忍び寄るチャクサラン(片想い)と、愛と消毒の狂詩曲(笑)

 

2分割してます!

『まず熱く掃除せよ』第5話(前半)はこちら

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『まず熱く掃除せよ』Ep.05後半

 

医師《ご不便でしょうが、2週間ほど、腕を固定しておく必要があります。》

オソルを抱きとめたときの衝撃で、腕を痛めたソンギョル、出勤途中に病院に寄り、左手を固定されちゃいました。

ソンギョル「はい、クォン秘書。 ああ、会社に行く途中です。病院に寄っていたので。・・・いいえ、何でもありません。ただ・・・ちょっと腕を痛めただけです。ええ、では、またあとで」

徒歩で、会社に向かっていたソンギョル。

前方から、オンマ秘書さんが出てきたところに遭遇。

「キム秘書。こんな時間に、一体、ここで何をしているんですか?」

当然、話しかけます。。。(笑)

まずい人に見つかった・・・と固まるオンマ秘書。

 

~カフェ内~

キム秘書を下がらせたオンマ、直接、オソルと話をすることに。。

オンマ「私の息子のソンギョルが助けたという女性が、どんな人なのか、不思議に思ったの。それで、あなたの顔を見てみたかったのよ。誤解しないでね」

オソル「ええ・・・。ご心配をおかけして、申し訳ありません。」

オンマ「心配かけたなんて、そんな・・・。会う前は少し心配してたけど、こうして、会ってみて、とっても安心したわ。私って、ちょっとせっかちで、なんでも結論を急いじゃうところがあるのよ。お嬢さんが理解してくれると嬉しいわ」

オソル「あの・・結論を急ぐとはどういう意味で・・?」
オンマ「わかるでしょ? 親たちが若い息子や娘を心配するってどういうことか・・・」

オソル「ああ、違いますよ。そんなこと、お話にもなりません」

オンマ「でしょ、でしょ。お話にもならないことを考えちゃったみたい。ソンギョルが誰かのことを掴んだり、触れるなんて、信じられなかったの。だから、ちょっと心配していたけど、もちろん、そんなことはありえないわよね。だって、あの子がお嬢さんと親密になるなんて絶対起こらないから、安心したわ」

オソル「・・・(ちょいムカむかっむかっ) なぜ、起こらないと思うんですか。人生なにがあるかわかりません。誰にもわからないですよね?」

引きつった笑顔で言い返すオソル。
オンマ「(なかなか言うわね・・・) あなた、綺麗ね。私は、あなたみたいな、最近の若い人みたいに、正直で大胆なところ、好きよ。あなたが、これからも息子と一緒に一生懸命働いてくれることを期待してるわ」

話をきりあげるオンマ。

オソル「あの・・・ちょっと待ってください。なぜ、何も起こらないと思われたんでしょうか?代表様が私なんかを好きになったらダメってことですか?」
オンマが、オソルの言い草に呆れたところで・・・、噂の人が現れました。

ソンギョル「二人とも、ここで、何をしてるんですか?」

やばい、聞かれた・・・と俯くオソル。

オンマ「あら、ソンギョル、あなた、手をどうしたの?」

さすが、オンマ、包帯に目がいきました。

オンマの手を払いのける仕草をするソンギョル。

ソンギョル「私の体に、触らないでください。お母さんこそ、私の従業員と何をしていたか知りませんが。」

オンマ「あなたが、こんなふうに、自分の母親を避けるからでしょう。ただ私は、あなたが救ったっていう女性のことが気になったのよ。なぜなの? この子みたいな他人には触れさせるのに、なんで、私にはさせられないの?一体、なんなのよ!」
オンマの悲痛な言葉に、居たたまれないオソル。

それ以上のソンギョルの怒りを感じて、謝るオンマ。
オンマ「あなたを怒らせるつもりはなかったのよ」

ソンギョル「彼女に言ったことを取り消してください。余計なことは言わないで」

オンマ「気分を悪くさせたのなら、ごめんなさいね。そんなつもりじゃなかったの」

オソル「いえ、大丈夫です。まったく、気にしてなんかいませんから、ご心配なさらずに」

表面上は、笑ってすませようとするオンマ・・・と、それにあわせるオソル。

ソンギョル「二人とも、こんな無駄なことなどせずに、仕事をすべきです。私がみたところ、二人が会うべき理由など、全くありません。キル・オソルさん、あなたは仕事に行かなくていいんですか?」

オソル「ええ、もちろん、行かなければなりません。行かなければならないですけど・・・でも・・・」

この状況をどうしたものか・・・と迷っていると、黙って、立ち去るソンギョル。

オンマ「ソ、ソンギョラ・・・」

当然、オンマの声に振り向くことなく・・・。

オンマ「まったく、あの子ったら・・・。あれで、息子だって言える? ね、お嬢さん、あの子みたいな男性とは付き合っちゃだめよ。もっと、あなたに良くしてくれる男性と会ってね」

オソル「あ、はい」

 

車に乗り込もうとするオンマに、

キム秘書「ノグリを脅かしに来たのに、社長様のほうが動揺してるみたいですね・・・」

キム秘書・・・一言多いタイプと見ましたが、なかなか、面白い人材です。

オソルに、会えてよかった、また、会いましょうと言い終えると、運転席に乗り込むキム秘書。

また、会うと確信してる感じです。

オンマの車を見送るオソル。

溜息をついて、振り返ると、そこには、ソンギョルが立っていて・・・。

ソンギョル「君は、私が君を好きだから、あんなことをしたと、本気で思っているのか?」

オソル「いえ、そうではなくて・・。ただ、ちょっと頭にきちゃって・・・それで・・・お聞きになったとおりです」

ソンギョル「ああ、遅刻しそうだな。もし、3回遅刻したら、解雇だぞ」

オソル「あ~~~、まったく。今日は、早く家を出てきたのに~~~。あ、ちょっと待ってください。代表様。」

ソンギョル「絶対、一緒には乗らないからな。君は、バスでもタクシーでも拾えばいい。自分でなんとかしてください」

オソル「いえ、それを聞こうと思ったんじゃなくて・・・私は、代表様のお母様に会わなければならなかったから、遅れそうなんですよ。例外ってことにしてくれても・・・」

ソンギョル「(私が)母に会えと言った覚えはありません! キル・オソルさんが嫌なら、嫌だと言えばよかったじゃないんですか?」

オソル「年上の方には、丁寧に接するように教えられて育ったんです!代表様のお母様に、そんなこと言えますか?みんな、上司の犬はお前の上司だって言うじゃありませんか」

ソンギョル「なんだって? 上司の犬が何?」

オソル「ああ、そうじゃなくて・・・あ、それ・・・代表様の手・・・」

遅ればせながら、ソンギョルの包帯に気づいたオソル。

オソル「昨日は、本当にありがとうございました。代表様がいなかったら、もっとひどいことになっていたと思います。なんて、感謝したら、いいか・・・わかりません。もし、なにかお手伝いできることがあったら・・・なんでも言ってください。全力で、お手伝いします!私が、代表様にしてしまった、数々のこと、悪いと思ってるんです・・・」

意を決したソンギョル、

「キル・オソルさん」

「はい?」

「ちょっと、確認してみたいことがあるんですが・・・キル・オソルさん、あなたの手を・・・」

ソンギョルが右手を差し出したところで、バスが通りすぎていく。

「お~~ダメ! あ~~~バス!代表様、申し訳ありません。このバスを逃すと本当に遅刻しちゃいます。じゃ、また、あとで・・・」

風のように、バスを追いかけて、停留所に猛ダッシュするオソル。

「ちょ、ちょっと待って、キル・オソルさん、キル・・・」

タイミングって難しい(笑)

 

*******

~[掃除の妖精 本社]~

社屋正面で、ソンギョルが来るのを待ち受けていたクォン秘書。

「結局、ギプスを嵌めることになったんですね?」

「ええ、はい、多少、不快ではありますが、効率を損うほどではありませんから」

「ちょっと、感動しました」

「当然です。私は、完璧なCEOですから・・」

「そうじゃなくて、自分がケガするかもしれないのに、誰かを助けたことです。初めてだったのでは?」

「さっきも言いましたが、私は、偉大なCEOですから・・・」

エレベーターの乗り込むソンギョル。

 

早速、社長室で、手を洗おうとして・・・困ってるわ(笑)

片手だけで、クチュクチュしてる。。

《自分がケガするかもしれないのに、誰かを助けたことです。初めてだったのでは?》

クォン秘書の言葉を思い返すソンギョル。

 

*******

客先で、ゴミの分別をしているドンヒョンとオソル。

「ちょっと、気になることがあるんです。ジェミンオッパが言ってたことですけど・・・先輩って、もしかして本当に会社のスパイなんですか?」

「スパイ?」

「いえ、だって、あたしたちは今、同じチームじゃないですか。事務所にいないときとか、ガス抜きをするみたいに、会社の悪口を言ったりすることもありますよね。先輩だけが、清廉だなんて。なんだか、こっちが恥ずかしくなります」

「悪口ってどんな?」

「そりゃ、いろいろありますよ、まず・・・」

と言いかけて、駐車場にいるアッパの姿を見つけるオソル。

咄嗟に、大型のゴミ箱の後ろに隠れる。

「なんだよ、突然・・・」

洗車の請負を始めたアッパが、連絡先のカードを車やドライバーに配って歩いているみたいです。

ドンヒョンにもカードを渡すアッパ。

清掃業者だと思わなかったみたいで、そのまま、置いておけば、自分があとで片づけておきますよ、と言いながら、去っていく。

戻ってきたオソルに、

「知ってる人なのか?」

「アッパです。」

「なんで、隠れるんだ?」

「この仕事をしてること、言ってないんです」

ドンヒョンがもっていた名刺カードを見るオソル。

 

*******

~屋上部屋~

電話カウンセリング中のクン。

相手は、ソンギョルね。

「汗まみれのその女性が落下してきたときに、抱きとめた? あなたの素手で? それは初めてですか? OCDの症状が始まった以降、素手で、あなた以外の誰かに触ることができましたか? で、(触ったあとも依然として)あなたは何ともないんですね? 視覚がぼやけたり、息苦しく喘いだりもしてないんですね? 恐怖感も覚えなかった・・・。そういうことですね?」

「いえ、これは恋煩いなんかじゃないです。そんなの話にならない。私が理解できる説明をお願いします。つまり、私のOCDの症状が、突然改善されたりするんですか? 何らかの理由で、症状が改善できますか?今まで、同様のケースは?」

症例を確認しながら答えるクン(チョ・ダニエル博士)。

「いいえ、私が知る限り、そのようなケースはありません。OCDの症状は、心理的な理由から生じるので、もし、あなたの状態が改善した場合は、その背後に理由があるに違いありません。」

「でも、どんな理由があるんでしょうか?」

「さぁ、どうでしょう。あなたのほうが思い当たるはずですが・・・。それでは、これを試してみましょう。簡単なテストをやってみるんです。その人や他の人にも触れても大丈夫かどうかを見てみましょう。 理由を判断するのに役立ちますよ。」

「テストですか?」

 

そんなアドバイスを受けて、スタッフの休憩スペースにやってきたソンギョル。

出払っていて、誰もいない。

ふと、みんなが個人所有しているマグカップに目を止める。


ダニエル《その人や他の人の持ち物に触れてみてください。もし、それができたら、あなたの回復を祝うべきです。》


それぞれのカップは、記名済み。。。(笑)

しかも、なんか、“ファン俳優”とか思い思いの名前が貼ってある(笑)

ジェミンのカップを取ろうとして・・・・失敗!

他の人のも試すも、どうしても、手にとることができないソンギョル。

「愛」と書かれた赤いまぐカップ・・・オソルのです。

その時、突然、戻ってきたジェミンたち。

驚いて、オソルのカップを掴んでしまうと、慌てて、隅に隠れるソンギョル。

たわいもないおしゃべりをしながら、ソファに座る一同。

ポケットの中の、アッパのカードを見つめるオソル。

「オソラ・・・」

「え?」

「コーヒー飲みたくない?」

「ああ、いいですね。あ、私がやりますよ。」

カップ置き場にきたオソル。

「あれ? 私のカップは?」

その場をいろいろ探すオソルに、時間がもったいないから、俺のを使え、と渡すジェミン。


冷蔵庫に飲み物を取りにきたヨンシクと、目があってしまうソンギョル。

「うわ、代表様・・ここで何してるんですか?」

当然の疑問です。

「なんで、隠れてたんですか?」

それも、当然の疑問です。

とにかく、この場を切り抜けたいソンギョル。

お菓子のくずが落ちていたことにして、

「もし、この事務所内で虫なんか見かけたら、スタッフ全員で徹底的な大掃除だぞ。怖くないのか? 気を付けろよ。」

赤いマグカップを隠したまま、一人、ギャーギャー、大騒ぎして、去っていく。。。(笑)

 

残された4人・・・唖然。。。

ジェミン「俺たちがいないときに、抜き打ちで見回ってるのか?」 

ヨンシク「信じられないな・・・」

 

廊下で、ちゃんと持てているオソルのマグカップを見つめてるソンギョル。

クォン秘書「代表様、ここにいらしたんですね」

ソンギョル「ああ、はい」

「購入品のリストはいつ、ご確認いただけますか?」

「ああ、あれ・・・すぐ、すぐやります」

カップを後ろでに隠しながら、不自然に社長室に急ぐソンギョル。

クォン秘書「最近、なんか行動が変だわ」

 

 

********

1軒の家を訪れたクン。.

中に人がいるのか、様子を窺っていると、中から、女性が出てくる。

「なんで、来たの?」

「いたんだ・・・」

「不眠症なのに、コーヒーなんか飲んでいいのか?しかも、これ、もどきのコーヒーだろ。こんなの飲んでたら、体に毒だぞ」

「ほっといて。どうせ、私の人生なんて、偽物よ」

「はぁ、人生に偽物とかあるのか?」

「私は人々を騙してるの。 だから偽物なの。コーヒーを飲んだら、帰って。もう治療は必要ないわ」

「なぜ?俺も偽物だと思ってるのか?」

「そうじゃないわ。治療をうけても、魂を戻せないってことよ。それに・・・」

「それに?」

「毎回、無料で見てもらうのも気がひけるのよ」

「無料なんかじゃない。ちゃんと、こんな旨いコーヒーを出してくれるじゃないか。俺には、精神を戻すのを助けることができないかもしれないけど、心の穴を埋めることくらいなら、できるかもしれない。どうかな? 俺にもう一度チャンスをくれないか?」

「あなただって、あの事故のこと、乗り越えるべきでしょう。もう、6年よ。あの事故やらなにやらは、別にあなたのせいで起きたわけじゃないわ」

「あの事故?なんのこと言ってるのか、わからないな」

単なる医者と患者という関係ではなさそうな会話です。

「・・私の家が崩壊したとき、まるで、私の人生全体が崩壊したように感じたわ。突然、街が終わるかもしれないと思うと、巨大な岩が私の胸の中に留まっているようだった。水も飲めず、食べ物も食べられなかった。ほとんど死んでいたわ。それから、あなたが私たちのところにやってきて、話を聞いてくれたり、生きる力を与えてくれた・・・。あなたのしたことは、本当に奇跡のようだったわ。すごいお医者さんになったあとでも、あなたは、私たちを忘れなかった」

「そうだ、俺は医者だ。でも、また、全然、すごくなんかない」

6年前の再開発事業の建物の崩落事故で、法廷闘争をする政府と企業の間で、なんの補償も受けられず、放置され、今も苦しんでいる被害者や家族がいると、ニュースで言ってたのは、こういうことね。

「あ、そうだ、あの学生さんには会えたの?」

「だれ?」

「ほら、あなたの人生を変えたって言ってた女の子のことよ。考えてみれば、もう、学生じゃないわよね。今は、もう綺麗なお嬢さんになってるのかしら?」

「きれいなお嬢さんというよりは・・・俺が予想してたより、ずっと強く見えたよ」

 

*****

仕事帰り、バスを降りたところで、オドルにチキンを買ってくるように、カトク(カカオトーク)で頼まれるオソル。

Uターンして、商店街のほうに向かう。

ふと、肉屋の前で足を止めるオソル。

“骨の健康のためには牛骨”

 

家に帰りついたオソル。

オドル「チキンは?」

オソル「はい」

オドル「やった~! ん? これなんだ? 鶏の足か?」

声を聞き付けて、部屋から出てきたアッパ。

アッパ「オソルが、帰ってきたのか?」

オドル「なぁ、チキンは?」

アッパ「チキンだと? お前は、体重を考えろ。75キロ級には強い奴がごまんといるんだぞ。お前は、72キロに落とせ」

オドル「くそ、なんだよ! チキンが食いたかったのに」

ふてくされて、部屋に入ってしまうオドル。

アッパ「オソラ、なんで、牛骨なんか買ったんだ?前足じゃないか」

オソル「うん、アッパの脚、早く直さないとね」

アッパ「オドルのためか?おお、よくやったぞ。あいつの試合、もうすぐだからな」

オソル「オドルのためじゃないわよ」

アッパ「ん? 違うのか? じゃ、誰のためだ? 俺か?」

正確に言えば、アッパも、メインではない(笑)

オソル「アッパ、もしかして、また、仕事はじめるの?」

アッパ「え?」

オソル「あ・・・いや、そうじゃなくて、今日の午後、事務所の外で打ち合わせがあったの。その周囲で、これを見つけたのよ」

カードを見せるオソル。

オソル「これって、アッパの連絡先でしょ。だから、持ってきたの」

アッパ「ああ、時間しのぎにな。」

オソル「でも、これだって、大変な仕事よ」

アッパ「そうでもないさ。まだまだ、やれる。ほら、この筋肉が見えないか?こういう商売は、最初は大変だが、一度、顧客がつけば、けっこううまくいくんだよ。初期投資は必要ないし、時間も自由になる。実際にはかなりいいんだ。いい出来だろ?ついに、名刺を必要とする仕事を手にいれたぞ。困ったときは、いつでも電話しろ。あ、テーブルに、キムチジョン(チヂミ)が置いてあるぞ。お前、好きだろ?おかずも置いてある。うまくて、びっくりするなよ」

オソル「もっと早く言ってくれれば良かったのに。そうしたら、途中で、マッコリ買って帰ってきたのにな」

アッパ「こら、手なんかで食べずに、箸を使え」

オソル「かまわないって。なんで、もっと作らないかったの?」

アッパ「やっぱりそうか、これじゃ、少なすぎたか・・・? あ、食べ終わる前に、チョくんにもっていってやりなさい」

オソル「私が?」

アッパ「ああ。今日、名刺づくりを手伝ってくれたんだ。不平も言わず。。。いい奴だよな。よし、皿をもってこよう」

 

オソル「屋上さん!屋上さん! いないの?ああ、また、マンガ喫茶ね。冷めたら、おいしくなくなっちゃうのに」

 

クン「なんで、こんな夜に、男の家を覗いてるの?」

オソル「わ、びっくりした!いつ来たの?」

クン「君を見てただけ」

オソル「え? 本当に変態なの? あ、これ、アッパから」

クン「お、キムチジョン? さすが、キルシェフのは最高なんだよ。あ、マッコリは?マッコリないの?キムチジョンには、マッコリがなきゃだめでしょ」

オソル「ああ、なんで、あんたがマッコリを欲しがるのよ。・・・・飲む?」

クン「飲むでしょ!」

 

調達してきた二人。

「「乾杯!」」

「今日、うちのアッパを手伝ってくれたんだって? ありがとう。」

「俺たちの間に、礼なんて必要ないよ」

「うわ、またまた。ところで、屋上さんって・・・家族いないの?」

「家族?なんで、突然、そんなこと聞くの?」

「いや、別にただ、家族から面倒みてもらわないのかなって・・・」

「ん~、俺は、もう、家族の援助なしでも、十分、やっていける年齢だと思ってるけど。」

「そんなの、年齢なんか関係ないでしょ。大変なときは、いつでも頼っていいのよ」

「それはそうだな。君だって、大変な時は、俺を頼ればいい。今は、家族同然なんだから。一緒に食べて、一緒に寝て・・・」

「また、それだ。なんで、いつもバカみたいなことばっか言うのよ」

「・・・大人として生きていくって、誰にとっても辛いものだろ。重み全部を自分で持ち運ぼうとせず、だれかの肩を借りてもいいんだ」
微笑むオソル。
「ねぇ、お互いの秘密を伝えるのはどう?」

「秘密?」

「私たちだけの秘密」

「二人だけの?よし、気に入った。やろう!」

「私から?いいわよ。・・・実はね、私、清掃会社で働いているの」

「それって、秘密?」

うんうんうん。

「そういうのって秘密なの? 清掃会社のどこがいけないんだよ!」

大声を出すクンを、あ~~~~、と言って止めるオソル。

「まったく、秘密だって言った意味がわからないの? 近所中に聞こえるでしょ」

「ごめん。ただ・・・冗談だと思ったから」

「冗談なんかじゃないの。アッパに知られたら、ヒステリー起こすわよ。うちのアッパは、ずっと、清掃業で働いてきたの。だから、オドルと私には・・・似たような仕事は絶対にさせないって言ってるの。会社の規模は小さくてもいいから、冬は暖かくて夏は涼しいオフィスで働くようにって、他の人と同じ人生を送ってほしいんだって。でもね、それはそう簡単なことじゃないの。私には、他の人と同じように生活するのが一番難しいみたい。この仕事がうってつけだと思ってるの。はじめは、お金の問題が解決したら、すぐに辞めようって思ってたんだけど、だんだん、おもしろくなってきたし。私が今、しているのは、単純に頑張って汗をかくだけ。運動してる気分で、働くのが好きなのよね。 さ、あなたの番よ。あなたの秘密を教えて」

 

「俺の秘密は・・・、好きな人がいるんだ。ずっと、彼女を見守ってきたんだ」

「おお、それって、片思いなの? もう、気持ちを伝えたの?」

「いや・・・、俺、結構、慎重なんだよ。まだ、彼女の前に現れる時じゃない」

「そうよね。正しいタイミングをはかることは、いつも難しいわ。大変よね。誰かを好きになるってことは、そんなに楽しいことばかりじゃないもの。ねぇ、彼女ってどんな人?あなたの好きな人って・・・」

ああ、この視線。

「聞きすぎ?」

「彼女は、とても輝いてて、かわいい人なんだ。だから、彼女のことを守っていきたいんだ、いつも笑顔でいられるように・・・」

ああ、この視線。(2回目)

 

オソルが帰ったあと・・・、家の中に入って、冷蔵庫の中のヨーグルトを見るクン。


~回想~

 

【即刻、再開発を中止せよ】

【AG建設は、ここから出ていけ!】

垂れ幕が掲げられた再開発地域。

 

一人、弁当を食べているクン。

「さ、これ、飲んで。ヨーグルトはすきじゃない? これ、本当においしいんだから」

女子高生から、いきなり、話しかけられ、めんくらうクン。

「アジョシ、大学生でしょ? アルバイト? スーパーに行く途中であなたを見かけたの。ずっと本を読んでた。オンマがね、この地域を開発している労働者たちの中には、彼らの意志に反して働いている人もいるって言ってた。彼らが熱心に働いているからって、見てみぬふりをしてはいけないって、私に言うの。うるさかった?」

笑顔を見せるオソル。

一目で、このオソルの笑顔に恋に落ちたクン。


「オソル?オソル!」

道の反対側から、オソルを呼ぶ声。

「あ、オンマだ。これ、冷たいうちに、飲んでね・・・。オンマ~」

再開発の反対運動をしている母親の元に駆け寄るオソルから目が離せないクン。

手にしたヨーグルトをもう一度、見つめる。

 

過去に、そんな接点があったのね。

ヨーグルトを一本、一気飲みすると、「ああ、甘い」と呟くクン。

 

********

~ソンギョル自宅~

オソルのマグカップを持ち帰ってきてしまったソンギョル。

「なんで、家まで持ってきたんだ?」

・・・と言いつつ、カップが気になって気になって、そこにあって、触れるだけで、嬉しくなっちゃうソンギョル。


照れ隠しに、テレビをつけると、恋愛についてのドキュメンタリー番組が放送中。

「ソクラテスは、愛は理性的な判断を麻痺させる非合理的な欲望だと語りました。
プラトンは、愛による判断の欠如は、神の存在であり、人間によって決定できない領域であると述べています。

ニーチェは、愛は常に精神的災難をもたらすと言いました。
しかし、判断の欠如はオプションであり、それは主に愛する人の感情にのみ関連しています。

特定の人が特別だと思うことで、愛は始まるのです。
例えば、この人とは、他の人とは出来ないようことでも出来るかもしれない、とか。」
 

「他の人とはできない何かをする? ・・・話にならないだろう、な?」


《その通りです。話にならないと思ったことが、実際に起こり始めるのです。まるで奇跡のように。》

 

「うわ・・・」

まるで、自分に語りかけられたような錯覚に、缶を落としてしまうソンギョル。.

 

《あなたはあなたの判断力が不足しているようですね。》

 

「なんだ?この番組は・・・。判断力がないだって? なぜ、こんなゴミみたいな話を聞いているんだ?」


吹き出す炭酸水!


キャスター《あなたは今、恋に落ちています》


オソル《あなたは今、恋に落ちています》


なかなか、受け入れられるもんじゃないでしょうが、あなたは今、恋に落ちてます(笑)


******

~オソル自宅~

翌朝!

洗面所から出てきたオソルと、鉢合わせしたオドル。

オソル「あ、もう起きたの?」

オドル「今日って、なんか特別な日?なんで、ヌナ、髪洗ってるの?」

オソル「なによ、いつも洗ってるわよ!」

オドル「でも、この匂いって何?なんか、料理してるの?」

オソル「あ、そうだ! 牛骨スープ!」


~ソンギョル寝室~

6時ジャストに、目覚ましを止めるソンギョル。

目の下の隈が凄すぎ(笑)

眠れなかったのね?起き上がるのも大変そう。

あ、クムジャさんがすでに働いてます。

「おはよう」

「起きろよ、チャン・ソンギョル。こんなの何でもない、しっかりしろ!」

自分で渇を入れるソンギョル。

今日は、テレビの通販ショーもあるのにね。


会社にたどり着いたソンギョル。

「あの馬鹿げた番組のせいだ!」

やっぱり、眠れなかったんだ(笑)

悪態つきまくり。


ジェミンに、昨日の番組の話をふっているヨンシク。

ヨンシク「昨日のテレビ、見たか?凄かったよ、愛についてのドキュメンタリーだったんだけど・・・」


ふらふらと、降りてきたソンギョル。


ジェミン「おはようございます!」

ヨンシク「おはようございます!」

「代表様、昨日のテレビ・・・」

「見てない!なぜ私が、そんなの見るんだ?」

キョトン(・_・)とするジェミンとヨンシク。


「今日は、なぜこんなに乱雑なんだ?」

「食べかすをきれいにしないと、時間が経つと病原菌が増えるのに!」

ぶつぶつ言いながら、消毒スプレーをかけ続けるソンギョル。

「いつも、全員に徹底的に清潔にするように言ってるだろう。明日、オフィスの大掃除だ。ここは細菌が蔓延してるぞ。誰も清潔に保つ方法をしらないんだ」

独り言が、いささか、狂気じみてきたソンギョル。


そこへ、後ろから声をかけるオソル。

「あの・・・中断させてすみません、代表様」

オソルの声に、過剰反応しちゃう!


オソル《あなたは今、恋に落ちています》

もはや、妄想が可愛すぎて、収集つかないソンギョル。


「違う、違う、違うぞ、違うったら!」

絶叫しながら、オソルに消毒スプレーを掛けまくる。

「恋なんかしていないぞ!違うったら違うぞ!」


錯乱してるソンギョルを見て固まる面々。

「で、でっぴょんにむ・・・」

ね、この二人、なんか悪くないでしょ?って、思うのは、私だけ? ← まだ言うか(笑)


 こっちはこっちで、ま、いいっか(笑)


顔面めがけて、スプレー噴射されて、むせまくるオソル。


今回の特別出演 チョ・リョンさん(オソルオンマ役)

 

★第6話に続く★

成りは大きくても、ある意味、お子ちゃまなソンギョル。

もうちょっと、冷静になろうかね。(笑)


ある意味、コメディを演じてるのがバレバレだと、さーっと引いちゃうのよ。

絶対、普通にしてるほうが、おかしみが出るのになキョロキョロ


今回は、大人指向のクンクンとの対比もあるので、ことさら、困ったさんぶりが強調されてます。


さて、どらまちっくな6話に、サクサク進めます口笛

 ★『まず熱く掃除せよ』第6話に続く★