こんにちは

 
 
 
 
 
今日はカーボンを使った製作関連のお話。。
 
 
ではありません。
私がカーボンなどという高級素材を使う筈もなく、カーボンクロスと同用途の素材、ガラスクロスの話です。
 
実はこのテの作業の記録がまるで進んでおらず、早い所上げなければとは思っていたところです。
 
 
 
 
今日はクリート位置の調節などのお話です。
 
 
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実は僕は自分のシューズ(ビンディングシューズ)のクリート位置に関して、1度も 完璧! と思った事はありません。
それもそのはずで、僕の思う設定位置とシューズの調節範囲があまりにかけ離れているのです。
 
 
{49C44F25-E6EB-49D3-91E1-575C26F5B654}シマノのシューズは、クリート穴位置そのものを変更することができ、極めて広い調整範囲が備えられている、、ハズである。
 
 
 
僕がロードを始めた頃から使っているシューズメーカーはシマノなのですが、そのフィット感は大変気に入っています。特に2年前に買い替えた、熱成形できるシューズはほぼ完璧なフィット感です。
 
しかし、クリート位置が合わない事にはどーしよーもありません。僕はもっと前にクリートが位置して欲しいのです。
 
{30F44F14-DAA2-4E09-A439-21B61298D836}気持ち的にはこのぐらい。
 
 
 
 
さて、どうしようか。うーん、困った。
 
って事で、考えた結果実行に移したのが、シューズそのものの製作です。先程ほぼ完璧なフィット感と書きましが、もう少し幅が広ければなお良いので、その点も解決したシューズを作れないか、、と思った次第です。
 
 
 
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幸いな事に、ビンディングを使い始める前にトゥークリップ用で使ってた不要なシューズが取ってありました。
 
兄がサッカーで使ってたものですが、彼はこの靴で足を壊したので僕の方が使用期間はずっと長いです。ソールがほどほど硬くて脚にも合っているので大変使いやすいです。もう捨てる予定だったのでこの際改造してみましょう。
 
 
 
 
作ると決まれば話は早いです。
今回はソールのみの製作です。当然frpで作ります。
 
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まずはソールを全部取ります。
 
 
 
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次に型を作って
 
 
 
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frpの芯材を切り抜きます。低価格なガラス繊維を使用します。
 
ここで今回初めての試みです。これまでフレームの補修なりシートピラーの自作なりでfrpを使ってきましたが、これまでは全てガラスクロス(上写真、下のクロスしてあるもの)を使用してきました。細かい造形がしやすく、扱いやすいのがポイントでした。
 
しかし、今回はソールの製作、要するに板を作れば良いだけなのでより価格が低く、強度も高くなると言われる(本当か?)ガラスマット(上写真の上)を使用しました。(最外層はクロスを使用しました。)ガラスマットは㎡で600円程です。これまでに使う予定はありませんでしたが、うちには買い置きがあったので買いに行かずに済みました。
 
 
 
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できました。あとはグラインダーで切り抜くだけです。
 
クロスの積層方法については書こ事はできません。というか、書くほどのものはありません。
 
積層はガラスクロス2層、ガラスマットを6層、つま先のクリート部分のみ10層です。
 
{9B59900E-19C7-4EB7-A79B-421CEF62F1F8}
削りました。
 
 
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これで靴の本体側とくっつけます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
はい、問題発生(笑)
 
 
そうです。僕の自作系でこんなトントン拍子で事が進むわけがないのです。
 
 
 
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クリートをつま先寄りにつけたく、指がグッと曲がってるのが好きなので↑の様な形状にしたのですが、このアールがキツすぎてソールを剥ぎ取ったクツの上部分が全くくっつかず、剥がれてしまいます。
 
 
ムリにくっ付けようとすると、左右で差が出そうで精度が保てません。
 
 
 
 
ダメだこりゃ。
 
作戦失敗です。素材は全てストックからでしたので出費的な痛手は無かったですが、かなり残念です。できると思ったのに、、
 
 
 
 
というわけでプラン変更です。
 
シューズの自作は諦め、クリート位置調用のアダプタを自作します。(順番が違うだろ!笑)
 
 
 
 
 
 
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おや、使いやすそうな素材が転がってるぞ?
 
 
 
 
 
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先程の失敗ソールのカカト部分を切り取り、穴を開けました。
 
写真下の三角、頂点上に開けた穴がクツとの固定用の穴です。上の四角に開けた穴がクリート固定用です。(スピードプレイはクリート穴が4つです。)
 
 
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付きました。色々あり結局スピードプレイの3穴用のアダプタを付けての取り付けとなりましたが、ペダルと足裏の距離が長ければ長いほど好感触な僕は厚くなる分には構いません。
 
 
 
 
 
 
 
さて、試乗の感触ですが、
 
うーーーん。どうやら前過ぎたようです。これはいけない。まるで親指に全体重が掛かっているようです。
 
穴の開け直しなので気が楽です。
 
 
 
 
 
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できました。(穴だらけですね笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
試乗の感触はッ!!
 
 
 
 
 
ウーーーーム、これはイイ感じに感じる。
 
これぞ俺の求めていた位置!!!!
 
 
母指球で踏む感覚、コレなのか?うん。本当にダイレクト。
 
デモ動画を撮りました。大変見にくいですが笑
 
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よくよく自分の足を眺めてみると、足の指が短い(=母指球が前より)のかな?と、思ったりしてます。(親指の付け根(母指球より前)で踏むのが好きなだけかもしれませんが。)
 
 
大変満足です。極めて踏みやすい。
クリートを前に出すメリットですが、脚の有効長が増やせる事です。クリートを前に出し過ぎるとふくらはぎを攣る人がいますが、それはヘンに力んでるからだと思います。(力みやすいのは確かですが)
 
クリートが後ろ側による、膝の下ろした時のダイレクト感よりも、どんな局面でも自在に足首の角度が変えられる方が僕は好きです。
 
足首の角度といえばアンクリングの話になりますが、俗に言う、くるぶしを上下させるのは悪いペダリング、なんてのは僕としては意味不明、そもそも理解する為のデータも根拠も不十分だと思います。
 
ムダがある、パワーのかかってないところがあるなどの話が出てきますが、そもそもズーッとパワーを掛け続ける方が、疲労を分散、脚を貯めるという行為から理にかなってない訳であると思ってます。そんな乗り方は20kmや30kmのクリテリウムのみで有効なパワー主義者の話で、100kmもしたら一部の箇所の疲労でガチガチになると考えてます。
 
 
 
と、なぜかアンクリングの話になってしまいましたが、僕としては足首が自由に動く方が好きで、それがしやすくなったからバンザーイって言いたいのです。
 
このクリートアジャストアダプタ(命名)ですが、今回は前に出しましたが、後ろに下げることももちろん可能です。アダムハンセンの様な超後ろクリートも可能です!
 
クリート位置の調整で、前なり後ろなりの限界まで持ってったけど調節範囲外だッ て人は作ってみたらいかがでしょうか?試しに限界まで極端なところまで持って行ってみるのも新たな発見がありますヨ!
 
 
 
 
 
 
とりゃーず、今日はこれまでのクリート沼から抜け出せてよかったよかった。
 
 
 
そんでは!