なかなか、いい感じなところで終わるんですよ、これがまた。。。
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
【Ep.14】
3週間も意識不明だったフィリップが、目覚めるなり、口にしたのは、ウルスンの名前でした。
「オ作家は?どうなった?」
驚いて動揺しまくりの社長。
「何かあったのか?オ作家はどうなったって言ってるんだ!」
「ああ、オ作家、オ作家ね。ちょっと待ってろ!」
まだ、ベッドを支えに立っていても、息も乱れる状態なのに、ウルスンのことだけを気にするフィリップの真剣な様子に、慌てて電話で確認を取る。
「あんたたちも日光が大事だからね」
観葉植物の鉢を外に出しに来たついでに、リンゴの木を改めて、複雑な思いで、見上げるウルスン。
ソンジュンの話は頭から離れないよね。
病室のフィリップ、確認とれるまでは気が気じゃありません。
「どうだった?どんな様子だった?」
「彼女なら、完璧大丈夫だ。観葉植物の鉢を軽々持上げ、片手でトラックを動かしてるそうだ」
あのあとも、ボディーガードに監視守らせてたのね。
「だが、なんで、自分じゃなくて、オ作家を守らせるんだ?」
「とにかく、俺の言う通りにしてくれよ。頼むよ」
もはや、表でも陰でもウルスンを守る人にしか見えません!
ヨンマンが病室に入ってきました。
「ヒョン、主治医と話してきましたよ。ヒョンが回復して目覚めたことは秘密にしてくれるように頼みました。」
「よくやった、記者にも絶対話すなよ」
フィリップが目覚めたと聞き、一目もはばからず、走って病室に向かうユナ。
「あ、そうでした。オ作家にも知らせましょうか?きっと喜びますよ」
病室のドアを開けようとして、耳に飛び込んできた禁句ワード=オ作家に、手を止めるユナ。
「ダメだ、彼女には話すな!」
「おい、変だぞ?どうかしたのか?目覚めるなり、オ作家のことばかり聞いたくせに。」
「オ作家は毎日病院に来てくれてましたし、今日も来ますよ」
「いいから、言うなと言ったら言うな!訳もなく、巻き込まれるに違いない。絶対に彼女には言わないでくれ」
「・・・分かりました。」
渋々承知するヨンマン。
黙って立ち去るユナ。
ウルスンの心配ばかりしているフィリップに、 黒いオーラ全開!のユナ。
思い詰めた表情で病院をあとにする。
「警察には連絡するぞ。俺は恐ろしくて、たまらないよ」
びびりまくりの社長。
「もし、犯人が奴だとわかって、警察が探し始めたら、ドンチョルは、逃亡するかもしれない。俺はあいつと会って話をしなくては。」
「それなら、ここにも警護人を置いてもらおう」
「あいつが俺に会いに来たとき、警護人がいたらどうするんだよ」
それでも、憤慨しながら、怖いと訴える社長。
ふとなにかに気づくヨンマン。
「ところで、社長様、なんかいきなり太ってないですか?もしかして、防弾ベストを着てます?」
「当然だろ、銃を持ってるんだぞ。俺には妻も子もいるんだ」
「ドンチョルは、社長にも恨みを持ってるんですか?」
「バカなこと言うな!なにか飲み物を買ってこいよ」
ヨンマンを買いにいかせる社長。
「まさか、あいつが怒ってるのは、8年前の事件についてじゃないよな?」
「だから、あいつに会って確認したいんだ。」
*****
フィリップのネットニュースを見ているドンチョル。
【ユ・フィリップ、三週間経過するも、未だ意識不明】
傍らには、Jump Five の当時の写真が飾られている。
病院に詰めている記者たちにも疲れの色が見える。
トラックを運転していたウルスン。
急に、『永遠に チング』が聞こえてきて、ブレーキを踏む。
「また、あの歌だわ」
前方の交差路の角にはスーパー。
後ろからクラクションを鳴らされ、出発した直後、ドンチョルがスーパーから出てくる。
~KBC 局内~
「何してる?」
同僚に声をかけられるソンジュン。
「ロケ先に使えそうな場所をチェックしてるんだ」
「え? フィリップが亡くなりそうなら、もうドラマは無理だろう、オ作家も解雇したくせに。」
「誰がわかるんだよ?俺だって解雇されるかもしれないだろ」
嫌なこと言わないで! フラグ?
「どういう意味だ?」
「台本はあるんだ、誰かがやっておけば、誰かが使うかもしれないだろう?何が起こるかわからないから、やってるのさ」
「ああ、俺はそんなのやらないぞ。なんで、誰かのためになんてやってやるんだ?」
手を止めるソンジュン。
「ところで、これ、なんだ?」
「ああ、ユ・フィリップが撃たれた日だ。空がすごくかっこよかったから、思わず写真撮ったんだよ」
ソンジュンの視線は、赤い月ではなく、下のほうを見ている。
画像が暗くて、なぜ、ソンジュンが気にするのか、全然、わかりません(苦笑)
~フィリップの病室~
すっかりくつろいで、ソファーでフルーツ食べてるフィリップ。
その時、ヨンマンが「ヒョン、大変です!オ作家様が来ます」と飛び込んできて、
大慌てで、病衣に着替えたり、大騒動!
なんとか間に合って、意識不明患者に逆戻り。
小窓から、目覚めていないその姿を覗き、居たたまれないウルスン。
それでも、気丈に部屋に入る。
招き入れるヨンマン。
「飲み物を買ってきますから、帰らないで下さいね」と席をはずす。
フィリップに近づくウルスン。
どんなに我慢しようとしても、涙が溢れてくる。
「知ってるとおり、私の元カレは、不運になったって私を振ったの。私に会ってから、光を失ったって。でも、私もユ・フィリップさんに会ってから、同じように思ってたの。あなたに会うといつも、(ナイフで)刺されたり、(ショベルで)掘ったり、(ノコギリで)切ったりしないといけなくて。だから、あなたに会うのは不運だと思ってたの。でも、でも、それは違ってた。ユ・フィリップさんは私にとって、世間には大きな可能性があるって教えてくれた人です。」
《俺がやるって言ったんだ、男性主人公のシンを。》
《それに、人は近所の犬より、身なりを整えるべきだ》
「やけどのせいで、8年間ずっと前髪を伸ばしていたのを、ユ・フィリップさんが切り落としてくれた。私の台本が、世に出るのを助けてくれた。全部ユ・フィリップさんでした。それなのに、お礼を言えてなかった。。。」
必死に我慢するフィリップ。
「本当にありがとうございました。ありがとう、ありがとう。。。それが言いたかったの。あなたのことは忘れません。この世でもう一度、あなたに会えたら嬉しい。それと・・・ごめんなさい。私は・・私はあなたを助けられなくて、本当にごめんなさい。」
自分の首元から、ネックレスを外すウルスン。
「さぁ、これ、ユ・フィリップさんにあげるわ。もう病気もしないし、だから、あなたが持っていて。そして、これで、打ち勝って。もう一度会いましょう。もう一度会えたら、嬉しい。。」
ネックレスをフィリップの手に包み込む。
病室を出ていくウルスン。
すぐさま、起き上がるフィリップ。
子供の頃も、大切なものなのに、自分にネックレスをくれた女の子。。。
「正気か?こんな風に、人に渡したらだめだろう。本当にバカなのか?」
とうとう、フィリップまでもが・・・パボ発言。
急いで、着替えて、追いかけるフィリップ。
エレベーターもわずかな差で、間に合わない。
ネックレスの効力、落ちたな(笑)
そこへ、ヨンマンが通りかかる。
「ヒョン、どこに行く気ですか?」
病院を振り返るウルスン。
なんか、この感じ、気になる。。。
出入口に降りてきたフィリップ。
「ヒョン、まだ、自分で歩き回ったらだめですって」
止めるヨンマン。
ウルスンのトラックが走り去るのを見ると、ヨンマンに車のカギをもらい、追いかける。
~警察署~
画像を刑事たちに見せるソンジュン。
「うちのスタッフが、普段と違う夜だからと、撮影した写真ですが、私にはどうも、この車が怪しく見えるんです。ユ・フィリップ氏が撃たれた日にしか来ていないんです」
「あの日だけ? 無数の車があるのに、どうやって、それがわかったんですか?」
「うちのスタッフは、ここには絶対に停めないんです。前後がふさがっていて、出庫するのも難しい場所なのに、CCTVからも盲点なので、事故が起きても証拠を集められないからです。」
「なるほど・・・」
「ナンバープレートをチェックしてきます!」
若手の刑事が動き出す。
*****
昼間、例の幻聴が聞こえてきた付近で、トラックをとめるウルスン。
トラックから降りてみると、確かに、幻聴が聞こえ始める。
「オ~、ヨウォニチング~♪」
その歌に導かれるように、足をすすめるウルスン。
後を追ってきたフィリップ。
ウルスンのトラックを発見する。
「まったく、どこいったんだ?」
さがしまわるフィリップ。
その時、「ウルチュガ~こっちだ」と声が聞こえる。
~回想~
ドンチョルと歩くフィリップ。
「おい、本名で呼ぶなって言っただろ」
「一度でも有名になったら、頼まれても呼ばねえよ」
「キスンやチュニョルには本名を言うなよ。知ってるのはお前だけなんだからな」
「わかったよ、ウルチュガ~」
「こいつ・・・」
ドンチョルとの会話を思い出すフィリップ。
「この近くだった・・・。もっと、後ろのほうだ・・・」
歌が聞こえるほう、聞こえるほうへと、どんどん歩きつづけてきたウルスン。
霊気がついてきている。。。
ウルスンに何をさせたいの?
オンマとしては、フィリップを守らせたいんだろうけれど。
~回想~
「なんで、お前のご両親はここに家を買ったんだ?」
「あのな、俺たち家族全員で金を出し、俺の契約金も足してここを買ったんだよ。みんなで住んでるんだ」
家族みんなで住んでるという言葉を羨ましく思うフィリップ。
同じ分岐路のところに何度も戻ってくるフィリップ。
「また、ここか。このどこか近くだったのに・・・」
フィリップの進んだ道じゃないほうに、ドンチョルの家はあるのね。
とうとう、たどりついたウルスン。
門の中にはいっていく。
ウニョンが、地下室のようなところだったと言っていたのを思い出す。
「なにか御用ですか?」
急に声をかけられるウルスン。
とっさに、迷いこんだ犬を探している振りをする。
「ゴナ~、ゴナ~どこにいるの?」
「7話の終わりはどうなるんですか?今度こそ、シンは死にますか?オ作家様・・・」
ばれてる!
横に置いてあった植木鉢をドンチョルに投げつけ、逃げようとするが、捕まってしまう。
背負い投げを食らわせたのに、足を掴まれ、逃げられない。
ピストルを向けられるウルスン。
「すでに、このシーンも見たことがあるんだろう?引き金を引くのか、引かないのか、どっちなんだ?」
外で、物音が聞こえ、「ここよ!」と大声を出すウルスンを羽交い絞めにするドンチョル。
その時、門扉を蹴り飛ばして、入ってくるフィリップ。
腕力はないけど、脚力はあるのか(笑)
それとも、門扉の老朽化が激しかったのか(笑)
一瞬、見つめ合うフィリップとウルスン。
ウルスンに銃口を向けるドンチョル。
「話をしよう」
ドンチョルに話しかけるフィリップ。
「お前と話がしたくて来たんだ。警察も呼ばす、一人できた」
そのとき、パトカーのサイレンが聞こえてくる。
「なぜだ?どうやって?俺は呼んでない。8年前のことは誤解だ」
「お前の方が誤解してるんだ。もう終わらせよう。お前から解放されたいんだ」
またも、フィリップに銃口を向けるドンチョルの腕にとびかかるウルスン。
今度こそ、フィリップを助けたい一心ね。
傷口を蹴られるフィリップ。
なんとか、ピストルを払いのけるものの、振り飛ばされるウルスンを、フィリップが抱きかかえる。
その隙に、逃走するドンチョル。
「関わるなと言っただろう」
しばらく追いかけたところで、見失い、傷口を押さえるフィリップ。
警察関係の車両が一気に集まってくる。
時限装置のようなものや、壊された携帯電話、イ・スジョンの身分証、フィリップの予定表など、証拠品がどんどん回収されていく。
《倉庫のように見えました。そこは日が当たらず、工具が並べられてました。》
おそらく、ウニョンが監禁されていたであろう部屋も見つかる。
「写真も撮れよ」
「あ、ウサギがいたぞ」
うさぎのぬいぐるみで、銃の練習をしていたようだ、と話す刑事たち。
「こっちもお願いします」
「ん?」
「キ・ウニョン作家の携帯電話のようです」
「本当か?」
フィリップを囲んで、早速、ヨンマンが文句をいってます。
「なんで、ヒョンは、一人でここに来たんですか?」
「しかたなかったんだ」
「ドンチョルは本当にいなくなったのか?」
「なんで、防弾ベストなんて、買ったんですか?」
みんなから少し離れたところで、一人腰かけているウルスン。
だいぶ、疲れとショックで参っているような感じ。。。
(目が覚めたの?)
改めて、フィリップを見つめている。
(目が覚めたのね・・・)
そんなウルスンに近づいてくるソンジュン。
「オ作家様・・・大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です」
自分のジャケットを脱ぎ、ウルスンに羽織らせる。
「ちょっとだけ、ここにいてくださいね、いいですね?」
刑事たちが、フィリップに報告をしているのを、ぼうっと聞いているウルスン。
「周辺を探しましたが、見つけられませんでした」
「で、我々はどうしましょうか?」
「ところで、イPDはなぜここに来たんですか?」
フィリップが訊ねる。
「撮影スタジオの外に停めてあった車が、ユ・フィリップさんが撃たれた日だけ来局してたんです。調べてもらったところ、彼の妹につながったんです。ファイルの住所がここでした」
フィリップが、さっきまで、ウルスンが座っていたところを見ると、ソンジュンの上着だけが置かれている。
「どこにいったんだ?」
目ざといフィリップ。
自宅にトラックで戻ってきたウルスン。
車を降りると、縁台に、先に到着していたフィリップが座っていて、手を振っている。
意外そうに見つめるウルスン。
笑顔で、ウルスンを待ち受けるフィリップ。
「俺にあえて、嬉しいか?」
「・・・・・」
なにも答えず、ただ、固まっているウルスンに近寄るフィリップ。
信じられないものを見ているようなウルスン。
「もし、また会えたら、また喜んで会いたいって言っただろう?」
黙ったまま、うるうるしているウルスンの目は、フィリップの生還を心から喜んでいる。
こんな目、好きな相手にしか、なかなか出来ません。。。
「俺は会えて嬉しかったよ、とっても」
ふと、ウルスンが目を落とすと、傷口から、どんどん出血が・・・。
救急箱タイムです。
見ちゃいけない気分になる贅沢な筋肉。。。
この筋肉で、腕力ない設定とか、うそでしょと言いたい(笑)
血に染まったガーゼをみて、涙ぐみながら、剥がすことすら、躊躇うウルスン。
「そんなに痛くないよ。報道されていたよりも深刻じゃなかったんだ。」
傷口を目の当たりにしたウルスン、
「血が一杯出てるわ。病院に戻らなきゃ・・・行きましょう」
「熱が出たらベッドに、血が出たら薬局、歩けなかったら医者なんだろう?」
「それは私の話でしょ。」
「大丈夫だ。もう入院する必要だってないんだ」
「本当に、どうかしてるわ、嘘つき・・・」
新しいガーゼをあてるウルスン。
「怖くなかったのか?さっき、ドンチョルの家のまで・・・」
ガーゼを貼りながら、胸がいっぱいで答えられないウルスン。
シャツを羽織りなおすフィリップ。
「俺は、本当に怖かった、オ作家が傷つくかもって。良かったよ、ケガがなくて・・・」
微かに頷くウルスン
「それから・・・本当にすまなかった。」
躊躇いがちに、フィリップを見るウルスン。
ネックレスを、ウルスンにかけるフィリップ。
驚くウルスン
「これからは、もう二度と誰にもあげちゃだめだ」
嬉しそうなウルスン。
「なんで、ずっと泣き続けてるんだよ」
指で、ウルスンの涙をぬぐうフィリップ。
告白の前から、こんなに愛しそうにみるのは、反則です・・・。
《生き残りたければ、取り返せ》
(そんなことしたくない)
《取らなければ、取られるぞ》
(別の方法があるはずだ。そうに違いない)
ウルスンの髪を、そっと寄せるフィリップ。
ああ、ロックオンな体勢に入ったところで・・・続きは明日へ~~~!
くぅ~~~、この雰囲気は、ソンジュンとの間には、ないな。。。
いままでも見たことないな。
あんなに努力してるのにな。。
報われないな・・・。
既に、ラブラインに関して、結論づけてる感じが、自分でも悲しいです(笑)
コメディ部分も息があってるのに、ロマンスもこんな調子じゃ、フィリップ&ウルスンのサムは確定だとして・・・ユナとソンジュンが心配です。
いろいろとシビアな展開もあるので、おそらく、そう簡単に認められないというか、時間がかかるでしょうね。