泣いても笑っても、あと2話。。。

15話は、辛くやりきれない事件を発端に、追っていく回なので、粛々といきます。

 

放送は終了しておりますが、ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『推理の女王2』第15話(1)

(前回のおさらい)
夜、人気のないビルの屋上に上がってきたチスン。
「キム室長?」
その声に、いつもと違い、きちんとスーツを着た カン・ボグクがゆっくりと振り返る。
「ハ・チスン代表。これは驚いたな。私とは縁を切ったと思っていましたが、あなたの方から会いたいと言ってくるとは」

やっぱり嫌ぁ~~~!!

 

~葦の原~

一方、現場検証を終え、運び出されるミジュの遺体。

大胆にも、その様子を少し離れたところから、窺っている犯人のウォン・ジュソク。


「あいつら、もう見つけたのか?くそ!」
そのまま、携帯を取り出し、
「教授、緊急です。今すぐ、キム室長に俺を会わせてください!もし、すぐに会わせてくれないのなら、後悔しますよ」
 

~チスンのオフィス~

「教授!」
焦ってオフィスにやってきたジュソクを、迎えたチスン。
「キム室長だ」
ソファーに座る男性。
ああ、いつものキム室長の子飼いの彼です。
「私の助けが必要だとか?」


「教授、僕をバカにしてますか?キム室長がこんなに若いわけがない。教授は17年前から彼を知ってるのに。間違ってますか?」
思いのほか、鋭かったジュソクに、口元をゆがめるチスン。
「キム室長は、決して、姿を見せない」
「だから、教授に頼んだんですよ。そんなふうに僕を見ないでください。教授も僕もなにも違いませんよ。教授と僕は、ただ生きようとしているだけじゃないですか?」


~葦の野原の現場~
なぜ、ギョンミは、現場をスケッチしているの?
ウ警監「うまいじゃないですか」
ウ警監が、褒めながら通り過ぎると、ファンチーム長も後ろから近づいてくる。
ファン「うむ、上手だ。この辺の繊細な感じを、正確に描写している。随分、時間と手間をかけているな」


「芸術専攻だったんです」
「やはり君には才能がある。今、見せる必要のない才能だがね。一体、これにどのくらい時間を費やしているんだ?これを描く時間があったら、500枚以上、現場写真が撮れるはずだ」

ギョンミ「写真・・・写真を撮ろうと思っていました」
慌てて、カメラを取りに行く。
ファン「絵画展にでも出品するつもりか?」


ウ警監「よかったな、ファンチーム長。仕事に専念できて」
ファン「なぜ、君がここに出動しているんだ?捜査でもするつもりか?」

嫌味返し(笑)
 

ソロク「ここは荒れ果てて、なにもない場所ですが、近くまで車で来ているようですね」
ワンスン「タイヤ痕がある。全部見たのか?」
ワンスンが入ってくる。

ウ警監「焦っていたようだな。おそらく、死体をどうしていいのかわからなかったんだろう」

《どうやって始末しようか。中間考査中だっていうのに・・・》

ソロク「犯人は、以前にもここに来たことがあるはずです」
ワンスン「計画された犯行じゃないってことか」
ファン「しかし、やつは、なぜ、数日も死体をここに放置したんだ?処分する時間は十分あったはずだ」
ウ警監「興味本位で見ていたかったからだ」

 

倒れて動かなくなったミジュを見下ろす犯人。


ワンスン「なんだって? 見て楽しんでたっていうのか?」
苦痛に顔をゆがめるソロク。
ソロク「死体・・・」
ワンスン「なんで、そんなことを?隠すべきだろう、そうすれば、発見されなかった」
ウ警監「ここは、殴られた現場ではない。」

振り返り、タイヤ痕のあたりを指さすウ警監。

ウ警監「しかし、あの場所には、たくさんの足跡がある。同じサイズだ。」
ファン「だが、足跡を判明させることは簡単ではない。」


~チスンのオフィス~
電話をジュソクに渡すチスン。
「キム室長?」
「ああ、ウォン・ジュソク君。はじめまして」


「僕のことはご存知ですね」
「ジンミグループ副社長ソン・テギュ氏のいとこだね、ロースクール卒業間近だ。卒業しなければならないね」


前回、昼は普通の学生と書いたけど、全然、普通じゃなかったですね。おそらく、なにかあれば、“チョンダム洞スペシャルケーキ”で育ってきた若者なんでしょう。


「だからですよ。時間がないんです」
「死体は発見されてしまった。なぜ、そこに放置したままにしておいた?」
「ああ、時々、見たかったんですよ」
事も無げにいい放つジュソク。


先に、キム室長と話をしていたチスン。
《奴の弱みを握ったら、長く利用できる。なにが心配なんだね?健康に長生きしたかったら、あまり悩まぬことだ》
「彼は、制御不能です」
《コントロールする方法など、いくらでもある》

笑いながら、キム室長と話をしているジュソク。
キム「物事を複雑にしてくれましたね」
ジュソク「だから、教授に無理を言って、あなたに連絡してもらったんです。キム室長」

一体、昔、どんな悪事を働いたら、こんな若造の脅しに屈しないといけないの?

署に戻ってきた一行。
ソロクと話をするウ警監。
ウ警監「連続殺人者の中には、死体を埋葬しないものもいる。死体を近くに置き、観察し続けることを好む人間です。殺人の瞬間を再現するために・・・。」
「つまり、これは連続殺人だと?」
「現実に戻ったとき、また、殺人を行う。彼がなんども現場に戻った理由だ。死体が見つからなければ、もっと楽しんだだろう。しかし、死体は発見されてしまった・・・」
「また、(これからも)殺しますね」
「すでに始めているような気がする」

ミーティングする2チーム。
貼り出されたミジュの悲惨な現場写真に、ただただ、沈鬱な一同。


ソロク「本当に、綺麗な子だったのに・・・」
ワンスン「犯人は、絶対捕まえてやる。アジュマ、少しは休め」


ソロク「いいえ、私は、自分の目で、犯人が逮捕されるのを見たいの」


ウ警監もかなり心配してる。

 

ワンスン「だから、それが心配なんだよ」


ソロク「泣いたりしないから、心配しないで。ミジュはひどい暴力を受けて、殺されたのよ。私なら大丈夫よ」
にじんだ涙をぬぐいながら、気丈にふるまうソロク。

コン刑事「彼女は、そいつから逃げようと相当、抵抗したようです。防御痕もたくさんありました。」

 

まるで、物のように、容赦なく引っ張られ、引きずられるミジュ。

 

ソロク「ミジュは、警察官試験のための勉強をしていたんです。絶対に、なにか犯人の証拠を残しているはず。爪で引っかいたり、歯形を残したり・・・」

必死に抵抗し、首の後ろを思い切り引っ掻く。


 

ウ警監「鑑識結果は?」
ワンスン「爪の間から、血液と肉片が発見されてます。数日で、DNA検査の結果がでるはずです」

 

ウ警監「彼女は、体に無数の傷がある」

意識を失って、ただ、引きずられていくだけのミジュ。


ワンスン「・・・セメントの道路の上を引きずられたようだ」
ナラ「彼女は、葦の野原で発見されたのに・・・」
ワンスン「おそらく、彼女を捕まえ、移動してきたんだ」


ソロク「現場にタイヤ痕がありました。模様がちょっと変わってます。彼女を移動させるのに、自動車を使用したことは間違いないわ」
ワンスン「死体が見つかったあの場所は、徒歩で行くのは難しいだろう」
コン刑事「変わったパターンのタイヤから見て、おそらく外国車ですね」

~科捜ラボ~
ウ警監「どこのタイヤだ?」
ファンチーム長のデータベースで照合中。


ウ警監「一致したな。これなら、車のメーカーを見つけるのも簡単だろう」
ファン「そうだな。ところで、お前は、犯人は連続殺人だと思うか?」
ウ警監「そうは言ってない」
現場での会話を思い起こすファンチーム長。

《しかし、やつは、なぜ、数日も死体をここに放置したんだ?処分する時間は十分あったはずだ》
《興味本位で見ていたかったからだ》

ファン「相当不安視していたようだったが・・・。連続殺人に違いない、と。お前はいつも、事件に関心はもたないくせに」
ウ警監「お前は、科学捜査官だ。そんなに簡単に結論を出すものじゃない」
ワンスン「お前に言いたいことがある。連続殺人は、そんなに一般的じゃない。あまり傾倒するなよ」
ウ警監「俺も、連続殺人じゃないことを願ってるんだ」

~シワンの孝試院~
キム室長の部下が、マスクで顔を覆ってる・・・。


今から悪事しますって、言ってるようなものじゃん。
通りの防犯カメラを隠した・・・。

孝試院?アパート?
どっちにしても、どこかの部屋に忍び込んだ。


あ、シワンとミジュの写真が飾られてる。


この笑顔、シワンだけじゃなく、ミジュだって、十分、幸せそうだよえーんえーんえーん

部屋の中から、シワンの毛髪、血の付いたティッシュ、衣服 靴を持ち出す男。


~喫茶店~
ミジュの死で傷ついたシワンと話をするソロク。
「ミジュと間で、なにかあった?」
「当然なにもないです。ヌナも知ってのとおり、俺にとって、ミジュは高値の花だった。試験に受かったと聞いたとき、彼女と離れようと思った。最後に彼女といい思い出を作りたかった・・・。自分みたいな人間と会ってくれてありがとうと言うつもりだった。彼女はすごく苦しんで、やっと、試験に合格したのに、なんで、こんな悲劇にあわなきゃならないんですか?俺、あまりにも頭にきすぎて、こんなふうに彼女を逝かせられません。絶対に犯人をつかまえて、俺がそいつを殺してやる!」
「それは、それはだめよ、シワン。それはしちゃだめ。」
「ヌナ、辛くて、立ってもいられないんです。」
たまらず、シワンの手を掴み、涙をこぼすソロク。

 

シワンの孝試院の前での別れ際、
「シワナ・・・。はやまったことをしたらだめよ、わかった?私が必ず、犯人を捕まえるから。一緒に捕まえて、罪を償わせましょう」

改めて、シワンをおさめようとするソロク。
「俺も俺自身の手で、犯人を捕まえたい」
「そうよ、一緒に犯人を捕まえましょう。まずは、彼女のメモや写真、日記のような、彼女のものを見つけましょう」
「わかりました。俺が探します」
ソロクに深くお辞儀し、外階段をあがっていくシワン。


「そうよ、泣き言を言っても、犯人を見つける手助けにはならないわ。抜け出さないと。」
一人、戻っていくソロク。
あら、ここ、夜道、危険そうなのに。。。と思ったら、危険なのは、シワンだった。

男が部屋から出てきたところで鉢合わせ。
「なぜ、そこから出てきた?」
「コ・シワン?」
「俺を知ってるんですか?」

路地を逃げるシワン。
隠れて、待ち伏せするつもりが、反対側から猛スピードで現れる男。
なんで、悪いやつは、揃いも揃って、路地を知り尽くしているのだ?ムキー

 

~署長のマンションの駐車場~
「本当に、彼氏はいないのか?」
娘のナラに詰問中。
「いないわよ。車に乗せる男性ならいるけどね。」
「そいつらには、女性の好みが高いんだろう」
「花だってもらったわ」
「なんだと? どんな仕事をしてる奴だ?家柄はどんな奴だ?」
「だれがくれたのかわからないの。メッセージカードにはキム室長って書いてあったけど」

あからさまな警告に、顔色が変わるシン署長。


「アッパ? どうしたの?」
「それはいつのことだ?」
「昨日よ」
「なんで、すぐに言わなかった?今日からは、私の車に乗りなさい」
突然、叱られて、ナラ困惑。
「どうしてよ? 運転禁止日でもないのに」
「言う通りにしなさい!家に帰るときも、私の車に乗りなさい。クラブやらなにやらにも行くな」
周囲を警戒するシン署長。
「アッパ・・・」

~署長室~
ボグク(キム室長)と囲碁の対局中。
集中できない署長。
「ヒョンニム?」
「なんだ?」
「なにか、悩みでも?」
「実は最近・・・いや、なんでもない」
「ヒョンニム、健康に長生きしたかったら、心配しすぎはよくないですよ」
「そうだな」
「お嬢さんはおいくつでしたかな?」
「26歳だが・・」
「ご結婚は?」
「まだだ。誰かいい人がいるなら、もらってもらいたいものだ」
「それなら、お嬢さんの花嫁姿を見るためにも、もっと長生きしないといけませんね。」
「そのとおりだ」
「ですから、裏切らないことが、お嬢さんのためでもありますよ」
「ん?」
「キム室長を裏切らないことですよ、署長の地位を続けたいのであればね・・・」
「それは、どういう・・・」
「ふう、今日は、私の勝ちのようです。ね、シン・チャング署長。」


「キム室長?」
シン署長の震えた手から落ちる碁石。

しばらくして、ケチーム長と一緒に、署長室にやってくるチョ課長。
「入ります」
「ああ、座ってくれ。あ、ケチーム長、ユン・ミジュ殺人事件を担当してくれ」
「え?」

《捜査を1チームに担当させてください》
《しかし、すでに、ウ警監とハ・ワンスンが捜査を担当しているんです》
《私はここに、議論をしにきたのではない》
《なぜ、1チームに・・・》
《知りたいかね? 本当に?書類にサインしただけだと他人に言うのは君のためにはならないが・・。どうした? まだ、疑問があるのかな?これ以上、私に言わせたいのか?》
首を横にふるシン署長。

さすがに、難色を示すチョ課長。
「いえ、それは・・・署長、すでに、他のチームが捜査をしております。一体、どうして・・・」
「2チームが手放さないでしょう。特に、ハ・ワンスン警衛が」
「私の指示なのに、なにか文句をいう奴がいるのかね。それじゃ、我々は、ハ・ワンスンの許可をもらわなければならないのか?」
「そういうわけではありません」
「君のチームは、この署のエースだろう。2チームでは、信用できないからだ」
「しかし署長、それでは、さすがに、彼らの事件を奪うようで、よくは見えません。」
「チョ課長。そんなことは重要なことじゃない。事件を解決することが重要なんだ! まったく・・・」
「そうですね・・・あ、それでは、2つのチームで合同捜査、というのはいかがでしょう?」
「ま、悪くないだろう」
「いいよな?」
ケチーム長に確認するチョ課長。


もう、いいとも悪いとも、ケチーム長の立場で言える雰囲気じゃなく・・・。
「はい、承知しました」

チョ課長にしては、上からの横暴にたいして、まぁ、よくやった!


ジュソクが、チュンジン署にいる!

ユク刑事が通りかかる。
「なにか御用ですか?」
「市民犯罪センターでのボランティアで来たんですが・・・」
「むこうですよ」
「ありがとうございます」
わかっていて、強力班の様子を見に来た感じ。。。

★第15話(2)に続く★