ヒット中の映画『関ヶ原』、昨日観て参りました。
役所広司さんの徳川家康がまさに快演。引き込まれました。
主演の岡田准一さんも頑張っていましたね。
石田三成といえば一昔前なら晩年の秀吉政権を乗っ取り好き勝手やっていた腹黒い男のイメージが強かった気がしますが、最近は三成ら西軍は見直されている感じですね。
筆者はちょうど一年ほど前に関ヶ原を訪ねました。
実は関西圏からも中京圏からもそう遠くないのですが、「そう遠くない」場所ほど一番足を運びづらかったりしますよね。
今回は「関ヶ原」がどういうところなのか紹介したいと思います。
歴史好きならもちろん、手頃に色々な刺激があって歩いているだけでも飽きません。では、スタート。
関ヶ原駅にある鉄道唱歌の一節。
「鉄道」という言葉だけでマイナスイメージを抱く方もいるかもしれませんが、鉄道唱歌は鉄道の歌というより沿線風景の歌で、聴くだけでも旅の気分が味わえます。リズムよく内容もうまく纏めてあるのでぜひ聴いてみてください。同じメロディが無限ループするのでほどほどに。
駅付近に案内所があるので地図やガイドをもらいましょう。
筆者は関ヶ原駅から大名の陣地をしらみつぶしに見ました。
北は石田三成、西は大谷吉継の陣を目安に、反時計回りで関ヶ原駅まで戻るコースです。写真撮ったり寄り道しても3時間半ほど。
もちろん資料館やウォーランドなどの施設に時間を割くのもよし。
駅から近い徳川家康の陣。
向かいには関ケ原町の歴史民俗資料館があり、ここで関ヶ原の合戦について学ぶことができます。ギフトショップも面白かったです。
概ねこのような風景が続きます。
当時は炎天下でしたが過ごしやすい落ち着いた雰囲気の場所です。
少し外れにある細川忠興の陣跡。
妻ガラシャのこともありましたし、当然東軍でした。
高いところにある黒田長政・竹中重門陣跡。
共に秀吉の天下取りを支えた大物を父に持ちますが、ここでは家康の天下取りを支えることになります。
こちらは決戦地。
一方の石田三成。
下の写真のように広範囲を見渡せる絶好の陣取りでした。
キリシタン大名小西行長の陣付近で開戦しました。
次は西軍方で奮戦した宇喜多秀家。森に入っていきます。
藤古川ダムからの風景。この名前はまた後ほど。
大谷吉継の陣。
案内図の受け売りですが、上から順に東海道新幹線・名神高速道路・東海道本線・(中山道)と新旧の日本の大動脈が見えます。
そして、写真奥の松尾山上にはあの小早川秀秋の陣がありました。
戦いの雌雄を決することになる小早川隊の動きを探るためにも、吉継はここに陣を敷きました。
吉継は秀秋の裏切りを想定していたらしいですがそのために配備した味方までもが寝返るという想定外の事態が起こり、奮戦空しくここ関ヶ原の地で散りました。
山を下りました。
先ほどのダムでもお目にかかった藤古川。
実は関ヶ原は壬申の乱の舞台のひとつでもありました。
歴史を引きつける場所なんでしょうね。
こちらは不破の関。
「関東」「関西」はこの不破の関、東海道の鈴鹿関、北陸道の愛発関を基準にしたネーミングらしいです。
最後はこの一枚で。樹齢800年を超える杉です。
ということは関ヶ原の戦いを見守っていたのでしょうね。
木は喋れませんが、鳥肌が立ちますね。
<総括>
ということで、陣地を中心に関ヶ原を紹介しました。
いつか訪れてみてはいかがでしょうか。後悔はしないと思います。