こんにちは




今日はペダリングの話。かたっ苦しく書くと疲れますのでテキトーに書きます。

更に、本日はかなり砕けた内容にし、思った事をツラツラ書くので、これまで述べてきた事と違う事を言いだすかもしれません。あしからず。




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僕、前から思ってることがありまして、「カカトを下げないペダリング」の是非についてです。

一昔前に比べて「骨盤を立てるのは正しい」と発言する雑誌なり書籍なりは減りました。
しかし、「カカトを下げないのは正しい」は依然ロード乗りの頭中に埋め込まれる固定観念の1つであります。

僕がロードバイクを始めた頃は「エンゾ早川」なる人物が全盛を迎えていた頃で、
「骨盤は立てなければいけない」
「背中は丸っとしてて、ラクダのコブが出なければいけない」
「ハンドルは高めでなければいけない」
「カカトが下がってはいけない」
と、散々雑誌に書かれ、本が出版され、dvdが作られ、皆んな背中を曲げるのに勤しんでおりました。

そんな中、新城幸也という人物が、別府史之という人と同年にツール完走を果たしたもんだから、皆んな目が点になったことでしょう。
なんせ、新城幸也のフォームは、それまで教え込まれてきたフォームと対極の位置にあり、そんなフォームはロード乗りじゃない、なんて言われてきた形で走ってる人が日本で一番速いなんて言われたら、そりゃ誰でも驚きます。







この様な世間の動揺の中、僕が何をしていたのかというとですね。
うーん、、、ま、おれも頑張って背中を曲げるのに苦労してきたわけですな。うむ。


しかしね、まぁ所詮無理なんですよ、おれが背中曲げようってのが。


なんせこんなフォームで走る人間ですよ。背中が基本はピーンと張って、骨盤は寝かせてある程度のロールもします。しかも、カカトは下がります。

この写真を撮ったのは高校に入学してすぐですが、この頃はまだダイコンみたいな脚をしていたのかと驚かされます。どーでもいいですね。





頑張って背中を曲げるのに苦労してきた僕ですが、どうもそれがおかしいと思い始めたのが中学3年の夏の自由課題です。

この研究は、本来なら金賞クラスのハズなのに、提出するカテゴリを間違えた為に何も賞がもらえなかった悲しい研究なのです。
研究内容は「心拍数と運動強度の関係」でしたが、フォームを写真に撮ってノートに貼る際、どうやら僕は「ラクダのコブフォーム」は向いていない事に気付き、以来背中を敢えて丸めることはしなくなりました。

スルトですね、、心拍数は下がっているのにアベレージスピードが上がったのです。これは周りに居たロード乗りの友人にも話していないことです。なんせ度胸のない僕は「背中を丸めるのが間違い」なんて言えませんでしたのでね。

これがどーゆー事か今になって説明しますと、ムリに立てられた骨盤により腹部が圧迫され、呼吸が十分にできていなかったのです。それが改善されたからパフォーマンスが向上したって事です。

だから、高校に入った時には写真の様に背中は真っ直ぐなのです。



また、通説通り骨盤を立てたまま背中を伸ばすと、当然「手放し状態」となりまして、ハンドルに手がかけられないので、背中が伸びたのと同時期に骨盤を立てるのもやめました。

スルトね、うん。こっちもこっちで効果が現れんですよ。何が変わったって、脚が回しやすいったらありません。いや、回しやすいってより、踏み込みやすい。
骨盤を立てると体重がサドルに乗っかり過ぎてしまい、なかなかペダルに荷重できませんでした。そりゃ当然ですよ、イスに座った状態と前かがみになった状態、どっちが脚に力が入るって、考えなくともわかります。
しかし、骨盤を立てた方がよく走る方もいるのは確かです。




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はい。って事で、僕なりに色々とやってきたのですが、中でもどうしてもわからないのが「カカトを下げてはいけない」理由なのです。

恐らく何かしらのメリットはあるはずです。なんせ、ここまでパワートレーニングが主流になりつつあり、パワー至上主義になっているのに「カカトを下げた方がいい」とは誰も言い出さないからです。

実はこの問題に関してはまだ答えが出ていないのです。下死点で踏み過ぎてしまうってのと、後述のもう一点が理由だと思います。


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さて、そんな中で、久し振りに驚異的なペダリングを発見しました。いえ、再確認しました。

まぁ、カカトを下げる事のある種有効性です。




これは僕の脚なのですが、これが僕の通常のカカトの高さです。左脚は見なくていいです。

しかし、僕の場合ヘンテコなクリートアダプタを付けてるので、あまり参考になりませんね。



試しにカカトを上げてみます。
これは慣れの問題ですが、僕の場合はペダリングし難いです。






これが僕が再確認したカカトの高さなんですが、かなり下がってます。





さて、このテの話をする時に必ずと言っていいほど出てくる写真があります。



コレですよ、コレ。青の線は地面に対して垂直です。
赤マルはペダル軸と母指球(写真の場合は母指球ではないが全て同じ位置に統一)です。


カカトを下げてはいけない理由がこの写真で以って説明する時は大抵下記のような理由ですね。

トルクを下向きに掛けるから、1番力が掛けやすい母指球(※)とペダル軸が垂直に繋がった時から1番効率が良い。

うんうん、こーだよ。こんな事言ってるよ。
(※)僕は母指球が1番掛けやすいなどとは全く思ってないゾ

つまり、真ん中の写真以外はベクトルの向きが違うので非効率的だと。。




しかしねぇ、これ、ホントかねぇ???

僕の正直な意見を言いますと、少なくとも正解ではないと思います。

僕のこれまでの考えでは、下記写真が解説として1番最適だと思います。

あ、これ、写真失敗だ(^_^;)
これじゃあおれの言いたい事が言えないじゃないかッ!

うん!これですよ!!
丸くクランク回してんですから、ベクトルの向きは常にクランクの軌道上にあるべきだと思うのです。

つまり、この3枚の写真中でしたら、1番上の写真は適正で、真ん中のカカトの高さなら1〜2時ごろ、下の写真は4〜5時が適正、となると思うのです。

つまり、最適を求めるのなら、アンクリンク角度は常に変化し続ける必要があると思うのです。

以前、ズーッとパワーを掛け続けるのは、足を貯める面で如何なものか、、と書いた気がします。その考えは今でも変わりません。

しかし少し変わったのは捉え方です。


もし、同じパワーを掛けているのなら少しでもペダリング効率が良い方がいい、だからペダリング効率はやはり重要だなぁと思いますた。ふむ。
訓練により無意識のうちに(理論上)完璧なペダリングができるのなら、同じパワーでもやはり速度は違うと思うのです。

よって、「パワーを掛け続けるのはどうかと思うが、パワーを正常な方向に掛けるのは大変よろしい」というのが僕の意見です。
うーむ、つまりこれはパイオニアのペダリングモニターだ!やっぱりペダリングモニターは有効かもなぁ。パワーメーター云々よりペダリング効率って点で、「速くなる機材」だな。





これは、いかに低パワーで高トルクを生み出すか、という一見矛盾に満ちている命題なのです。
ペダリングとは面白いもので、同パワーなのに一方が高トルクという現象が起こりうるのです。

簡単に言うと、軸がブレたモーターと完璧に芯が出ているモーターで、どっちの効率が良いかって話です。
同じ電力、同じ磁石で作ったモーターでも両者の間には出力トルクに違いが生まれるはずです。



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さて、やっと主題である「蹴り出すペダリング」について触れる事ができそうです。

ここまで読めば分かるかもしれません。


僕が自転車に乗っていていろんな方を見てきた中では、やはり皆さんカカトを下げるのは良くないと思い、それなりに意識をしているからか、カカトは下がってる人よりも上がってる人の方が多いです。

先ほどの理論で言うと、クランク時計の12〜2時はカカトを下げてペダリングすべきですが、そう決めつけるのは過去の人間達とやってるレベルが同じですし、これまでの「慣れ」から言って如何なものかとも思います。

慣れってのは重要ですね。いくら理論的に優れていても慣れてなかったらパフォーマンスは落ちるもんね。




では何を言いたいか、、。理論的に先に述べたクランク軌道上ペダリング論は合ってると仮定すると、同じ速度を出すのなら、少しは楽になるはずです。
だから、走っていてキツくなったら試してみて欲しいのです。ローラーでぜひ試してみて欲しいのです。

しかしですね、カカトを下げたところで何が変わったかは分かりにくい。なにしろ、ロングの最中、疲れてきたら勝手にカカトは下がるのですから、普段から体験していない事ではないからです。


ここから提案ですが、カカトを下げるというよりは、脚を蹴り出す意識でどうでしょうか?
ガキの頃、朽ちた木に向かって真正面から蹴りを入れた事は、男性ならした事がある方は多いかと思います。あのイメージです。

色々と蹴りの角度やタイミングを変えてみて、ふくらはぎに全く力が掛からず、ハムストリングスの根元付近の筋肉を使えている感覚が感じられたら、それが僕の言いたいペダリングです。

試しにそのペダリングでペースを上げてみてください。余程普段から裏ハムを使えている人でない限り、かなりの好ペースを維持できると思います。
更に、このペダリングの良いところは、遅筋であるハムストリングスを有効に使えるところで、好ペースを比較的長く保てます。当然その間に他の筋肉を休ませる事ができます。

ま、当然個人差はありますけどね。試してみる価値はあると思います。




このペダリングに気づいたのは、クリートの位置の調査の際、クリートを極限まで前に出した時です。

そして、先述のクリートアジャストアダプタを取り付けた際、その効果を確信しました。
つまり、このペダリングはクリートが前に出てる人の方が実感しやすいという事です。アンクリンク角を多く取れるので当然っちゃあ当然ですが。


僕はこの「カカト下げペダリング」を気に入ったので、これからも継続してクリートアジャストアダプタを使い続けたいと思います。

その為にはもうチョイきれいなアダプタ作らなきゃいけませんね笑






ぜひ、今夜のローラーでお試しアレ!!