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結局、ジヌクの自宅に、ドングも連れてくる羽目に。
「いい?余計なことはしないでね。いい子にしてるのよ。おねえちゃんの側で、静かにしててね。 わかった?」
「うん、オンマ」
まだ、ヌナって言えないか・・・。
ぬいぐるみを手にしているドング。
猫のえさやり器に目を留めるユミ。
「行こう。」
恐る恐る家のなかに入るユミ。
「なんで、ソファで寝てるの?大金持ちの相続人って、ホントは質素なの?とても、彼が可哀想な王子様にはみえないけど・・・。」
無造作に、毛布が置かれたソファを見て、不思議に思うユミ。
勝手にドアを開けて、部屋の中見ちゃってるけど、いいのかな。でも、家具ひとつ置いてない空室ばかり。
ようやく部屋らしい書斎を発見。
整頓された時計やサングラスなどの小物たち。
「ベッドルームがないみたい」
料理を始めるユミ。
「えっと、コショウ、コショウ?コショウはどこにありますか?」
戸棚を見ても、カラッぽ。
「ワオ。コショウがないなんて。こんなに素敵なお家なのに、なぜ、お金持ちの家には、一般的な調味料すらないの?」
物音が聞こえる。ドングがいない。
「ねえ!ドングー!」
あわてて2階の書斎に入るユミ。
「もう!だから側にいてねって言ったでしょう?」
机の足元に落ちている宝石箱。
「中身が壊れてたらどうしよう?」
(開けたほうがいいかな?中身は指輪?それともネックレス?違うわ。忘れよう。他の誰かのものなんだもの。)
はずれた蝶番部分をはめて、そっと机に戻すユミ。
王子さまのお帰りです。手には、テイクアウトのコーヒーをお持ちです。
「イ・ユミさん!」
残された付箋
『任務完了!用事があるので帰ります。召し上がれ』
「カタツムリの花嫁のつもりか」
the mud snail bride | sejong writing competition
たぶん、この話のことだと思うんだけど、違ってたらすみません
足元に置かれた紙袋。
ジヌクのコートが入っていました。
「もう捨てたと思ってたのに・・・」
着替えのために2階に上がる。
書斎に入って、若干の違和感を感じるジヌク。
家具の脚の隙間に入り込んだトングのぬいぐるみ。
そうそう、来るとき、持ってたねこちゃん。
1人、寂しくユミの置いて行った食事を食べるジヌク。
おなじ1人で食べているにしても、会社で食べてるときよりも、はるかに失望、虚脱感が大きい。
食べるというより、流し込むといった感じ。
別に空腹なわけじゃないし。
せっかく一緒に飲もうと思い、買ってきたユミのためのコーヒーを流し台にこぼす。
さて、ジヌクがそんな状態とはしらないユミ、自宅で、新たな悩みが勃発中。
弁償しろっていわれたらどうしよう。
彼に要求されたら、なんとか修理しないと。
本当に高価そうだったし・・・。
トングのせいだからね。
ちょうど、テレビで、チュ・ヘリのお料理番組が放送中。
たまねぎを切りながら、涙をこぼすヘリの口に食パンを咥えさせる料理講師。
「これは何ですか?」
「玉ねぎをスライスする時は、お口の中でパンのスライスを入れてみて。そうすれば、涙を流さずに、玉ねぎを切れます。それを覚えておいてくださいね!」
ワンポイントアドバイスする先生。
「先生から教えていただけるので、おいしい料理を調理することができます。」
<誰のためですか?あなたのボーイフレンド?>
「それは秘密です。」
「彼は、ふたりは付き合ってないっていってたもん。でも、あの宝石箱の中には、ダイヤモンドが入ってそうな感じだった。おおきなダイヤモンド」
落ち込むユミが後ろに寝転び、テレビから視線が外れた頃・・・。
<さぁ!チュ・ヘリの牛肉のケバブは完了です。>
収録の仕込み客の最前列に座っているのは、ユミのオンマ。
「では、私たちの視聴者の代わりに、聴衆の誰かに味見してもらおうと思います。」
「はい、私、味見してみたいです。さぁ、私の手にください。ここに。」
一口、食べるオンマ。
「まあ、これ、すごく塩辛いわ!」
「塩辛いですか?」
「まあ、私も、料理は得意じゃありませんけど、それでも、これよりはおいしく作れますよ」
あれ、仕込みじゃなかった?
オンマの本音に、なんともいえない表情の先生。
~厨房~
ウンジ「今日のランチには、力を入れすぎてると思います。前には、本部長といっしょに、食事にも出かけたし・・・まさか」
まるで幼稚園児向けのキャラ弁のよう・・。
ジェニ「確かに、このお弁当には、不純な動機があるような気がするわ。」
ユミ「そんな・・・毎日の食事の中に、自分の良心を入れています。どうかな?」
「う~ん。このお弁当を見たら、本部長がこう言うでしょうね。」
「俺は子供か?」
「本部長・・そうではなくて・・・」
「じゃなかったらなんなんだ?何を意味している?君は俺と一緒に、ピクニックでも行きたいのか?」
「え?突然、何をおっしゃってのか、意味がわかりません」
「でも、本当だろ。俺は、君が他の人にはこんな事はしないと思っている」
「それはそうですけど、たしかに、まったく無意味なランチというわけではありません・・・。」
「なんだと?」
「でも、それは、どちらかというと、それ以上でも以下でもありません。」
歯切れの悪いユミ。
「それなら、今から、目、鼻、唇、耳を、俺の食事につけるな。前にも言ったように、君はこんな時間があるなら、仕事にもっと集中しろ」
「・・・はい。」
「なぜ、君は私に嘘をついた?」
「ええ?」
壊した宝石箱が脳裏に浮かぶ。
「俺のコート。君は捨てたと言ったじゃないか」
「ああ、それについては・・・、あまりにも高価そうだったので、できませんでした。」
「それだけか?高価そうだったから?」
それだけのはずがないって思いたいジヌク。
なにしろ、豊胸パッドですら、宝石箱に入れて温存してた人だから。(笑)
「はい。」
「ほかに、何かいうことは?」
「ごめんなさい。」
「俺は、君の仕事に感謝してるんだ」
「え?」
「何もないのに、幹部連中が社員食堂を訪れたと思うか?もし、君があの日、あの料理を選択しなかったら、解雇されていただろう。」
「知りませんでした。」
<私は解雇かな?>>
<あなたが解雇する!>
<おしまいだわ。>
<私は正直に言うべきでしょうか?>
<それは高価でした。返済する必要がありますか?私は融資を受けることができない場合は?>
「本当に申しわけありませんでした。あっ・・ありがとうございました」
「何か間違ったことでもしたのか?」
「とんでもありません。ですから、これからも本部長の食事の準備に懸命に働きますと言いたかっただけです。ほんとに懸命に働きます。」
「もう行っていい」
「はい。」
ユミが退出したとたん、幼稚園児弁当は、さすがにやりすぎと思いきや、
「もう。彼女には似合わないかわいい側面があるな」
まんざらでもなく。(笑)
~会長室~
「御父様、よろしかったら召し上がってください」
見た目はおいしそうなチュ・ヘリのお弁当。
ジヌクアボジ、すなわち、会長は、お気に入りのヘリが作ってきた弁当にメロメロ。
一口食べて、顔色が変わり、咳き込みながら水で流し込むアボニム。
それとなく、ジヌクの食生活が心配だ、と注進するチュ・ヘリ。
呼ばれたジヌクが席に着くと、栄養士が作った食事を食べているのは本当かと尋ねる会長。
「私は健康上の理由のためにそうしてます。」
「そんなことなら、すぐさま結婚しろ」
「私は、料理のために、女性と結婚するつもりはありません」
「すでに遅いくらいだ。私の腕の中で、元気な孫を抱きたいんだ」
「御父様ったら・・・顔が赤くなりますわ」
「まったく・・・」
呆れるジヌク。
チュ・ヘリを見送るために、社内を歩くジヌク。
「アナウンサーやめたほうがいいな」
「本当に?私たち、結婚するの?」
「いい女優になれるぞ」
「オッパ!!」
「お前が怖くなるよ」
「私?」
「かわいいいたずらとは見過ごせない。突然現れて、驚愕させるな。それから、厨房でのあんなふるまいもやめろ」
「オッパ、あの女と寝た?」
「なに言っている?」
「あなたは私をだますことはできないわ。感じるの。ふたりの間には、絶対、何かがあるでしょ」
「おい。チュ・ヘリ」
「オッパ、気のないふりなんかできない。私はあなたに完全に100パーセント本気なの。だから、なぜそんなことをするのか、聞かないで。私は、やりたいようにやるわ。誰もが、あなたが私の男だと言うまで。なぜって?私がそう言ったからよ。じゃあね」
「いつになったら気付くんだ」
チュ・ヘリを見た途端、
[ダイヤモンドのネックレス]としか思えないユミ。
「ごめんなさい。」
わざと、ユミの行く手を妨害するヘリ。
「ごめんなさい。」
「なぜ、あなたが申し訳なく感じるの?」
「様々な理由のために・・・」
「あなたはまだ、お弁当を届けに、ジヌクのオフィスの中に出入りしてるの?」
「それも仕事のうちです。それだけです」
「いいわ。あなたの言葉を信じるわ。一日三食よね。そのラインを超えたりしないでね。イ・ユミ栄養士さん」
嫌味をぶつけて通り過ぎるチュ・ヘリ。サインを求められるヘリを困ったように見るユミ。
~ジヌクの書斎~
書類を見ているジヌク。ふと違和感を感じ、宝石箱をルーペで見つめる。蝶番が壊れている。
<それはそうですけど、まったく無意味なランチというわけではありません・・・>
<でも、それは、どちらかというと、それ以上でも以下でもありません。>
中身を見られた?
「まさか・・・まさか・・そんなわけない!!!」
厨房で電話を受けるユミ。
「はい。夕食の準備は終わりましたけど・・・え?なぜ突然?・・・はい。」
力なく電話を切るときに、お皿を割ってしまう。
一同びっくり。
「イ栄養士、ケガは?」
「大丈夫です」
破片を片付けながら、つぶやくユミ。
「なぜ、お皿が割れたりするの?なんだか、いやな予感がする・・・」
~会議中のジヌク~
「2018春夏ボディ・エディションのためのマーケティングプランを、20代と30代の男性をターゲットにした場合・・・」
心ここにあらずなジヌク。
「いや、彼女が中を見ていないに違いない」
「我々は彼らに有名なスポーツチームとのコラボレーションを示している場合・・・」
「彼女は何を見たんだ?それがどうした?」
~想像~
「何てこと。彼は変態よ。なぜ彼はまだこれを持ってるの?チャ・ジヌクは、あれからずっと持ち続けたの?あはははは」
ユミの高笑いに、つい机を叩き、「いや!まさか!」そんなはずがないを連発。
否定されたと思った男性社員が、発表を中止し、「やり直してきます」と席に戻ってしまう。
「どうした?なぜ、発表しないんだ?」
ジヌク、とりあえず集中しよう・・・・。
「彼はしばらくの間、食事をスキップしてなかったのに。なぜ彼は、今日食べていないですか?」
[一日三食]
<君は深く俺を侮辱した!>
<君は深く俺を侮辱した!>
誓ってもいいけど、昨日まで、彼はこんな!記号を使ったことない。なぜ、こんな感嘆符についてイヤな予感がするの?もしかして、ばれた?
チャン秘書に頼んだユミ。危機回避ね(笑)
「どうして、自分で届けないんですか?」
「私は今日、かなり、忙しくて・・・食事に細心の注意を払うように、本部長に伝えてください」
「ええ、それでは」
通りかかったジェニと見詰め合うチャン秘書。
「今日は水玉模様を身に着けていないんですね。とてもセクシーです。あなたもお揃いの下着を着るの?興味あるわ。見てみたい。」
「あなたの番号は何ですか?」
「010-9818-1004」
力尽きたチャン秘書。
なんか、進展したぞ、この2人(笑)
「俺は空腹ではないといったはずだ」
「私も彼女にそう言いましたが、彼女はとにかくそれを準備したようです」
どうぞ、とバスケットを見せるチャン秘書。
しぶしぶ開けると・・・
<「mistake 1.過ち、失敗、2.誤解、見誤る>
ユミからのメモ。
「なにか問題でも?」
「あの女、まったく・・・畜生。もう!」
「どうしましたか?」
「俺は空腹ではないといったのに、なぜ、それを持って来た?レンガの壁か?なんて服を着ている?」
とばっちりを食ったチャン秘書。
お弁当のバスケットをそのまま、持ち帰ったチャン秘書。
「本部長は、蓋を開けるなり、怒り出しました。一体、付箋になんて書いたんです?」
「ごめんなさい。」
「" steakステーキ" 私は、それが私のスペル間違いだったことを書いただけなのに。" my mistake ミステイク"」
疑心暗鬼のジヌクには伝わらず、書斎でウロウロ。
「それはただのミスだったのか?それは、俺の誤解だと言いたいのか?・・・間違い。よし、いいだろう。俺の弱点を見つけたつもりか?で、それでどうしたいんだ?こんな・・胸の・・・そうだ。なぜ俺はここにこれを残したんだ?これを俺の机の上に置いておく意味もない!」
箱ごと捨てようとしたとき、ドングのぬいぐるみに気付くジヌク。
「おお、突然なんだよ。畜生。その目。こいつ誰だよ?」
怒りと怖さを、必死に絶えるジヌク。
<あなたは夕食のことが心配ですよね>
「・・・オンマが、テレビに出てるよ」
オンマは料理番組だか、通販番組に出演するようになったみたい。
ドングを寝かしつけながら、スマホで見ているヒョンテ。
<食欲のないあなた?>
<私たちはあなたのためにこれを用意しました!>
<これは、韓国人みんなのお気に入りです!テンジャンケジャン(醤油に漬け込んカニ)!>
店に入ってくるユミ。
「ドングー、寝ちゃったの?オンマはどこ?」
「あっ?彼女はちょっと出かけたよ。なんか、用事があるとかで」
スマホをかくしながら、話題を変えるヒョンテ。
「ところで、ドングのウサギのぬいぐるみを見なかったか?ずいぶん探したんだけど。ドングのお気に入りなんだろ?」
げ、あれ、うさぎだったの!でも、ヒョンテ、トッキって言ってるし~~。
「私も明日探してみる。あ、私がだっこするよ」
そこへ、電話が・・・。
「ちょっと待って」
名前をみて、あわてて、隅に移動するユミ。
「もしもし・・・」
「君は今どこにいますか?」
「今は・・自宅で」
「ちょっとだけ出て来てください。言いたいことがある。」
ぬいぐるみを握り締めるジヌク。
「今ですか?」
「今すぐ!」
「今はあまり良い時間とはいえません。仕事の話なら、明日会社でしたほうがいいのでは?」
「都合悪いのか?わかった。いいだろう。俺がそこに行くから」
「ええ?あなたは、私がどこに住んでるか知らないんじゃ・・・」
切られたユミ。
ぬいぐるみと宝石箱を持って家を出るジヌク。
「どうした?誰から?」
「私を引きずり出す死神・・・」
そうとう飛ばしてきたジヌク。外で待っていたユミ。
「どうやって私の住所をご存知で?」
「君の履歴書。・・・会社で初めて君を見たとき、人違いであることを願って、バックグラウンドチェックをした。」
「私の大切な個人情報なのに・・・」
「君はここに住んでいるんだな」
「でも、本部長、私になんのお話があるんでしょう?」
「これは君のだろう、違うか?」
ぬいぐるみを見せるジヌク。
やっぱり、耳も尖ってるし、猫だと思うけど。。
「あ、こんなところにいたのね。弟が・・・いえ、そうじゃなくて、私の犬のです。こんなところにいたのね!」
「俺の書斎でこれを見つけた。部屋の中に入ったのか?」
「いいえ、そうではありませんが・・・」
「遠回しじゃなく、はっきり言え。君はそこに何を見た?」
観念するユミ。
「ごめんなさい。」
謝りながら、紙袋を差し出すユミ。
「宝石箱です。似たようなものを探しました。もちろん、本部長のほうがより高価であることもよくわかってますが、ご利用ください」
「君は見てないんだよな。それを開いたのか?あなたはそれを開け、中にあったものを見たのか、見てないよな」
「それを見れば、サイズくらいわかります。そのサイズのものを着けると、首が傷つけられると思います。」
ユミの脳裏には、巨大なダイヤのネックレス、ジヌクの脳裏には豊胸パッドが・・・完全に話が交錯してますね(笑)
「何だって?俺がそれを着ける場合は・・だと?」
「ええ、まあ、より大きなほうがいいんでしょうけど」
「大きければ大きいほどいい?話にならない。うわー、怖いな。おもしろいか?俺をいじって楽しいか?」
「私は、あなたをからかってなんかいません。私の心だって、いろいろありました!私も苦労したんです。」
「どういう意味だ?」
「私だって、触れるはずじゃなかったものに触れてしまったってわかってます。でも、本部長があなたの家に私を呼んだんです。週末だったのに!本部長が私を呼び出したりしなければ・・・」
「もういい!何?だから何だ?中を見たことについてはどうなんだ?些細なことか!」
「やめてください」
大声で怒鳴りあってる二人のもとに、ヒョンテがやってきました。
「あんた、誰だ?どけ。」
「できませんね」
「ヒョンテ、まだ家に帰ってなかったの?」
「こいつは誰だ?」
ユミの肩を抱き、自分に引き寄せるヒョンテ。
驚くジヌクをにらみつける。
Epilogue4-1:眠れぬ夜]
~回想~
何度も出てきますが、ワンナイトラブの朝、ひとり海岸に残ったジヌク。
手には、ユミが残した豊胸パッド。
「違うんだ!そうじゃない!もう!俺は誓ってそうじゃないぞ!」
海に投げ捨てようとして、海水の冷たさにすぐ戻るジヌク。
「あ、冷たい!」
浜辺に座り込むジヌク。
Epilogue4-2:チャ・ジヌク本部長は3つの段階で真実を受け入れる
[エピローグ:]
「私たちは、それはそのスタイルと機能性を強調販売します・・・」
「いいえ!まさか。そんなはずはない」
「やり直してきます」
「何?なぜ、発表しない?続けて」
「そのスタイルと機能性を持ちあわせたこの製品は、すべての側面を満足させます。私たちは、適切なマーケティングプロトコルを計画しました。」
「それで?もぉ、なに言ってるんだ、彼を解雇しろ。」
[エピローグ:私たちの栄養失調のディレクターが変わりました]
出張の際に、中華料理を食べたジヌク。
「さぁ、チャン秘書、(円卓を)まわして・・・ストップ」
食べてみるジヌク
「うまいな・・・まわして」
我慢しながらも結構、食べられるようになってきました。
栄養失調っていうより、偏食に近いニュアンス?
[エピローグ:ジヌクとイ・ユミのお弁当]
「まったく。彼女に合わないかわいい側面があるな。どれ、撮ってみよう。」
ユミのお弁当の写真をコレクションしているジヌク。
「それで、まず最初に、どこから食べればいいんだ?耳?くそ、食べることができない!ちょうど待て。よし目を食べるぞ!ああ、無理。」
ジヌクが厨房に降りてきたのは、チュ・ヘリの行動を聞きつけたからかと思っていましたが、もともと、ユミをあの店に連れて行くつもりだったんですね。
設問や答えを提示しない代わりに、ヒントは先にあたえる。
『シティホール』のグク(チャ・スンウォン)が、このタイプです。
ヒロインを信じているからこそ、ですけどね。
チャップステーキの部分、ジヌクの目的をちゃんと把握できたユミ、結果オーライでよかったです。
話は急に変わりますが、私自身は、昔から外での『おひとり様飯』ができず、基本、飲み物&スイーツが限界。ようやく、ファストフードでハンバーガー程度なら食べられるようになりましたが、食事系はテイクアウトしちゃいます。
家での『ひとり飯』全然大丈夫なんですが、逆に、男性の、家での『ひとり飯』を見るのが苦手です。
ついついわびしさを感じてしまって・・・それだけでキュンなところにもってきて、今回の場合は、ご馳走を食べても物足りない、ユミに会いたかったし、一緒にコーヒーも飲みたかったし、とにかく、お母さんに話を聞いて欲しくて、急いで学校から帰る小学生みたいで・・・ジヌクが、ああ、切ない。
宝石箱(=胸パッド)の話も、ちょっと時間かけ過ぎかな。
まぁ、ガラスの靴のモチーフなら仕方ないだけど・・・。
前半の公園では、デート認定を押し切れなかったヒョンテ・・・期待してます。