今日は工具のお話。

しかも、かなり初心者向けのお話です。
 
 
 
 
ロードバイクやクロスバイク、そのほか自転車に乗り始めた方の多くは、数ヶ月もしないうちにホイールを交換したくなるものです。
 
いざホイールを買ってきて 交換しても、それだけで走り出すことはできません。ホイールにはスプロケットが付属していませんので、新たに購入するか、古いホイールに装着されているスプロケットを移し替える必要が出てきます。
 
 
 
さてその時、スプロケの交換を店に頼むか、工具を買って自分でやるか、、悩む方が出てきます。
ネット上では簡単だという意見が多数ありますが、壊したら数万円のおニューのホイールがパーですので、憚られる理由もわかります。
 
 
 
 
ハッキリ言えますが、工具を買って自分でやってみる方がいいです。
悩んだ1回目で店に頼むと、その後もダラダラと店に依存したくなります。ここは思い切って工具を購入し、マイバイクに自ら手を加えてみましょう!
 
理由はいくつかありますが、一番大きいものは「利便性」です。何年も自転車に乗ってると、ほぼ必ず複数セットホイールを所有する事になりますが、その時即座にスプロケを交換できるのはやはり楽チンです。楽、、というより、使いたいときに使いたいホイールが使えないと不便です。
 
また、自転車の構造を理解しているのは、出先のトラブル時に何かと役に立つ事が多いです。
 
そのほか、工賃を払うのはコスパが悪いなどもあります。
 
 
 
って事で、
作業もカンタンなので、適当な工具を揃えて ぜひ自分でやってみましょう!
 
スプロケは自分で換えれると後々ラクでいいです♫
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、まず始めに悩むのは工具の選択です。
 
工具は高価なものから安いものまで、山ほどあります。
 
何を選べばいいのでしょうか?
そして、価格帯や仕様の違いで、何が違うのでしょうか??
 
 
 
 
まずはどんな工具を揃えなければいけないのか、ひとつひとつ見ていきませう。交換にはこれらは必須ですので、自分で行う場合は必ず購入することになります。
 
 

スプロケットリムーバルツール
 

この工具、上にはスプロケットリムーバルツールと書きましたが、実は日本名は定かではありません。恐らく正式な名前はないと思います。
 
スプロケット固定工具とか、スプロケット抜き工具とか、、チェーンのついてるアレとか、、、皆好き好きに呼んでいます。
 
上では、シマノの工具の英語名に合わせてそのようにしましたが、お店で、
「スプロケットリムーバルツールください!!」
と言っても、多分伝わりません。そんな言い方をしてる人は見たことありません。
 
スゴ腕メカニックも、実はみんなテキトーなのです。(たぶん)
 
 
 
 
さて、この工具、高いものから安いものまであります。
 
そして、9sまでとか、11sまでとか、、種類も豊富にあります。
 
「今は9sだけど、のちのち11sにするかも知れないから11sまで対応の高いヤツ買うか〜」と思う方も多いでしょう。
 
 
 
結論から言いましょう。
 
11s対応でなくても関係ありません。1番安いもので構いません。
 
はい。そうなんです。のちのち11sにしようがしまいが、何速用でも構いません。どれを選んでもokです。その違いによって、後々使えなくなり買い換える事は100%発生しません。
つまり、11s対応ではなくとも、11sで使えるからこう言えるのです。
 
 
結局、この工具の段数による違いというのは、使用されているチェーンの幅の違いです。8sから11s,12sにかけて、スプロケット同士の間隔は狭まります。また、順繰りにチェーンの幅も狭くなっていきます。そして、8〜11s用と、それに合わせて工具についているチェーンの細さが変わるだけです。それ以外の違いはありません。
 
 

この工具は上写真の様に使います。スプロケットに工具のチェーンを掛けるのです。
 
スプロケットの中間あたりの歯に工具のチェーンを掛けると、スプロケットの歯と歯の間隔が短くなるので、11sのスプロケに11s非対応の工具は使えません。だから、各段数用に工具が用意されています。
 
 
 
しかし、スプロケの1番大きい歯に工具をかける場合、片方にはスプロケットが無いので、工具のチェーンの厚さは関係ないのです。
もちろん、多い段数用の工具を買っておけば何も問題は起きません。ただ、少段数用の工具の方が安いことが多いです。
 
予算に制限があるなら、一番安いのを買うことをお薦めします。段数は関係ないです。
 
 
 
価格は1500円がいいトコでしょう。1000円しないのでも問題ないです。
 
 
 
 
では、つぎ

ロックリング抜き工具
 

コレです。
 
これは色々迷いますね。
 
 
まず、種類が2種類、規格が2つあります。
 
規格が
・カンパニョーロ用
・シマノ用
 
種類が
・棒付き
・棒無し
 
 
で、組み合わせの合計4種の中から選択します。
 
 
 
 
まず規格から見ると、
 

(棒の有無は置いておいて、、、)
 
円柱の周りの凸凹が若干違います。
右がシマノ用で、左がカンパニョーロ用です。
 
両者に互換性はないので、自分の使っているコンポーネントに合わせて購入する必要があります。
スラムのコンポを使っている人はシマノとコンパチブルです。
 
もし、どちらのコンポも持っていて、追加で購入される場合は、両者で色を変えると見分けがつきやすくて良いです。
 
 
 
 
棒の有無についても悩みどころです。
この棒、なんかの役に立つのでしょうか?
そして、もし役に立つのなら、なぜ存在しないものが販売されるのでしょうか?
 
 

ロックリング回しは、このようにブッ挿して使います。
 
棒付きは、工具使用時にクイックリリースを外して、クイックリリースが挿入されていたシャフトにロックリングの棒を突っ込んで使用します。工具を安定させるためです。
 
この安定感を求める方は棒付きをご購入ください。
 
 
 
 
しかし、棒なしが、安定感が乏しいのが「ウリ」であるハズがありません。
 
じつは、棒なしは、クイックリリースをつけたままで、工具をかける事ができるのです
 
ただ、当然、安定感は何段も落ちます。
また、クイックリリースの種類によっては、付けながらの工具掛けは不可能な場合がありますので注意してください。
 
棒無しは、クイックリリースの脱着が面倒な方向けです。
 
 
 
 
よって、
工具使用率が高く、いちいちクイックを外すのがメンドクサイと感じる方は、棒なしをご購入くださ、、、、
 
 
いえいえ、メンドクサイと思っても棒付きがおススメです。
 
実はこの棒、外す事ができる事が多いのです。
 
取り敢えず棒突きを買ってみて、嫌になったら外してしまう事ができるので、まずは棒付きがおススメです。
 
 
 
 
また、ロックリング回し工具は、ツメの深さも重要です。あまり長いものは使い勝手が悪くなる事がありますので、注意しましょう。
 
 
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つぎは工具の使い方です。
 

簡単です。ロックリングにロックリング回しを掛けて、スプロケに固定工具を掛けて回すだけです。(写真のモンキーの向きが違ってるのはほっておいてください。分かってますから)
 
ロックリング回しには、当然レンチを掛けます。レンチは300mm程度の少し大きめのものを使うといいと思います。
 
使い方は、上写真のように自分から見てハの字に掛けると、両腕で下に力を掛けただけで簡単に回せます。
 
 
 
個人的には、一番大きいスプロケットにチェーンのついている工具を掛ける事をお薦めします。
テコの原理でハンドルは大きい方がトルクが大きくなるのは明確ですので、力を掛けやすくする面から、スプロケには1番大きい歯にチェーンを掛けましょう。
 
作業時の力を少なくするのは、楽だからではありません。より安全にするためです。
力が大きくなると、もし掛けた工具が外れた際にケガなんかしたら大変なことになります。工具は安全に使うために力が掛け易い事は重要です。
 
 
 
 
閉める時は適当にギリギリ締めれば問題ありません。
 
 
 
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これで、スプロケットの取り付け外し、工具の解説は一通り終了です。
 
 
はじめの議題に、高価格な工具の選択の価値についてが上がりましたが、現在発売されている工具に、最低限の精度が出ていないものは基本はありません。
 
高価なものとの差は、使用鋼材の硬さ、しなり、仕上げなどです。
毎日使うわけではない我々一般ユーザーは、鋼材の硬さなどはあまり関係ありません。よほど減ることもないです。
 
よって、木のグリップが付いているなど、見た目や仕上げで選んで構わないと思います。
 
よっぽどぶきっちょで、使うのがヘタで心配な方は、高価なものを買うと、舐めたりして工具が減ることも少なくなると思います。
 
 
 
 
自分で自転車を触れるようになると、イザという時に自分で対処が可能になる場合が多いです。
 
ショップの完璧な(ロックリング回しにトルクレンチを使ってトルク管理までしているショップは見たことありませんが)施工もいいですが、自分でやるのも楽しいですよ。
 
 
 
 
そんでは
 
 
 
 
 
 
 
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