うん、ステージングはなかなかだけど、ステージから、客席にダイブしたのに、誰も受け止めてくれなかったみたい(笑)
「お父さんは大丈夫だったか?」
数日で退院できそうだと答えるミソ。
ただ、今日は一晩、父親の側についていると言われ、一緒にいようか、お父さんにも挨拶したいと提案するヨンジュン。
今日のところは、ケガをしてイライラしているだろうし、タイミングがよくないと思うと言われ、了承するしかない。
「それに、副会長様こそ、12時間も飛行機に乗って、とても疲れていらっしゃるんですから、おうちでゆっくり休んでください。」とまで言われてしまう(笑)
まさか、今夜もここで一人で寝るとは思わなかったと、肩を落として呟くヨンジュン。
忍び寄る淫魔。。。
「まぁ、そうだったのね。それは残念だったでしょうね。今夜を楽しみに、パリから急いでもどってきたのにねぇ。」
「残念でも仕方がないだろう?」
普通に会話しちゃってるよ(笑)
「だれだ?悪魔か?」
「そうよ」
女だったことに驚くヨンジュン。
「しゃべれるのか?」
すごいわ、お~シャンゼリゼを歌う淫魔。
大声で追い出すヨンジュン。
~中華料理屋さん?~
一緒に食事をしているギィナムとミソ。
機嫌良さそうに、お酒を飲んでるギィナム。
「もう飲まないほうがいいですよ、明らかにもう酔ってますよ」
飲みすぎを心配するジア。
「ただ、食事を楽しんでるだけだよ。ところで、これ、なんて言ったっけ?コダクノン?」
「違いますよ、コ・バ・ル・ウ(古老肉=酢豚)」
「ああ、そうだ、コバルウ。こんなに甘くて酸っぱい豚肉料理なんて食べたことがなかったな。それに、こんなにいい香りのする酒も飲んだことがない。まるで誕生日祝いみたいだ。誕生日は5月17日だから、だいぶ先だよな」
「いいじゃないですか。そんな、来年の5月なんか待たなくても、コバルウでもお酒でも、普通に食べたり、飲んだりすれば・・・」
笑ってごまかすギィナム。
「ところで、聞きたいことがあったんです。コ代理様は、同期の中でも一番昇進していて、ボーナスも一番もらってるって聞きました。どうして、ここまで倹約するんですか?」
ちょっとだけ躊躇うギィナム。
「それは・・・秘密って奴だ」
「でも、スーツも1着だし、屋上部屋に住んでいたって、別に恥ずかしいことじゃないでしょ。どうして、そこまで隠したいんですか? 本当にわからないんです」
「欠陥だとみなされるからだよ。」
「?」
「若かったころ、うちの家族はアパートの狭い一部屋に住んでたんだ。みんなそうやって住んでると思ってた。狭いアパートでも幸せだったし、恥ずかしいなんて思ったこともなかった。でも、成長するにつれて・・・他人から、恥ずかしいと思わされるようになった。ただ、コ・ギィナムはいい成績だというだけでいいのに、うちの経済状況にも関わらず、いい成績をとるねって言われるんだ。一緒に卒業した友達の中で一番最初に就職が決まったときも、ただ、おめでとうと言わず、貧乏なのによくやったって言うんだ。」
「ああ・・・」
ギィナムの言わんとしていることがわかってきたジア。
「だから、俺の目標は金をたくさん稼いで、家を買って、将来の嫁や子供たちが、誰からもそんなことを言われないようにすることなんだ」
ふふふと笑うギィナム。
「すでに、1億(ウォン)貯めたんだ」
「え?1億?すごい!会社に入ってまだ、3年でしょ?どうやって、そんなに」
「俺は、月に、10万ウォン使うだけだ」
「うわ~」
「それに、別収入を得るため、貯めた金で投資もしてる。俺は、未来の家族と過ごすことを楽しみにしてるんだ」
言葉を失うジア。
「とにかく、今日は、こんなにおいしくて価値のあるものが食べられて、君に感謝するよ。だから、来年の誕生日に、コバルウを食べるときには君を招待するよ。」
「ええ・・・」
複雑な表情を浮かべるジア。
~病室~
夜中に喉が渇くかもしれないと、父親の枕元に、飲み物を用意するミソ。
「ミソや、お前、仕事やめるつもりなんだって?」
「オンニたちから聞いたの?」
「お前がやりたいことを見つけたくて決心したと聞いたとき、心が痛んでしばらく食事ができなかったよ。お前が思うように生きられなかったのは、俺のせいだ。お前から金銭面で支えてもらいながら、自分のやりたいことを追及し続けた。」
「そんなこと・・・。アッパの夢は音楽をやることだって言ってたでしょ。そういう生き方をしてくれて、幸せだった。」
娘たちのことを思う父親。
「ビヨンセも、ディスティニーチャイルドから独立してから成功し、ソロアーティストとして確立したんだ。お前もそうしろ。
副会長がもっと成功するように、お前を手助けしてくれるだろう。」
なんとも答えようがないミソ。
母の好きだった曲を聴きながら、眠りにつく父親と子。
同じころ、一人眠れずに、携帯とにらめっこするヨンジュン。
《キム秘書、寝たか?》
メッセージを送っても返信なし。
パリにいた頃より、ミソが捕まえるのが難しいとぼやくヨンジュン。
朝一番にミソから電話がかかってくるものの、長姉が午後からでないと病院に来れないので、半休をとってもいいかという内容で、またも失意のどん底に。
結局、病院に行って、ミソに一目会おうと予定変更するヨンジュン。
「キム秘書、今、俺がどこにいるか知ったら、驚くに違いないぞ。病院のロビーだ」
「え?なんでそんなところに!」
「そうだ、期待してたように、君に会いにきた」
「どうしましょう、今、外にいるんです」
「なに?」
「父から、荷物を取ってくるよう、頼まれたんです」
「よし、わかった。それなら、俺一人でも、未来の義理の父にご挨拶をしよう。」
「だめです、それは」
「なんで、だめなんだ?」
「父はまだ、私たちのことを知らないんです。」午前中のスケジュールをリマインドするミソ。
「すぐに戻られたほうがいいのでは?」
「わかった、そうするよ」
果物のかごをみつめて、戻るヨンジュン。
不満バロメーターがだいぶたまってますね。
ボン秘書から指示されたデータ作成に苦戦するジア。
ジアの席にやってくるギィナム。
「これ、受け取って」
ジアに代わって、ユミョン電子のデータをまとめてくれたようです。
「どうして、手伝ってくれるんですか?」
「ただ、きのうは酢豚をご馳走になったから。その感謝と、業務を把握するのにも役立つと思ったんだ」
照れ臭そうなギィナム。
完全に、お互い、意識しあってる表情です。
「ありがとうございます。データ量が多くて、まとめるのに苦労してたんです」
「キム・ジアさん。森を歩く時、何を感じる?」
「え? ああ、気持ちがいいなぁとか、癒されるなぁとか」
「仕事とは、俺にとってそういうようなものなんだ。仕事が終わった時の爽快感と癒し以上のものはない。だから、負担に感じる必要はないよ」
オモオモオモ、ちゃんと人を気遣える人だったのね。
完全にLoveモード突入 です。
病院で、大きいお姉ちゃん到着。
仕事に行こうとするミソに、一緒に昼食を食べよう、話があると引き留められるミソ。
一方、ヨンジュンは刻一刻とミソの到着を待ちわびてます。
ジアに、昼食をどうするか聞かれても、ミソと一緒に食べるつもりで断るヨンジュン。
《キム秘書、もう出発したか?》
《もうすぐつきます》
タイミングずれまくりね。。
大きいオンニの話とは・・・通帳を差し出すオンニ。
「なに、これ?」
「先輩がクリニックを開業して、そこで働くことにしたの。だから、今の病院を辞めたの。これは退職金よ。あなたのものだわ。」
「やめてよ、なんで私に渡すのよ」
「なんで、そんなふうに考えるの?あんたは9年間、一生懸命働いて、うちの借金を支払い続けたてくれただけじゃなく、二人の姉の学費ローンまで支払ったのよ。蓄えなんかあるわけないでしょう」
「それでも、これは受け取れないわ」
「なぜよ、受け取りなさい。結婚だってするんでしょ。それとも別れられるの?」
「結婚の話は、まだ、早すぎるわ」
「とにかく、これはあんたのものよ。好きに使いなさい」
涙ぐむミソ。
でも、そのあとも、買い物まで付き合わす強引な姉ちゃん(笑)
じりじりしながら、待ってるヨンジュン。
期待値300%増。
ヨンジュンが食事をすませていないと知り、驚くミソ。
「なぜですか?」
「なぜって、キム秘書と一緒に食べようと思って待ってたんじゃないか」
「あ・・・姉から昼食を食べようと誘われて・・・」
「ああ、昼食のせいで遅くなったんだな」
ミソが持ってきたショッピングバッグが自分へのお詫びのプレゼントだと思い込んだヨンジュン。
「ああ、あれは私の洋服です・・・」
気まずさと、不機嫌バロメーターが結界を超えました。
「俺は、君と一分一秒でも長く一緒に過ごしたいんだ。だが、ミソはそうじゃないようだな。失望したよ」
「申し訳ありません」
「申し訳なく思うなら、仕事をおえて、家に行こうか?」
じっと、ヨンジュンを見つめるミソ。
「なんで、そんな目で見るんだ?」
「昨日から、副会長様を見ると、そればっかり思い浮かぶ言葉があるんです。」
「ちょっと待てよ。セクシー? 挑発的?致命的か!」
「“ブルドーザー”です。私をずっと押し続けてます。まるで、ブルドーザーみたいです」
早速、ユシクのところに相談に行くヨンジュン。
「なんだと? ブルドーザー?一体、何をやらかして、キム秘書を追い込んだんだ?このセクシーブルドーザーめ。」
「離婚したことをずっと後悔してる俺だが、愛に関する先輩としてお前にアドバイスしてやる」
なんか、こればっかり 言ってるような気がする。
「キム秘書と恋愛するとき、これだけは心に留めておくべきだ。キム秘書にとって、これが初めての恋愛だってことだ。」
「俺は二回目だとでも言うのか?俺だって、はじめての恋愛だぞ。俺は彼女が好きで、たまらないし、彼女によくしたいと思ってるよ。」
「だったら、彼女を追い詰めるなよ、彼女を追いこんでも、お前との関係の深くはならない。節度を保てよ。徐々にだ。わかったか?」
「聞いてるだけで、もどかしいな。いまでも、彼女のことで狂いそうなのに、どうすればいいんだよ。」
「もし、そうしなければ、キム秘書はおまえに疲れてしまうだろうな。」
「俺に疲れるだと?この見た目完璧、常に、魅力あふれるこの俺に?そんな言葉は、俺の辞書にはないぞ」
「合理的に考えてみろ。ちょうど歩き始めたばかりの人間の隣で、お前がウサインボルトみたいに駆け出したらどうなると思う?まずは、お前と一緒に過ごすことに慣れさせろ。そうでないと、疲れ切って、離れていくぞ。スピードをコントロールすることは、恋愛において重要だ。」
考え込むヨンジュン。
そこへ、ヨンジュンが来ていると知らずに、ランチの帰りに買った生ケーキを持ってきたソル秘書。
「本当においしいですから、食べてみてください」
お約束通り、こけたソル秘書の持っていたケーキを胸で受け止めるユシク。
謝り倒すソル秘書。
「大丈夫だよ。別に出血したわけじゃあるまいし・・・」
「すぐにお着替えをお持ちします」
同情すらせず、真顔で見ているヨンジュン。
「なんてことない。なんてことないよ。いつものことだ。ちょっと待ってろ」
戸棚から、ワイシャツを取り出すユシク。
「こんなことはよくあるから、すでに常に着替えは用意してある。見たか? これがスピードをコントロールするっていうことだ。お前だってこんな風な悲惨な目にあいたくないだろ?」
化粧室で、ボン秘書から、気になっていた男性と最近、付き合い始めたことをきくミソ。
「一緒にご飯を食べて、映画を見て、飲みに行くでしょ、漢江を散歩して・・・」
「まさか、それ、一日でやるの?」
「一晩中一緒にいるのよ。彼と離れたくないもの。大好きなの。夜は長いのよ、キスだってしたいし。」
オモオモオモ・・・
「なにがオモなのよ。付き合い始めて、一番盛り上がってるときなの。もう大人だし、聖人君子じゃあるまいし、わかるでしょ?じゃあね。」
ボン秘書の情熱に圧倒されるミソ。
でも、一理あるかもって考えてるみたいです。
「スピードをコントロールできなくてすまなかった」
先に、ヨンジュンに謝られてしまったミソ。
「え?」
拍子抜け(笑)
「考えて見れば、あまりにも性急すぎたようだ。9年間、すっと抑えてきた感情が一気に爆発してしまったみたいだ。」
「副会長様・・・」
「過去の出来事は、本当に恐ろしかったが、もし、あの時に戻れと言われたとしたら、同じことをするだろう。もう一度、ミソに会うことができるなら・・・でも、徐々にやっていこう。君がのぞむとおり。」
胸が一杯になるミソ。
「今日はこれで帰っていいよ。俺は約束があるから、先に出るよ」
夜、ヨンジュンが自宅に戻ると、家の前に、ミソが立っている。
「なぜ、ミソがこんなところにいる?」
「副会長様のこれ以上ないくらいの思いやりのある言葉に気づかず、ありがたくて、謝りたくて来ました。それに・・・」
「それに?」
「今日は家に帰りません」
「え?」
「家に帰らずに、副会長様と一緒にいたいです」
「今、家に入ったら、俺は自分のスピードをコントロールできないぞ。今夜は止めるつもりもない」
頷くかわりに、黙って、家に入っていくミソ。
振り返って・・・微笑んだ!
まさに、コケティッシュってこういうことを言うのね。
っていうか、この2人の慣れっぷりがいいのか、悪いのか(笑)
🔰こんなの、初心者マークを貼る余地がない(笑)
鍛え抜かれた上半身の脱ぎ脱ぎシーンなど、たくさんのサービスショットもありましたが、私は、手をつなぐまでのこの長い指の滑らせ加減が、なんだかとてもエロかったように思いました。。。
あくまでも、個人的な感想です。
「愛してる」
「私も愛してます」
ええっと、昨晩14話も見ちゃったんですが、遅ればせながら、この二人が一歩一歩、真の恋人になっていく過程を、楽しんでねっていうコンセプトでいいんでしょうか。
なにしろ、普通は、心の結びつきを強固にし、それを会得するまでの、あれやこれやだと思うんですが、すでに、そっちは完璧に結びついた運命の相手ですからね。
さて、12話で一通りの山場を迎えさせてしまったドラマ的展開の逆転現象、どうなる?