うわ~、14話のオンエアまでに、13話後半、アップできそうもなくなった~~~(涙)

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『まず熱く掃除せよ』Ep.13前半


~前回のおさらい~

 オソル「そうしましょう・・・。どこにもいきません。一日24時間、一緒にいましょう、私たち・・・」

 

ようやく、オソルの口から、本心を聞くことができたソンギョル。

ソンギョルの目から、涙が一筋こぼれおちる。

オソルにキスするソンギョル。

 

 

 

「どこにも行くな。俺との約束だ。」

何度も頷くオソル。

ソンギョルの手に、自分の手を合わせ、誓うオソル。

「どこにも行きません。すっと側にいます」

改めて、オソルを抱き寄せ、ガッツリちう。キスマーク

ソンギョルの首に回した腕を絡ませ、それに応えるオソル。

 

 

 

13話: あなたの頼れる肩になります


洗面所の前に座り込んでいるオソル。

ああ、ソンギョルがシャワー中なのね。。。

どうせなら、一緒に入っちゃえば? いひひ・・・。

変な意味じゃなくて・・・24時間一緒ってそういうことじゃん(笑)

「まだ、シャワー終わらないんですか?」

「もう終わるところだよ」

でも、シャワーの水音は、止まる気配なし(笑)

ああ、もう、こんな時間。一体、どれくらい、ここにいなきゃいけないんですか~?」

「いつまでってどういう意味? 俺が出るまで、そこにいなきゃだめだって言ったじゃないか!」

すでに、この段階で、うんざり気味なオソル。

長くは続かんな(笑)

「なんで、私、こんなことしてなきゃだめなんですか?」

「言っただろう。シャワーを浴びている間に、また失神するかもしれないじゃないか。とにかく、どこにも行かずに、ただそこにいればいいんだ」

子供みたいなソンギョルの主張に、笑ってしまうオソル。

こんなことして、待ってられるのも、いまだけだよ・・・。

「キル・オソルさん、そこにいる?」

「は~い、いますよ」

「どこにも行ったらだめだからね」

「わかってますから、急いで、シャワー終わってくださいよぉ」

そこへ、洗濯が終わったチャイムが・・・。

あれ、メロディーじゃなくなった・・・。

立ち上がり、様子を見に行くオソル。

「キル・オソル・・・、キル・オソルさん? キル・オソル!」

お手本のような、3段階コール(笑)

すぐさま、戻ってきたオソル。。

「どこに行ってたの?」

濡れた髪のまま、出てきたソンギョル。

「いえ、ちょうど今、洗濯物を乾燥機の中に入れて、戻ってきたんですよ。あー、まだ、髪、乾かしてないじゃないですか。戻って、髪を乾かしてきてください」

「ここ、ここ。ここで、俺が戻ってくるまで待ってて。わかった?」

「わかりましたから、戻って、髪を乾かしてきてください」

「俺、確認するからな、キル・オソル」

「は~い」

すぐにドアを開けるソンギョル。

「キル・オソ・・・」

「はい?」

中からも確認の声が・・・。

「キル・オソル?」

「ここにいますよ。とっとと髪を乾かしてくださいってば!」

さぁ、皆さんご一緒に♪

めんどくせ~~~~!(笑)

 

ソンギョルを待ちながら、かかってきた電話に出るオソル。

「はい、屋塔先(←でいいのかな? 屋上先生=クンクンのことよね)。電話しようと思ってました」

「チョン・ソンギョル氏は大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫だと思います」

「それは良かった」

「どうして、昨夜、何も言わずに帰ったの?全部、先生のおかげだったのに・・。」

「親父さんは、俺が君を送っていったのを知ってたから、俺が戻らなかったら、変に思ったかもしれないだろう? 君の家族には、ちゃんと説明しておいたから、あまり心配しなくていいよ」

「どうもありがとう。」

「チョン・ソンギョル氏を大事にしてやって。とても怖かったに違いないから。なにかあったら、すぐに連絡して」
電話を切ったクンクンの視線の先は、固い表情をして、カフェで待っているクォン秘書。。。

この表情が好きで・・・キャプっちゃった!
 

~ソンギョルの自宅~

オソルが作ったおかゆを前に、困った顔を見せるソンギョル。

「どうしたんですか? まだ、どこか痛みますか? 病院に行きましょうか、代表様?」

「いや、そうじゃなくて・・・。スプーンを持ちあげる力が出ないんだ」

「???」

ちらりと、おかゆのほうを見るソンギョル。

意図に気づき、仕方なく、スプーンを持ち、おかゆを掬うオソル。

「病気になったら、赤ちゃんに戻っちゃったみたいですね」

フ~フ~したおかゆを、ソンギョルの口元に運ぶオソル。

「あ、熱!」

「え?熱かったですか?大丈夫ですか? お水取ってきますね。待っててください」

「大丈夫だよ」と言いつつ、オソルが冷蔵庫のほうに向かうのを目で追うソンギョル。

冷蔵庫を開けるオソルをそのまま、抱き寄せ、自分の膝の上に乗せる。。

計画的犯行です。(笑)

「どこ行く気?いつでも俺の側にいろって言っただろ」

はいはい、どうぞ、ご勝手に。。。

と思ったら、甘々カップルに勝手にさせたくない人が、この家には、一人いました。

ガン!ガン!

足元に衝撃を感じるソンギョル。

クムジャさんが、色ボケ坊ちゃまに体当たりしてきました(笑)

「クムジャさん、お願いだよ、もう十分だろ。邪魔しているの、わかんないかな?・・・もう、わかったよ」

照れ笑いを浮かべながら、離れるバカップル。

ちゃんと、自ら軌道修正して、その場を離れていくクムジャさん。。。

 

席に戻ったオソル、「さぁ、食べてください」

「ああ」

おかゆを冷ましながら、食べさせるオソル。

 

「ところで、どうして、ロボット掃除機に、“クムジャさん”って名前を付けているんですか? なにか、事情があるんですか?」

「俺の養育係の名前なんだ。キム・クムジャ。そして、あのロボット掃除機は、クムジャさんからの俺への最後のプレゼントだったんだ」

「最後のプレゼント?」

「5年前に亡くなったんだ。」

「お二人はとっても、親しかったんですね」

「母に代わって、俺を育ててくれたんだ。昔の物は全部処分したから、あのロボット掃除機だけが、今の俺にとって、クムジャさんを思い出させる唯一のものなんだ。」

「だから、あんなに必死に探したんですね。代表様にとって、とても貴重なものだから」

「そして今、さらにもっと貴重になったよ。俺たち2人は、クムジャさんのおかげで、知り合えたんだから・・・」
確かに、縁結びは、クムジャさんだよね・・・。

 

「それで・・・、代表様は、私なんかの、どこが好きなんですか?」

「どういう意味?」

「いえ、代表様と私はまったく違うじゃないですか。個性や好み、ライフスタイルや習慣まで。」
「キル・オソルさんが初めて、うちに来たときに言ったことを覚えてる? 君は、俺の症状の背後には正当な理由があるに違いないと言ったんだ。」

~回想 ~
《最初、代表様に会ったときにはそう考えたりもしましたが、今はもう、そうじゃありません。代表様にも、きっとそれなりの事情があるんだと思っています》

※ちなみに、6話前半、牛コツスープをもって、ソンギョルの家を初訪問したときのことです。。。

 

「君は、俺の極端な清潔ぶりを批判しなかったし、俺にも事情があるに違いないと言ってくれたんだ」

「そんなこと言いましたっけ? まぁ、ご承知のとおり、私は、かなりの共感タイプですけどね」

笑いとばすオソル。

「人生で初めて、理解できたように感じたんだ。俺は、間違っているんじゃなくて、ただ、違うだけなんだって。(ほかの人と)違わなければならない理由があることを、君はわかってくれていたんだ」

自分のなにげない一言を、ここまで、ちゃんと受けとめていたソンギョルに、微笑みかえすオソル。

 

~カフェ~

クォン秘書「チュンアン洞の事故。もしかして、ダニエル先生はそれについて、全部ご存じなんですね」

クンクン「むしろ、あなたが知らなかったことに驚いています。チャ・ソクファン会長とあなたは、かなり近いと思っていましたから。チャ会長は知ってるんですか? オソルの母親が、その事故で亡くなったという事実を・・・」
「いいえ、まだです。どうすればいいんでしょうか。もし、真実が明るみに出たら、二人とも傷つくでしょう。」

その問いに、安直には答えられないクンクン。

~ソンギョル自宅~

外出用の支度をしているオソルを見て、早速、「どこに行くの?」とチェックするソンギョル。
「ちょっと、出てきます」

「どこに? 一緒に行こうか?」

「ああ、いえいえ。ちょっと急いでるんです。ですから、家にいて休息を取ってください。まだ、安静にしてたほうがいいです」

「いや、一緒に行くよ。今日は休みを取ったから。ちょっとだけ待ってて。すぐに着替えてくるから」

「いえいえ、代表様・・・」

 

~車中~

「納骨堂に行くなら、俺に言うべきだろう。だったら、訪問するためにちゃんと着替えたのに・・・」

ちょっとご機嫌斜めなソンギョル。

「あ、本当に、私一人で行けたのに・・・」

「もし、バスに乗って、乗り換えてたら、(着くまでに)もっとかかるだろう? 君は、俺をそれほど長く待たせるつもりだったのか? それに・・・・お母様には挨拶するべきだ」

「“お母様”ですか・・・?」

一瞬、微妙な空気が流れたものの、ソンギョルはご機嫌。

 

「ああ、代表様、あそこに!」

いきなり、子供がボールを追いかけて、道に飛び出してきたことに気づいたオソルの声に、慌ててハンドルを切り、歩道に突っ込むソンギョル。

「大丈夫?どこかケガは?」

「大丈夫です。。あ、子供は?」

「子供!子供だ!」

今度は、慌てて、車から降りるソンギョルとオソル

一緒に遊んでいた友達も集まっている。

ソンギョル「大丈夫か?」

「ごめんなさい」

頭を下げる男の子。

「いやいやいやいや」

「よかった・・・」

一息ついた2人が振り返ると、歩道のゴミ置き場に頭から突っ込んだソンギョルの愛車が・・・。

「よりによって・・・なんで、あれに突っ込んだんだ・・・チーン

「ああ、では、クォン秘書様に連絡して・・・」

「いや、彼女に連絡しちゃだめだ! あ、いや、病欠だって言ったのに、彼女にここにいるのがわかったら・・・」

「じゃ、どうするんですか? 納骨堂はもうすぐ閉まっちゃうし・・・」

 

タクシーを止めるソンギョル。

「すみません、乗る前に、後ろの座席の窓を開けてもらえませんか?」

「ああ、どうぞ」

表情の固いオソル。。。

そりゃ、この先、なにが起こるか予測できるもんね。

「ありがとうございます」

例の人畜無害の消毒剤を噴霧し続けるソンギョル。

「なにしてるんですか?!」

驚く運転手さん。

「これは完全に無毒なんですよ。 心配なさらなくても大丈夫です」

それは、あなたの理屈です(笑)

「あ、代表様、もう十分なのでは・・・」

シートにハンカチを敷き、オソルの手を握りしめながら、辛うじて、タクシーに乗れたソンギョル。

運転手さん、不信感の塊で、バックミラー越しに、後部座席を気にしてます(笑)

タクシーが揺れた拍子に、咄嗟に、助手席のシートを掴んでしまうソンギョル。

「う、手が・・・。あの運転手さん、少なくとも一日一回は、車内を消毒されますよね?」

「消毒? 一日一回、雑巾でシートを拭いてるけどね」

「雑巾?」

悲鳴をあげて、失神するソンギョル。

思ったとおりの展開に、何も言えないオソル。

 

最寄りのバス停で降ろされた2人。

「ごめん、こんなことになって・・・」

「大丈夫ですよ。じゃ、私はここからバスで行きますから・・」

「バス? 今日、どうしても、そこに行かなきゃならないんだ・・・よね?」

「今からでも、クォン秘書様に連絡してください。私は一人で行きますから・・・」

「どうやって、君を一人で行かせられる? こんなに遠くまで来ちゃったのに・・・」

それ、一人じゃ帰れないって言ってるのと同じですよ(笑)

バス到着!!

「あ、バスが来ました。すぐに帰りますから、あとで、家で会いましょう」

「待って!」

一人で乗り込むオソル。

吊り輪に捕まったところで、突然、運転手さんの大声が聞こえてきて、何事かと運転席のほうを見ると・・・。

「まったく、これは何ですか? まさか、一度もバスに乗ったことがないの? どうしたいんだ?困ったねぇ」

料金箱に、5万ウォン札を入れたソンギョル。

おつりが、ガシャンガシャン、雪崩のように出続けてるけど、ソンギョルには触れないよね?(笑)

この絶望と悲壮感を背負った佇まい!(笑)

オソル「代表様・・・」

 

立っているオソルにしか掴まれないソンギョル。

「あの・・・私じゃなくて、代わりに、吊り輪を掴むことはできませんか?」

さすがに周囲の目を気にするオソル。

「どうやって? 前に誰が触ったかもわからないのに・・・」

「あ、手袋! 手袋もってますか?」

「忘れてきた・・・」

「空いてる席が多いですね。座ってみますか?」

「まさか、ここの一つに俺が座れると、本気で思ってるの?」

「じゃ、私が座ります・・・」

「ああ、待って、君に捕まらないとならないのに・・・」

すでに、掴まっているというより、しがみついてる域 (笑)

「じゃ、なんでついてきたんですか?むかっむかっむかっ

「・・・・・真顔

 

「バスに乗ったのは初めてなんだけど・・・そう悪くもないな」

そりゃ、公然とオソルに抱き着けるんだからね。

「肩につかまっててください」

 

海沿いの停留所で、ご婦人方が大挙して乗車してくる。

ソンギョルを見て、興味津々。

「おや、ずいぶん背の高いイケメンだねぇ」

「本当だね、かっこいい」

キャーキャー大騒ぎで、迫ってくるアジュモニたち。。

オソル「運転手さん、降ります!ドアを開けてください!」

とても、この状況で乗り続けるのは無理だと判断したオソルが、バスを降りる。

 

見知らぬ停留所で降りることになったオソル、さすがに、ソンギョルの手を振りほどきました(笑)

「なんか、突然混んできたよな・・・。これから、どうする?」

「どうするって言ったって、どうするんですか?歩くしかないですよむかっむかっむかっ

ぷい、っと歩き出すオソル。

「あのアジュモニたちのせいで・・・・ごめんよ」

「急いでください!!」

 

結局、海岸沿いの松並木の遊歩道を歩く2人。

なかなか、オソルに手をつないでもらえないソンギョル(笑)

「ああ・・・だいぶ遠いな。・・・・あ、虫だ! 肩に虫がいる!取ってくれないか?」

突然、騒ぎ出すソンギョル。

「虫じゃありませんよ」

松の枯れた葉を見せ、そっと地面に戻すオソル。

「それに、虫は汚くなんかありませんよ。」

まだ、なにか乗っているような気がして、肩の周辺をしきりに気にするソンギョル。

「汚いと思ってるわけじゃないんだ」

「それなら?」

「あ、ただ・・・」

「まさか、虫が怖いとか?」

「いや! 虫は・・・違うぞ。」

「ふふ、そうなんですねニヤ

「そんな・・そんなわけ・・ない・・・・」

 

「行きましょうラブラブ

オソルのほうから、ソンギョルの手を取って、歩き出す。

「だから、怖いわけじゃないぞ。ただ、びっくりしただけだ」

「やっぱり、怖いんじゃないですか(笑)」

「違うったら」

「本当に?」

「ああ、もう話題を変えよう。俺のこと、からかってるだろう? ああ、まったく・・・」

「あ、虫だ! あははは・・・」

 

オソルのオンマの霊廟に来た二人。

きちんとお辞儀をするソンギョル。

「こんにちは、お母様」

《チャン・ヘウォン》

「私は、チョン・ソンギョルと申します。キル・オソルさんとおつきあいさせていただいています。いつもお会いしたいと思っていましたが、今日、こうしてご挨拶することが叶いました」

立ち上がり、もう一度、深々と頭を下げたソンギョル。

「さぁ、俺は挨拶を済ませたから、外にいるよ。」

「なぜ? 一緒に居てください」

「一人で、お母様に話したいこともあるだろう。俺のことは気にせず、ゆっくり、好きなだけ話をするといいよ」

そう言って、その場を離れるソンギョル。

 

「オンマ・・・元気だった? かっこよかったでしょ。 私が好きな人よ。背も高いし、素敵な人なの。オンマが会ったら、きっと気に入ったはずよ。残念だな。」

しばらく無言で、見つめているオソル。

「オンマは、みんな、わかってるんでしょ? 全部、見ててくれてるよね? オドルのことを考えると、こんなことをすべきじゃないんだけど・・・。本当にすべきじゃないのに。どうしよう、オンマ・・・。どうしたらいいのかな?」

 

二人、海の見える公園のベンチに並んで座っている。

「お母様は、美人だったんだな」

「ええ、綺麗だった。外見だけじゃなくて、心もとっても綺麗な人だった。」

「キル・オソルさんは、お母さんに似たんだな、たくさん」

「オンマが代表様に会ったら、きっと気に入ったと思います。代表様も、お母様に似てますよ、とっても・・・」

「俺が?一体、どんなところが?」

「顔も似てるし、でも、なにより、最初は冷たく見えたけど、本当は、優しくて、思いやりがあるし・・・。それに、可愛いところも。。」

「うちの母も、そんなふうだって言ってるの?」

「ええ。そうですよ」

笑ってしまうソンギョル。
「もし、本当に思いやりがあったら、うちにズカズカ上がりこんだりしないだろう」
にこにこ笑いながら、聞いているオソル。

「まして、うちで、あんな変なパーティを開くなんて・・。あの日のことを思い出すだけで、震えてくるよ」

「お母様のこと、恨まないでください。代表様のためになさったことです」

「恨んだりはしないよ。今は、母のおかげで、こうして一緒にいられるんだから」

少し間をあけて、話し出すソンギョル。

「母も祖父も、いつもそんな感じだった。彼らは、俺の気持ちなんて、お構いなしだし、俺のためだと言って、いつでも決めてしまう。子供ながらにも、ものすごく嫌だったよ。俺の強迫神経症の緩和か治癒のためだけにやってるみたいで・・・。」

 

「ごめんなさい」

「なんで、キル・オソルさんが謝るの? もうこれくらいでいいよね。その代わり、俺たちの話をしよう。ん? こんなところに座って、バスを待っているなんて・・・。キル・オソルさんと会ってから、初めてやることばっかりだ」

オソルの手をつなぎ、自分のポケットに入れるソンギョル。

オソルの笑顔と、夕焼けを見て満足げなソンギョルの隣で、一人、表情が暗くなっていくオソル。

 

寝付けないオソル。

じっと、部屋の片隅に置かれたスーツケースを見つめる。。。

(最近、眠れないことが多いね・・・)

 

~[清掃の妖精]~

久し振りの社内風景with 社員(笑)

「おはよう」

「おはようございます」

「お疲れ」

「ああ、オフィスも綺麗で清潔なようだな」

朝の点検中。

「おお、よし、そうだ、こうやって拭くんだ、こうやって・・・」

例のハート磨きを披露する、ハイテンションなソンギョル。

「グッドモーニング♪」

 

~カフェ~

クォン秘書と会うオソル。

「あの・・・いろいろ考えてみたんですけど、このまま、続けていけるとは思えないんです。代表様の強迫神経症の治療は、最初から、私なんかにできることではなかったんです。もっとも重要なことは、このこと(強迫神経症の治療)自体を代表様が望んでいないということなんです。それに、私はもうこれ以上、私の個人的な利益のために、代表様を利用したくないですし、騙したりもしたくないんです」

「代表様を騙すって、どういう意味?」

「実は、以前、おじい様にお会いしたとき、約束したんです。決して、おつきあいをしたり、代表様に恋愛感情を抱かせたりしない、と、お約束しました」

「会長様と、そんな約束を?」

「考えてみれば、そんなふうに約束させた理由も理解できます。でも、今、その約束を破ってしまったんです。」

「代表様が、オソルさんに惹かれてるのはわかってたわ。私も、二人にうまくやってほしいと願ってたの。でも、それじゃ、弟さんのことはどうするの?」

「ああ・・・別の方法を探そうと思います。なんでもやってみます。きっと他にも方法があると思ってますから・・・」

それを聞いても、不安そうなクォン秘書。

 

~ソンギョル自宅~

「ただい・・・ま。」

ソンギョルの声を聞き、立ち上がるオソル。

「そのスーツケースは何?」

「これから、自宅に戻ろうと思うんです」

「え?」

「今まで、本当にありがとうございました。代表様の家政婦さんは、クォン秘書様が別の方を探してくださいます」

「どういう意味? 辞めるって意味?」

頷くオソル。

「なんで突然? 何かあったのか?」

「いいえ、何もありません。ただ、代表様とのことを、最初からやり直したいんです」

「最初からやり直す? 一体、どういうことなのか、俺にわかるように説明してくれないか? だったら、君がここに来たときに言ってた問題っていうのはどうなったの? 解決したの? うちにいなければならない理由があるんだって言ってたよね?」

「いいえ(解決などしていません)」

「じゃ、なんで?」

「実は、それこそが、私が引越しをしなければならない理由なんです。それを解決しないとならないので・・・」

「でも・・・それってどういうこと? それが君が去る理由なんて・・」

「あとで・・・、全て解決したら、全部お話します。それまでは、私を信じて、少しだけ待っていてください」

「だからって、なんで、突然・・・。しかも、俺にも言えないなんて・・・」

「ごめんなさい。でも、たとえ私がこの家から引っ越しても、永遠に去っていくという意味ではありません。私たちの関係は同じです。何も変わりません」

全然、納得いかない表情で、オソルを見つめるソンギョル。

 

~ハラボニム(チャ会長)の家~

ますます、激しく咳こんでいるハラボニム。。。

「それで、頼んでいた調べものはどうなった?」

「まだ、調査中です。」

「おお、そうか。」

「少し、お伺いしたいことがあります。キル・オソルさんに、なぜ、代表様と恋愛しないように約束させたんですか?」

「ふふ、あの子が君にそう言ったのかね? うちのソンギョルに、AG グループを引き継ぐつもりだ。あの二人は、お互いに合わないだろう」

「キル・オソルさんは、仕事を辞める決心をしました」
「おお、そうか。それでは・・・あの子の弟を懲罰委員会にかける適当な人物を人選せねばな」

おじい、顔、怖い。。。

「どうしても、そこまでされないといけませんか? そんなことをしても、代表様のためにはならないと思います。」

意外そうな顔で、クォン秘書を見るチャ会長。

「時間がないんだ。私の後継者にするためには、なんとしてでも、あの子の病気を治さねばならんのだ」

「会長様・・・」

さすがのクォン秘書も、こうなってしまうと、打つ手なし?!.

 

~オソル自宅~

スーツケースをもって、現れたオソルを前に、怒り心頭のアッパ。

「クビになったのか?」

「え?」

「あいつ・・・。お前のところの代表はどこにいる? あの野郎は、お前を必要としたときには、ここまでやって来たくせに、今になって、お前を放り出すのか? 待ってろ。あの野郎の名刺はどこに置いたかな?」

「ああ、アッパ!私が辞めるって決めたの。私の決断なのよ」

「お前が?」

「なによ、私はいつでも、クビにされる側の人なわけ?」

「いや、そういうことじゃないが・・・。お前がただ険しい顔つきだったから・・・」

そこへ、やってきたクンクン。

「オソラ・・・、おまえ、クビになったのか?」

「ああ、なによ、まったく。なんで、みんなして、きめつけるのよ?」

クンクンに、それ以上言うな、と合図するアッパ。

「ああ、そうじゃないんだな、違うんだよな?」

 

オソル「なにも焼肉なんてしなくたっていいのに・・・」

クンクン「いやぁ、やっぱり、牛肉は豚肉よりうまいよな?」

わざとはしゃぐクンクン。

クンクン「牛肉、最高!」

アッパ「食べろ・・」

オソル「なんなのよ、これ・・」

アッパ「落ち込む必要なんかないぞ。み~んな忘れて、今日はとにかく食べろ!」

オソル「ひとがいつ、落ち込んだのよ? でも、なんで、私が辞めたのか、聞かないの?」

アッパ「お前の仕事は重労働だからな。おい、なにしてる?肉が焦げるぞ。こっちを喰え」

オドル「こっちがいいよ、食べて」

オソル「・・・わ、おいしい。牛肉なんて、久しぶりよね。ねぇ、これ、近所の店で買ったの?あそこの店員さん、ほんと、いい人よね」

アッパ「ああ、知ってるよ」

なにも聞かないでいてくれる家族のやさしさに、胸が一杯になるオソル。


 

★13話(後半)に続く★

 

オソルが、言われっぱなしじゃなくて、拗ねたり、言い返したり、普通の恋人同士のように、振る舞う感じは、見てて微笑ましいです。


不穏な空気が忍び込んでいるので、まぁ、14話以降、大事ですよね。

色ボケ坊っちゃんには、最終的に、頑張ってもらわないと!

っていうか、もう、終わりを意識しなきゃ・・・って時期になりましたね。

びっくりびっくりびっくり



★『まず熱く掃除せよ』13話(後半)に続く★