放送は終了しておりますが、ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『推理の女王2』第14話(1)

バーバリーマンが現れた辺りからのシーンをおさらい的に2~3分ほどまとめたあと。

ジェノワーズ4号店で、『待っている部屋』のポスターを前に、ジュンの台詞を諳じるヒヨン。

僕の幸せの全てを君のもとに残して行く
これからは 空っぽの身体となって生きていく
サラハンミダ
僕のすべて


楽屋を訪れても、そこには誰の姿もなく、誰もいなくなった劇場内で、舞台の上から客席や舞台を力なく眺めるワンスン。
それだけ、戸惑いが大きいことが見てとれる。


最後の台詞に、ヒョンスとしての、ワンスンへの想いや別れを全てを込めたヒヨンは、終演後、車の中で、号泣する。


~楽屋~
「なぜ、突然、ジュンを演じる気になったの?」
「最後に一度だけ、伝えたくなったの。ジュンのように。」

楽屋から追ってきたであろうワンスンの姿を、バックミラー越しに確認すると、クルマを発進させるヒヨン。

これからは、空っぽの身体となって生きていく
サラハンミダ
僕のすべて
アンニョン


走り去る赤いクルマを見ながら、おもむろに携帯を取り出すワンスン。

「ヒョンニム、ソ・ヒョンスのDNA検査の結果は、今日、到着するんだよな? 俺に確認させてくれ」

店の前で立ち尽くすヒヨン。

ジェノワーズを訪れるワンスン。
ボグク社長からの電話を受ける。

「なんで、明日じゃだめだったんだよ」

ぼやくボグク社長。

それは、一刻も早く、確かめなければならなかったから。
先ほど舞台上にいたジュンが、事件を通じ、いつしか自分の周辺にいたチョン・ヒヨンが、探し続けてきたソ・ヒョンスなのかどうかを。


「DNA の結果は?17年前に死んだ人間は、ソ・ヒョンスだったんだろ?」
「ああ、ソ・ヒョンスだった」


「間違いないんだな?」
「これ以上、やれる検査はない。結果を信用すべきだろう」
深くため息をつくワンスン。

~葦の野原~
横たわったままのミジュの様子を見下ろす犯人の男。ミジュの手元とともに、自分の手の甲の引っ掻き傷をみつめる。

~回想~
必死に葦原を掻き分け、踏み分け、逃げる。
押し倒され、口を塞がれても抵抗をやめないミジュ。手の甲を引っ掻かれたことで、カッとした犯人が首を絞める。動きが止まるミジュ。

その場を立ち去ろうとした犯人に、チラチラとあたる懐中電灯の灯り。
釣り人がすぐ近くを歩いている。
「どうやって始末しようか。中間考査だっていうのに」

絶対、精神がぶっ壊れてる奴!
バーバリーマンの、いや、ミジュを殺害した殺人犯は、昼はごくごく普通の学生でした。



~チュンジン署~

段ボールを抱えて忙しそうなソロク、ワンスンと鉢合わせ。
「昨日の夜、どこにいたの?電源切ってたでしょ」
「芝居、見てた」
「一人で?」
「・・・あ、ミーティングだ」
なんとなく、ソロクと顔を合わせるのが気まずいワンスン。



「あ、ハ刑事が来ました」
「揃ったので、ミーティングをはじめるぞ」

2チームのミーティングと聞いて、メモを持ってきたソロク。
この寄り添い感、かわいいよね、ソロク。


「なにしてんだ?なんで、アジュマも来るんだよ」
わざと、ウ警監の方にぶつけるワンスン。
参加の許可を取りやすくするためよね。くす♪
「一緒に出てもいいですか?」
「なぜ、ダメなんです?」
「ほら、聞いたでしょ?」

ウ警監「通常、バーバリーマンの潜むエリアは、通学路、裏路地、公園、バス停付近だ。しかし、チュンジン6洞のバーバリーマンは、駐車場のある場所、もしくは通りが多い。これは、奴がクルマを運転しているということだ。クムサン洞もしくはクムファ洞周辺に住んでいる可能性が高い。」

ソロク「クムサン洞もしくはクムファ洞と言えば、高級住宅エリアですよね」
ウ警監「バーバリーマンが貧しい地域に属すると考えるのは偏見だ。バーバリーマンの多くは、高給取り、専門職など、知的労働者だ」
コン刑事「我々も、検事、医者、教師、校長を逮捕しました」
ワンスン「それで、犯人は誰なんだ?なにも犯人の名前を教えろとは言わない。プロファイラーなら、年齢、外見的特徴、教育的な背景を教えてくれって言ってるんだ」

ウ警監「情報が圧倒的に不足している、本人に質問もできないので、プロファイルできない。もっと努力してもらいたい」
ワンスン「本人に聞けるなら、捕まえればいいだけだ。そうだろ?コン刑事?」
コン刑事「その通りです」
ソロク「(小声で)やめなさいってば。

ワンスンの嫌みを止めようとするソロク。

ワンスン「なにか間違ったこと、言ったか?」
かなりイライラとご機嫌斜めね。
ウ警監「他に質問は?」
ナラが手をあげる。
ナラ「会食はいつですか?」
コン刑事「今、そんな場合か?バーバリーマンが近くに潜んでるんだぞ!全くムキーッ

立ち上がるコン刑事。
ワンスン「情報をかき集めてきますよ」
ソロク「私も・・・」
一礼して席をたつソロク。
まだ、手をあげつづけてたナラ。


ナラ「わたしは、(ウ警監と)二人でも構わないんですけど」
黙って席を立つウ警監。

~公園での聞き込み~
「君たち、バーバリーのコートを着たおじさんを見なかった?」
「見てません」
「ありがとうね」

周囲の子供たちに聞いてまわるワンスン。

コン刑事に呼ばれるワンスン。
ベンチに座る男の子。
少年「このおじさん、刑事さんなの?」
コン刑事「ああ、この町で、悪いやつを一番た~くさん捕まえる刑事さんだよ」
ワンスン「なぁ、バーバリーのコートを着たおじさんを見たのか?」
少年「ううん、ヌナ(お姉ちゃん)が見たんだ」
ワンスン「ヌナがか?」
少年「引きずられそうになって・・・家に帰れなくなるかも知れなかったんだ」
本当に、心配そうに話す男の子。
少年「路地を歩いてるときに、誰かが突然横切ったんだって」

ワンスン「イ巡査、バーバリーマンに遭遇した女性のことをもっと話してくれ」
イ巡査「はい、通報を受けたものです。チョンジン6洞では、路地の突き当たりで、突然消えたことがありました。暖かくなったせいか、より狂暴になってる気がします。」
ワンスン「まったく、あいつら」

~チュンジン署~

また、式典準備?
課長「ソロクさん」
ソロク「はーい」
課長「手袋は?素手でハサミを握らせるつもりか?本当に君はイライラさせるな。垂れ幕はかけたのか?」
ソロク「あちらです」
課長「表彰台は?」
ソロク「向こうです」
課長「あれは、署長のマイクだ!」
今日の準備責任者はチョ課長かな。
ピリピリしまくってるチョ課長を、軽くいなしながら、会場を確認して回るソロク。
ソロク「ところで、署長の祝辞の原稿のご準備は?」
課長「今、人の心配をしてる場合かね」
ごそごそと内ポケットを探しだすチョ課長。
課長「おお、どうしよう、いちばん重要なものを忘れてた!」
ソロク「早く準備してきてください」
課長「おお、おお」
あわてて、会場をあとにしながら、
課長「ソロクさーん」
ソロク「はーい」
課長「ありがとう😉👍🎶」
ソロク「ファイティーン」


なんだかんだ、うまくやってるソロク。

~チュンジン署の入口~

ソロク「刑事さ~ん」
走って出てきたソロク。
ワンスン「お、早かったな。また、チョ課長の使いっぱしりで、走り回って忙しいかと思ってたよ」
なんだかんだ言って、待つのもまた嬉し。
って、仕事中だけど。


ソロク「8年間、あの姑に仕えたのよ。小言の対応については、エキスパートよ」
ワンスン「さすがだな。さ、行くぞ」
ソロク「急ぎましょう」
てっきり車で向かったのかと思ったら、良く見たら徒歩だった(笑)


~トンネル~
車から降りたウ警監。
「最初のソ・ヒョンス」
ボイスペンが残されていた自動車火災現場。今、思えば、このペンも周到に用意されたものってことよね。

道端に、供えられたばかりの花束。

~回想~
赤いワンピースの女性「キム室長?」
キム室長「誰かね?」
女性「ヒョンスです。ソ・ヒョンス」
シーズンのラストで登場した女性。【シーズン1 16話】

ふと、トンネルでの作業トラックのドライブレコーダーに目を止めるウ警監。


~バーバリーマン出没路地~
公園で聞き込んだ男の子のお姉ちゃんと、現場を歩くワンスンとソロク。

被害者「バーバリーマンは、時々、この町に現れるんです。友達も追いかけられたことあります。女性の悲鳴が好きだって聞いたので、迂回して遠回りしたりもしました」
ワンスン「あの辺り?」
被害者「はい」

ソロク「追いかけられたの?」
被害者「いいえ。なにか変だったので引き返したんです。でも、突然、前方から現れて、口を塞がれて、路地に引きずりこまれました。そのあとのことは何が起きたのかよく覚えてません」
パトロール中のイ巡査によって、犯人は逃亡。
被害者「もし、あのとき、警察の方が通りかからなかったら・・・」
恐怖に震える女性。

ワンスン「外見とか覚えてることはない?」
被害者「いいえ、まったくわかりません、顔を覆ってましたから」
ソロク「体つきはどう?体格とか、身長とか」
被害者「普通の男性のように思いましたけど」
ソロク「何か特に覚えてることは?」
被害者「あ、皮の手袋をはめてました」
顔を見合わせるソロクとワンスン。
被害者「あの、もうこのへんでいいですか?本当は、ここに立っているのも辛いんです。」
走り出す女性のようすに、これ以上の聴取は無理だと判断するワンスンとソロク。

少し広い通りに出てきて、落ち着きを取り戻した女性。


被害者「必ず犯人を捕まえてください。家に帰るには、路地を通り抜けないわけにはいきません。死にそうに怖いんです!」
ソロク「私たちが必ず逮捕するわ」
ソロクの力強い言葉に、微笑む女性。
被害者「ありがとうございます」
ワンスン「心配しないでください」

~ウ警監の車内~
車載カメラの映像を確認する。
ヒヨンが、現場に花束を置いている。


「“ミヤネヨ(ごめんなさい)”?」
口の動きを読むウ警監。
「何が、すまないんだ?殺したことか?それとも、(代わりに)殺されたことか?」

~2チーム~
聞き込みから戻ったワンスンたち。
ソロクの姿を見ると、ささっと向き直るイ巡査。本当に、ソロクのこと、尊敬してるみたい(笑)
ワンスン「なんだ、チーム長はまた外出か?松葉杖なしに、どこ行ったんだ?」
ナラ「私たちには言えない捜査をしてるみたいです」
ワンスン「他人に知らせないのに、なんで、お前が知ってるんだ?」
ナラ「・・・・」
コン刑事「こっちを手伝うべきなのに」
ソロク「そうよね。あ、イ巡査、あの路地街、複雑すぎるわ。」
イ巡査「あの地域は、完全に迷路みたいなんです。長く住んでる借家人だけが利用するだけですから」
ソロク「犯人は被害者を追いかけることなく、突然、彼女の前に現れたそうなの。近道を知ってるのよ。」
ナラ「それって、路地の通り抜けをよく知っている人物ってことですか?」
ワンスン「あの地域の住人か?」
突然、立ち上がるコン刑事。
コン刑事「もっと、情報を聞き込んできます!」
ワンスン「おい!・・・なぜ、あんなに情熱的なんだ?」
いてもたってもいられないコン刑事。
ソロク「あの地域は、アラムの小学校の近くなのよ」
ナラ「子供のことになると、親って変わるんですね」
ワンスン「イ巡査」
イ巡査「はい」
ワンスン「お前の事務所にあの地域の詳しい地図があったら、持ってきてくれ、急げよ!」


署の入口まで降りてきたとき、兄のチスンに呼び止められるワンスン。
チスン「ワンスン」
ワンスン「おお、ヒョン。どうしたんだ?」
チスン「センターの法律顧問を頼まれてな」
ワンスン「なんで、電話で言わなかったんだ?」
チスン「今、言ってるだろう?」
そこへ、署長とボグク社長が通りすぎる。
大袈裟に敬礼するワンスン。


ボグクを見て、驚愕するチスン。
ボグクの腕を掴み、呼び止めるワンスン。
ワンスン「ヒョンニムも、センターの件で来たのか?」
ボグク「チャングに手伝ってくれと言われたんだ。」
ワンスン「チャング?」
これって、クレヨンしんちゃんのことも含んでる?
(のはらしんのすけ=シン・チャング)
これには、ワンスンも、ちょっと離れていたソロクも苦笑。
(ソロク、あえてワンスンから離れてるって感じ)

ボグク「お、ハ・チスン代表ですよね?」
チスン「・・・ええ、こんにちは」
明らかに動揺しているチスンと握手しているボグクに違和感を覚えるソロク。


ワンスン「それじゃあな」
先を急ぐワンスン。
ボグク「我々も行きましょう。ここの署は検挙率がいいんで、エレベーターがあるんですよ」
ずっと固い表情が隠せないチスン。

「署長は変なイベントばかり思いついて、有名人を集めたがるな」
「大変なのはこっちよ。影響力のある人を歓迎するために、垂れ幕ひとつにも小言を言われるのよ」
「彼らは、そんなに影響力のある連中じゃないよ」
「お兄さんをテレビで見たわよ。でも、すぐ釈放されたから、大したことはなかったのよね?」
「なぜ?心配したのか?」
「ちょっとね」
「なんで、なにも言わなかった?」
「だって、家族のはなしするの、いやがるじゃない。気づかない振りをしてたほうがいいかなって思ったの。」


ワンスンも変だなって思ってたってことだよね。

「乗って」

ワンスンの車に乗り込む2人。

★第14話(2)に続く★