望みました。代表様のせいじゃないってわかってました。代表様にはどうすることもできないことだってわかってたんです。もし、目を覚まさなかったら、どうすればいいの? こんなに会いたいのに・・・。」
駆けつけてきたクォン秘書。
ドアを開け、オソルの泣きじゃくる声を聞き、そっとドアの前で立ち尽くす。
「もう、帰らないと・・。いなくなったら、もう二度と戻ってこないかもしれませんよ。もし、私に会いたいなら、お願いだから、目を開けて・・・。起きてください、どうか」
イスから立ち上がり、ソンギョルの頬に手を当てると、部屋を出ていくオソル。
ピクリと動くソンギョルの親指。
病院の廊下で、クォン秘書と話をするオソル。
「ドンヒョンオッパから聞きました。会社で、一体何が起きてるんですか?」
「総会は、代表様の事故によって、延期されたけど、なにかが変わるわけではないわ。どっちにしろ、うちの株主の半数以上は、AGグループに属しているから、物事は、チャ会長の思うままに進んでいくはずよ。」
自分とのことだけではなく、ソンギョルが自分の命と同じくらい大切にしている会社のことでさえ、今、祖父であるチャ会長の存在が、ソンギョルの行く手を阻んでいると知って、目を閉じるオソル。
「代表様に、どうしてここまで・・・。おじい様じゃないですか。それなのに・・・、なぜ、ここまで過酷にできるんですか?」
その言葉に、とうとう、泣き出すクォン秘書。
「ごめんなさい。私がオソルさんと代表様に耐えがたい苦痛を与えてしまったの。全部、私のせいよ」
どういう意味なのか、と不思議そうに、クォン秘書のほうを見つめるオソル。
「チャ会長は、私に、代表様のために働くよう、頼んできたの。こんなことになると思わず、私が(会長様に)代表様の近くに、オソルさんを置くように勧めたの。私の考えだったの。本当にごめんなさい。」
心から謝るクォン秘書。
自分たちの関係に、他人の思惑が加わっていたと聞き、少しならず、ショックを受けるオソル。
「謝罪なら、私ではなく、代表様にしてあげてください。代表様が最も信頼していたのは、他の誰でもなく、クォン秘書様だったじゃないですか」
また一つ、ソンギョルが、身近な人から受けた精神的なショックを知るオソル。
眠るソンギョルにキスするオソル。
ゆっくりと目を開けるソンギョル。
「キ、キル・オソル・・・」
にっこりと笑うオソル。
「代表様。よく眠れましたか?さぁ、急いで起きてくださいね。いつまで、ベッドの中にいるつもりですか・・・」
「また、戻ってきてくれたのか?」
「早く目を開けて・・・」
囁くオソル。
去っていこうとするオソルに、「一緒に行くよ」と、ベッドから起き上がるソンギョル。
「キル・オソル・・・」
リビングに出てきても、誰一人いない。
「キル・オソル、キル・オソル、キル・オソル!!」
涙まじりに、叫ぶソンギョル。
長い長い眠りの末、オソルの夢とともに、目を覚ましたソンギョル、じっと天井を見回す。
それに気づいたヤン会長。
ヤン「起きたぞ、チャ女史!」
オンマ「なに、騒いでるの?・・・ソンギョラ!! 気が付いたの? オンマがわかる?」
ヤン「医者を呼んでくるよ」
ソンギョル「一体、どうなってるんだ?どうしてここに?」
オンマ「一週間、意識がなかったのよ」
《もう帰りますね。もし、私に会いたければ、目を開けて。起きてください、どうか》
ふと、蘇るオソルの声。
「キル・オソル・・・」
意識が戻るや否や、愛するオソルの名を呟く息子に、溜息をつくオンマ。
そこへ医者たちが入ってくる。
「チョン・ソンギョルさん、どこにいるかわかりますか?」
医者のチェックを手で制するソンギョル。
「キル・オソル。会いに行かなければ・・・」
「ソンギョル、まだ、寝てなきゃだめよ」
「チョン・ソンギョルさん、こんなことをしてはだめです」
「ソンギョラ!」
「落ち着きましょうね」
「ソンギョラ・・・。」
「まだ、動いてはだめですよ」
数人がかりで、ソンギョルを止めようとする医者たち。
ベッドから立ち上がるも、ふらつき、ベッドに座り込むソンギョル。
「押さえるんだ」.
「チョン・ソンギョルさん、落ち着いてください」
その騒ぎのさなか、病室に入ってきたクォン秘書に気づき、冷たい視線を送るソンギョル。
「会社でなにかあったんですか?」
なにも言えないクォン秘書。
「わかりました。出て行ってください」
「また、戻ってきます」
「いいえ。もう、私は“掃除の妖精”の代表ではありません。そして、クォン秘書様も、私が知っていた人じゃありませんから。もう会う必要はないでしょう」
言い訳も弁明もせず、「どうか、お大事になさってください、代表様」と一礼し、部屋を出ていくクォン秘書。
え~~~ん(涙)
駐車場に停めた車の中で、ハンドルに顔を押し付けて、涙をこらえるクォン秘書。後部座席で本を読んでいた息子ちゃん。
母親が泣いているのに気づき、ティッシュを手渡す手には、ソンギョルと同じようなピッタリフィットのゴム手袋。
「オンマ・・・」
「ありがとう。イェジョン。ありがとう・・・」
同じ病気で苦しむソンギョルを、この子の将来の姿だと思い、ソンギョルの治癒に未来と希望を託して、必死で仕えてきたクォン秘書。
~ソンギョルの病室~
オンマ「ソンギョラ・・・、あのね、まだ、これを伝えていい時期なのかどうかわからないんだけど、オソルはここに来ていたの。」
意外そうな顔で、オンマを見つめるソンギョル。
「でも、あなたには秘密にしてほしいと頼まれたわ。」
来る日も来る日も、ソンギョルの傍らで座り、手を握り続けたオソル。
オンマ「オソルはね、毎日毎日、来ていたのよ。来ると、ずっとあなたの側に座って、そして静かに帰っていくの。」
病院の庭で、ベンチに座り、オソルを励ますオンマ。
「(最初)彼女は、二度と戻らないと言ったけど、そんなことできなかったのね。あなたが目を覚ますまでは来続けると言って。。そんなふうに毎日通ってきてた。。毎日、ずっとあなたの側にいたのよ、オソルは・・・」
それを聞き、胸がつまるソンギョル。
零れ落ちる涙を必死で拭う。
「そろそろ、オソルが来る頃よ」
え?っと驚いて、オンマを見るソンギョル。
~オソル自宅~
バッグを持って、病院に向かおうとするオソル。部屋のドアを開けたところで、声を潜めて話しているアッパとクンクンに気づく。
「安心した。良かったよ。オソルは、彼が目覚めたことを知ってるのか?」
「まだ、知らないでしょう」
「喜ぶだろうな。病院で、彼の顔を見たら、もっと喜ぶだろう」
「知ってたんですか? オソルが病院に行ってたのを・・・」
「毎晩、泣きはらした目で帰ってくるのに気づかないはずないだろう? オソルは何も言わなかったが、相当辛かったに違いない。アイゴー、理解できないわけじゃないが・・・だからって、あの子に何ができる? ただ、縁がなかったってことだろう・・・」
アッパとクンクンの会話を聞いてしまうオソル。
~ソンギョルの病室~
待ちきれず、ベッドから起き上がってオソルを待つソンギョル。
~オソル自宅、屋上~
洗濯物を取り込んでいるオソル。
「病院に行かないのか?」
「もう行かないわ」
「なんで?チョン・ソンギョル氏の意識が戻ったって聞いたのか?」
「良かったです」
「オレと親父さんの会話を聞いたんだね」
「今まで、ずっと自分のことだけしか考えてなかった・・・.代表様に会いにいく私を見て、アッパはどんな気持ちだったんだろう。。もう、本当に行くことはないわ。目を覚ましてくれただけで、もうそれで十分だもの」
~ソンギョルの病室~
オンマ「ソンギョラ・・、もう行くことが・・・。あら、あの子、どこに行ったの? ソンギョラ・・・」
ベッドはもぬけの殻。
~チャ会長自宅の庭~
咳の止まらない会長に声をかける秘書さん。。
「会長様、外は冷えます。中に入りましょう」
車で乗り付けてきたソンギョル。
「こんなとこまで来たところを見ると、ずいぶん、良くなったようだな」
「今すぐ、キル・オソルさんの家族のところに行ってください」
「まず、会社について話しに来たのかと思っていたが・・・。あの子は、相当、粘り強いようだ。お前のような腰抜けなんかより、よっぽど強い。回復したらのなら、AGグループに入れ。そうすれば、お前の望みをかなえてやろう」
「まだ、私と取引をするつもりのようですね」
「なんだと?」
「私の意志に反して、アメリカに送ろうとした時、おじい様は、私にこう言われた。戻ってきたら、私を手放すと・・・。“掃除の妖精”も、キル・オソルさんも、私が大事にしているものは全て、ハラボジにとっては、私の人生をコントロールする道具のように思えるかもしれません。。」
「一体、何がいいたい?」
「ハラボジに会うために、病院を抜け出した瞬間には、かすかな望みの光を持っていました。生死の境をさまよっていた孫が戻ってきたら、どんな条件もなく、私の願いを聞き入れてくれるかと思っていたんです。でも、私が間違っていたようです。もっとハラボジという人を知るべきでした。」
一旦、話を変えるソンギョル。
「6年前、事故の現場を訪れたんです。」
少し驚いたように、ソンギョルを見るハラボニム。
「ハラボジにかわって、謝りたかった。それが私が耐えられる唯一の方法だと思ったからです。 そして、私がそうすれば、ハラボジの不正行為に対して許しを得られるだろうと思いました。当時の私は、その被害者の中に、自分の愛する人の家族がいるなどと想像すらしていませんでしたから・・・」
「あれは、事故だったんだ。我々になにが出来たというんだ」
「いえ、ハラボジの過失です。ハラボジの判断ミスによる過失です」
「私は、約束の納期を守るために、ベストを尽くそうしただけだ。きちんとすべての適切な手順に従い、すでに合理的な補償を提供した。」
「ハラボジの言う、適切かつ合理的というのは、ハラボジの基準に基づいたものです。ずっと、私にしてきたのと同じように」
なにか言いたげなのに、肝心の言葉をおさえてしまうハラボニム。
「遅いけれど、もう手遅れかもしれないけれど、被害者の方に心から謝罪し、許しを請うべきです。孫として頼む最後の願いです。」
一礼して、帰っていくソンギョル。
「ソンギョラ・・・。チャン・ソンギョル!」
だいぶ、心身ともに弱ってるハラボニム。
~オソルの自宅~
それぞれ、自分の部屋から出てきたオソルとオドル。
「あ、起きたの?朝ごはん、作ってあるから」
オソルの抱えている封筒に目を移すオドル。
「それ、なんだよ?」
「ああ、これ?請願書よ」
「ヌナ・・・もうやめよう」
「オドラ・・・」
「そんな紙一枚で、なにが変わる? 頼むから、そんな意味のないことをして、無駄なエネルギーを使わないでくれよ。何も変わりはしないさ」
「諦めない限り、何かを変えることはできるはず。テコンドーを続けてよ、わかった?」
「自分は勝手に仕事をやめたくせに。なんで、俺にはそんなことするんだよ。それで、満足なのかよ? いや、それとも、罪悪感のせいか? オンマを殺したあいつと付き合い続けたいからか?」
オドルの言葉に、
「そうよ、あんたの言う通りよ。罪悪感のためかもしれない。あんたを通して、(運動選手として)代償的に生きたいのかもしれない。でもね、オドラ・・・、もう、あの人には二度と会わない。今後は、もう会わないわ」
そんなことを言わせたいわけじゃなかったのに、オソルにそれを言われるのが、一番辛いオドル。
「オドル、実を言うとね、運動選手をやめた後、私は毎日それを後悔したの。大丈夫だと自分に言いきかせてたけど、実際はちがったの。がんばったら、他人と同じようにうまく生きることが出来るって思ってけど、でも、それは無理だった。だから、逃げ出したの。逃げだした人間には、努力しても限界があるのよ。さらに、進むのは難しい。」
じっと、耳を傾けているオドル。
「私にとって、私にできる唯一の取柄は忍耐強いことなの。あんたには、私みたいに、諦めたり、逃げたりしてほしくないの。ヌナは、後悔する前に、ヌナのできることをやってみる。それが今、私のやりたいことだから」
ポンポンとオドルの腕を軽くたたき、でかけていくオソル。
頭をかかえるオドル。
悩め!青年。
*********
オドルの事件の審議委員を訪ねてきたソンギョル。
「これは懲戒委員会に加えられた人々のリストです。ちょっと調べれば、それがAG関係者だらけだということがはっきりと証明されるでしょう。」
「偶然かもしれませんよ。」
「ええ、ですが、それが偶然ではないことを裏付ける証拠があります。すべて、そこに入っています」
「これは文字通り、単なる状況上の証拠です。これで、なにができるんですか?」
随分、この人、毒されてるね。。。
「状況証拠? その状況証拠が真実になるのを見て行きましょうか」
諦めないソンギョル。
「はい、コーチ様。書類を出しにいく途中です。心配しないでください。オドルはテコンドーを続けるはずです。あの子は強いですから。ええ」
役所の前で、ばったり出会うソンギョルとオソル。
驚き、すぐさま、ソンギョルの全身を見渡し、無事を確認するオソル。
あれほど会いたかったオソルが、目の前にいる現実に、どこか緊張した面持ちのソンギョル。
近くのベンチに座り、話をする2人。
「退院されたと聞きました。もう、回復されたんですか?」
「いや・・・。でも、日常生活には支障はありません。」
なんと答えていいのか、そのまま、黙って、ソンギョルの言葉を待つオソル。
「キル・オソルさんはお元気でしたか? すこし、痩せたように見えるけど」
「・・・そうですか。それで、代表様はどうして、こちらに?」
「ただ、なにもせずにはいられなくて・・・。」
「それでも、そう簡単にはいかないでしょう。代表様のおじい様は、怖い方ですから」
「すみません。俺のせいで・・・」
もう、自分たちの話をするつもりはないオソル。
立ち上がったオソルが「では、先にいきますね。」と言うと、ソンギョルも立ち上がる。
「今までありがとう、キル・オソルさんと一緒に過ごした日々は、俺にとって、奇跡のような瞬間だった。これから、いつも思い出すだろう。永遠に・・・。」
黙って、手を差し出すオソル。
「きちんと、お別れを言ってなかったので・・・」
一瞬、右手を差し出しかけて、自分の荒れて、傷ついた手を出すのを躊躇うソンギョル。
(事故の後遺症で動かないとかじゃないよね?)
それを見て、自分の手を降ろすオソル。
「お元気で・・・元気でいてさえくださればいいんです」
去っていくオソルに対し、どうすることもできないソンギョル。
ずいぶん、この15話に、今までの登場人物の行動の理由づけを集約させてきたけど、そこはある程度、予測できていた部分ばかりだったので、本当は、もうちょっと突っ込んで欲しかったです。
別に、ドラマに深みを持たせるというわけじゃなく、ああ、そうだったのか、という意外性を含ませた納得感が欲しいというか、まぁ、欲張りかな(笑)
まぁ、セリフではなく、行動で思いを表すシーンも取り入れていたので、そこは、グッと来ちゃいました。
語る愛より、示す愛 (⌒‐⌒)o
さて、最終回!
ドラマが終わって、そろそろ1週間。
もうしばらく、お待ちください。