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■     切ないロマンス(じれったいロマンス) エピソード4(1):宝石箱の秘密

 

さも、ジヌクの婚約者ヅラして、ジヌクの食事作りについてユミに指示を出すチュ・ヘリ。

「私は、将来、良い妻になりたいの。私はすぐに、オッパ(ジヌク)と結婚するつもりよ」

「誰が言った?」

ジヌク登場!

 

ユミの肩をガシっと掴み、抱き寄せました、

一同、目が点!

「俺は、このひとが作った料理だけを食べる。俺の個人的な栄養士だからだ。だから、俺以外の誰であっても、彼女に何をすべきかを命令することは許さない。」

 

ここまでが前回。

 

「オッパ・・・」

目の前で起こってることが理解できないユミ。

「行くぞ」

ユミの手を取り、厨房を出て行くジヌク。

「どこに行くの?オッパ!」

 

シンファ「これって、はじまりにすぎないよね」

ジェニ「チュ・ヘリが軽くあしらわれたってことよね」

ウンビ「本部長・・・」

 

1人残され、大ショックと恥ずかしさと怒りで震えるヘリ。

 

何も状況が掴めないまま、一方的に、連れ出されたユミ。

「どうしたんですか?」

「別に獲って食ったりしないから、安心しろ」

「私、忙しいんですけど」

「俺よりもか? とにかく、黙ってついてこい」

 

すぐに廊下に出たものの、そんな2人の後姿に、拳を握り締めるヘリ。

 

1Fロビーに来て、ようやく手を離すジヌク。

「なぜ、君はそんなもの持ってきたんだ?」

ユミの手には、ザルが・・・。

「だって、いきなり、わけもわからないうちに、本部長に連れ出されたんですもの。」

「とにかく、こんな格好でついてこられたら、仕事にならない。わかるか?とにかくその白衣も脱いで。外出するぞ」

「それで・・・私たちはどこへ行くの?」

 

なぜかレストランで向かい合っている2人。

「私達、どうしてここに?」

「考えてみろ。俺は我が社で最も忙しい人間だ。なぜ、俺が一日のうちの貴重な時間をさいて、ここに君を連れてきたと思う?ここの料理は、他の場所に比べて非常によく俺の味覚に合う。君にそれを覚えて欲しくて連れてきたんだ。君が、別の理由を想像したのなら、それは誤解だ」

「誤解なんてしてません」

「いや、君はしたはずだ。誤解を取り除け。」

一口味見するユミ。

「(たしかにこの)チャップステーキはおいしいわ。これって単価あたりのコストはどれくらいなのかな」

ただ、料理を食べるだけではないユミに、ちょっと満足げなジヌク。

「ところで・・・、さっきの女性、アナウンサーのチュ・ヘリさんですよね?お2人は、付き合ってるんですか?」

「男が女といたら、交際しているっていう意味か?」

「でも、2人の様子は、普通じゃないように見えましたけど。」

「君はユニークな想像力を持っているな」


~回想~

出会ったシャトルバスで、ジヌクの鼻を直撃した本。

 [上司の明示的な味]

「まさにそのとおりだ。そういうのが好みだろ。 「ボスの明示的な味。」本のタイトルはとても明白で、思い出したよ。」

「誰が?私が?完全にばかげてるわ。」

 

「彼女は俺の高校のときの教師の娘だ。へんな想像しないでくれ。」

「そうなんですね。」

 

「だけど・・・さっき、おっしゃったことってどういう意味ですか?」

「何が?」

「本部長は、私の料理だけを食べると・・・」

「それ以外に何か意味があるか?言葉どおりだ。イ・ユミさん、君は俺の会社で採用され、俺の個人的な栄養士をしている。なにか間違っている?」

「それはそうですけど・・・」

「君はどうも誤解しやすく、かなり頻繁に、自分を欺いてるようだ。」

「それは、本部長もでしょ。あのときだって、救急車を呼んだりして。」

「イ・ユミさん、俺たちの状況をクリアにしてみよう。」

「どのような状況?」

「仕事と、俺たちの私生活を区別するってことだ。過去は過去だ。君は俺の食事を準備するという理由だけで、俺に無駄な感情を持ってはだめだ。君が言ったとおりだ。」

ユミに手招きをして、声を潜めるジヌク。

「俺たちは・・・一夜限りだから」

しゃっくりを連発するユミ。

 

食事を終えた2人。

「ここの味を再現できるよう、研究してくれ。俺も、美味い料理が食べたい。」

「はい・・」

急にジヌクに腕を引かれ、反動で、大接近!

「君の目は、ただの飾りか?えっ?そっちのドアは締め切りだ」

 「ああ。」

それどころじゃないユミ。しゃっくり連発です。

「君は、しゃっくりが多いな」

 

~ジヌクの書斎~

調理スタッフの人事に関して、不穏なミン部長の言葉を考えているジヌク。

「そんなことはさせない。俺の邪悪な影響力から逃げるのは簡単じゃないぞ。これは序章に過ぎない。」

 

机の上の宝石箱をあけてみるジヌク。

なかには、ユミの豊胸パッドが大切にしまわれていて・・・(笑)

 

~回想~

あの日(言うまでもなく、ワンナイトラブの日)の朝、ユミが消え、海岸で落ち込むジヌク。ふと車の中で、ガラスの靴ならぬ、豊胸パッドを拾い上げるジヌク。。

「何考えてるんだ!畜生!」

 

「なぜ、まだこんなものを取っておくんだ?俺は変態じゃない」

けど、捨てられない(笑)

 

「なぜ、突然、会社の食堂に連れてきたんです?」

ミン部長主導で、重役たちと食堂ランチ。

「我々もたまには点検し、同様に、食堂のもつ企業イメージを改善しようと思いましてね。しかし、新任の栄養士になってから、料理の質が落ちたと聞きまして。本部長は、担当者が無能だからだと思いませんか?」

「あなたが誇張しているんじゃありませんか?どちらにせよ、私の基準を満たすことは容易ではありません。」

 

「どういうこと?なぜ、重役連中がここに?」

「私たちにわかるわけないでしょ。おそらく、彼らは一般人のようなふりをして、イメージをあげたいんでしょう」

調理長も、パフォーマンスにふりまわされるのが、迷惑そう。

「とにかく、彼らにはメニュー上にある中華料理をだしてみましょう。」

「あとで、彼らは、我々が争うくらいの大騒ぎを引き起こすつもりよ」

さすが勤続20年。

「イ栄養士、私たちは何を準備をするつもりですか?」

「チャップステーキ・・・知っています?。チャップステーキを作ってみましょう。」

「でも、牛肉なんかありません」

「豚肉ならあるでしょ?それを使えるわ。レシピならあります。」

 

「おお、チャップステーキかね?」

「手早くて、見た目もいい」

「ありがとうございます」

「ミン部長。あなたの味覚に合いますか?」

「まあ、ちょうど味わっていたところです。」

「しかし、あなたが、我が社の社員食堂のような重要でない案件に、そんなに関心を持っていたとは知りませんでした。それに、この件でずいぶん忙しくしていらっしゃるようだ」

「あなたは、何をおっしゃっているのか・・・」

「私は何かを聞いたからと言っています。」

 

ジヌクとミン部長のやりとりを聞き、ジヌクがあの店に連れて行った本当の目的を知るユミ。

「ああ、私はただ、従業員の福利厚生の向上を考えていただけです」

「ミン部長、あなたの契約更新は来月ではないでしょうか?なぜあなたはあなた自身の昇進ではなく、社食に焦点を当てているんですか?それがどう考えても不思議でしてね」

急に、呼吸の感じがおかしくなる(ふりをする)ミン部長。

「ミン部長。どうしましたか?」

「喘息を患ってます。」

そそくさと社員食堂を後にするミン部長。

「ミン部長は、喘息でしたか?」

「誰が喘息だって? みなさんん、どうぞ食事をお楽しみください。

「はい。」

味付けに満足したジヌク。振り返ると、ユミが離れたところから、心配そうに様子を気にしているのがわかる。

そっと、ユミだけにわかるように、goodのサインを送るジヌク。

微笑むユミ。

 

厨房の後片付け時。

「本部長って、香水でもつけてるのかな?とても素敵な香りです。」

「おい。彼は、すでにチュ・ヘリと付き合ってるだろ。ああ、あいつは、全部もってるんだな」

「ちがうみたいですよ。彼はそれが真実じゃないって。彼女は、彼の元高校教師の娘だと言ってました。昨日、彼に尋ねたら、付き合ってないんですって。」

「それって、まだ、私にも希望があるって意味ですか?」

う~~ん、それはどうでしょう(笑)

ウンジ、ジヌクの“イ・ユミ厨房連れ去り事件”を目撃しても憧れてるのね。

 

「本部長と食事をしながら、そういうことを聞けるくらい、親しくなったみたいね」

さすが、ジェニ、お見通しね。

「まぁ、それについて話はしたけど・・・」

「私は、イ栄養士に嫉妬します。」

ウンジの抗議に、ちょっと困ったユミ。話を変えようと、食事に誘う。

「今日は本当によく働きました。みんなで、今夜は夕食のために出かけましょうか?」

「私は行かないわ。用事があるから」

「私は行く!」

「私も。」

「はい、賛成!」

 

クラブに繰り出したメンバー。

「クラブははじめて?私たちは同い年だから、仕事以外のときはパンマル(タメ口)でいくわよ。」

「うん。いいよ」

「ねぇ、本部長と寝た?」

「ええ?!いいえ、それはバカなこと・・・。」

「彼は、厨房なんかに降りてくるタイプじゃないわ。あれは、かっこよかった。私は、彼の食事を提供しながら、親しくなったように感じたから聞いただけよ。私が間違ってる場合は忘れて。」

何事においても、率直なジェニ。

 

「うわっ」

急に近づいてきた男性に驚くユミ。仮面をとるとシンファでした。

「イ栄養士、今日は、幹部たちへの提供、がんばったから、パーティーしよう!今夜は、パーティーだ!」

みんな、ちゃんと、ユミのがんばりを認めているんだよね。

 

仮面をつけて、派手に踊っている女性が、なんとなく気になるユミ。

ふと気付くと、仮面をつけた男にねらわれて、驚き、逃げ出すユミ。

「イ栄養士! おい、お前誰だよ」

ユミを心配しつつ、男を怒鳴りつける。

シンファ、何気に男気あるじゃん。

 

がっつり踊っていたのは、チュ・ヘリでした。

VIPルームに戻ってきて、厨房での屈辱を思い出してます。

あれは、たしかにキツかった。

「チャ・ジヌク、どうしちゃったのよ」

おもむろに電話を掛け始めたヘリ。

「ああ、ディレクター?私、やります。いえ、何をすればいいんでしたっけ?」

 

「うわー、これはおいしそう!ドング、おいしそうねぇ?」

はしゃぐオンマ。

実年齢でも3歳なんだよね、ドング役の子。

可愛い子~~ニコニコ

「それは、ドングには辛すぎるわ。代わりにこれを飲んで」

ちゃんと、豆乳を買ってきてあげたのね。

「ドングや、ユミに、あなたのかわいい魅力をみせてあげて?それ!それ!」

この異父姉弟は、24か25歳差?

はじめ、ドングを見たとき、オンマの子ってことにしてのユミの隠し子設定だったらどうしよ~~って、韓ドラに毒されきった鶏頭は考えちゃったわけですよ。

ま、妊娠・出産・栄養士資格の勉強など諸々、さすがに両立は厳しいよね。

このあとのユミの、トングへの接し方は、母親のそれとは違います(笑)

 

「ねぇ、私たち3人で生活するのに、十分なお金がないってわかってる?」

「私はフリーターじゃないわよ。ちゃんと生活費を支払います。」

「そうね。パートタイムで働くくらいはできるわよね。」

「映画の撮影さえあれば、それは大丈夫よ。ねえ、あなたのオンマはまだイケてるのよ。」

「全然イケてません。(もし、出演なんかしたら)私は、戸籍から自分自身を削除します。」

「この馬鹿娘。あなたのオンマは女優です!演技を通じてお金を稼ぐために、女優として期待されてたのよ。」

「エロ女優は本物の女優じゃないでしょ。」

「オモっ!どうして、この子は、こんなに性悪なの。ねえ、あなたのお姉ちゃんが変なのはね、誰ともデートしないからなのよ」

 

激怒しながら、家の外に出てきたユミ。ちょうどヒョンテがバイクで帰るところです。

「ジョン・ヒョンテ! ねぇ、乗せてよ?」

「いやだね」

頭をぶっ叩くユミ。

「ただじゃないぞ」

 

「もっと早く!」

「なんだよ?」

「ねえ、憂鬱な顔するのやめて!スピード出してよ!」

「本当に?じゃ、スピードあげるぞ!しっかりつかまって!」

「わ~~!速い!」

 

~高台の公園~

「あ~あ、帰りたくないな。うちのアパートは狭いのに、オンマはドングも一緒に連れてくるし・・・」

「じゃあさ、俺と一緒に住む? ベッドくらいあるぞ」

ヒョンテ、もっとはっきり言わなきゃ・・・。

「ねえ、だったら、私の代わりに、うちのオンマにしない?もれなく、子供も付いてくるけど。」

「おい、すっげぇ残忍な冗談だな。」

「私は、大真面目なんだけど・・・。」

「いい眺めだな」

 

景色に逃げたヒョンテに、声をかける女性。

「すみません。」

「はい」

「私のこと、わかります?よくお店に行くんですけど・・・」

「ああ、そうですね。」

「あの・・・電話番号を教えてもらえますか?」

おお。大胆。

ちらっとユミを見ると、いいわねぇ、もてて・・・と、うなずきながらしたり顔。

「今、俺たち、デート中なんです」

「デート?」

「ちょっと、これ、デートじゃないじゃん」

急に、ユミの座るベンチに一緒に腰掛け、ユミの肩を抱くヒョンテ。

「あなたは今、俺たちのデートを邪魔してるんだけど」

「あ、ごめんなさい。」

すごすごと立ち去る女性。

「ねえ! 私のこと、利用するのやめてよ」

「なぁ、良い友達として、助け合ったっていいだろ?」

「でも、あの彼女、キレイだったじゃん。きっとショックだったと思うよ。」

「お前だってきれいだよ。」

「よく聞いて。あなたの口元を見れば嘘かどうかわかるのよ」

「ばれてた?」

「うん」

視線をはずしたユミを、切なそうな顔して見つめるヒョンテ・・・。

 

~厨房~

冷蔵庫のチェックをしているユミ。

「今日は、あんまり忙しくなさそうね。本部長の食事作りはいいの?」

「彼は出張なの。どうせ、休暇みたいなものでしょうけど」

それを聞いて、猛抗議するウンジ。

「イ栄養士! あなたはあまりにもひどいです。 」

「どうして?」

「本部長は、すごく忙しいと、また食事を抜いちゃうじゃないですか。また、倒れて、彼のハンサムな顔がもっとやせこけちゃうかも?そうなったら、どうするんですか?」

あっけに取られるユミ。

「気をつけたほうがいいわよ。 彼女、マジよ」

 

「ご滞在中の、宿泊施設や食べ物はお気に召しましたでしょうか」

「もちろん、皆様の努力に感謝します。資材が適切に供給されていることをご確認ください。」

「ええ、もちろん。そのことについて心配しないでください。」

「さぁ、我々は契約が確定しましたので、仕事の話はやめて、食べてみましょう。」

中華料理を堪能するジヌクと、チャン秘書。

 

帰り道の車の中

「なぁ、チャン秘書、何かが欠けているように感じないか?」

「え?」

「どうも、何か物足りない感じがするんだ」

「あなたは32分前に中華料理を食べとき、「胃が破裂するかも」と、おっしゃってましたけど」

「それは、チャン秘書が言ったことだ。」

「確かにそう言いましたけど、何が足りないんですか?途中で、レストランに寄りたいとでも?」

「いや。腹が減ってるわけじゃない。もっとシンプルな何か?」

「もしかして。会社での食事について、話しておられます?」

「そうだ!そのことを忘れていた。」

いきなり、ユミに電話するジヌク。

「・・・もしもし、おれだ」

「でも、 今日は週末ですよ」

心配そうなチャン秘書。

 

「オンマ?」

「オ・・・オンマ?」

ユミにかけたはずのジヌク。

トングが勝手に出ちゃったのね。っていうか、ちっちゃい子はスマホが大好き。

戻ってきたユミ。

「まったく、オンマは大事な息子を置いて、どこ行ったのよ?」

トングの持ってるスマホを取り戻すユミ。

つながってる・・・しかも [一日三食] (笑)

「もしもし」

「今のは誰だ?」

「私です。ちょっと寝ぼけてて!母からの電話のつもりで・・・」

うまく誤魔化したユミ。

「でも、なんで私に電話したんですか?」

「食事を取り損ねた。俺の家で準備をしてくれ。」

「ええ?だって、今日は週末ですよ。」

「俺の出張中、数日ラクしてたんだろ?給料泥棒したいのか?」

「いいえ、そうじゃありませんけど」

「遅れるなよ」

電話を切られるユミ。

 

<2時間で到着するからな。もし、義務を無視して来てなかったら、いろいろ検討するぞ>

住所やら鍵のことなんかも、メールで知らされたってことね。

 

「ドング、あなたのオンマはどこ行っちゃったの?」

途方にくれるユミ。

 

★切ないロマンス 4話(2) に続く★