相変わらず猛暑がつづいています。TVニュースでは連日熱中症の報道がヘッドラインのトップにあり、気象庁は単なる高気温現象ではなく、災害レベルの異常事態だと言っています。これはもはや地震や洪水、噴火などの自然災害と同等の警戒と対処が必要となっているということです。お互いに他人事ではなく自分の問題として認識して、個々に対応を考え、自ら自律的に行動する必要がありそうです。厳しい時代になりました。
■社会の要求
さて、前回まで企業を取り巻くビジネス環境(ビジネス・エコシステム)の移り変わりと、現在の複雑系環境について考えてきました。
そこでも指摘しましたが、現代では顧客は自己のライフスタイルに”必要とする”価値を提供するものにお金を払うように変化しています。つまり消費行動がパーソナルな動機に依存するようになっているということです。
二昔ほど前は、顧客をマーケットとというくくりの中で幾つかに細分化することはあっても、それはあくまでマスとして消費者を捉えそのマーケットに対してどう売っていくかを考えていました。
しかし今や個々人の消費行動を追跡し、一人ひとりにフィットしたマーケティングを考えることは当たり前になってきました。
またビジネスモデルをデザインする場合にも、自社のみで完結するそれはほとんど存在せず、特色ある技術やサービスなどを保持した、他社との対等な立場での協業などを考慮する必要があります。
さらにデジタルプラットフォーム型ビジネスの展開や利用、ビッグデータの取得と分析および活用、AI活用への取り組み、企業の社会貢献活動の評価など考慮すべき要素はたくさんあり、それぞれに広がりと深さを持った専門家としての知識を必要とします。
いかがでしょうか。このようなビジネスエコシステムの変化を企業のビジネスモデル構築や、ビジネスプロセス設計に取り入れ実行することが必須になるという理解は、当然のことだと思います。これは何も新規ビジネスの立ち上げに限ったものではなく、既存ビジネスの見直しについても同様となります。
ではどのように複雑系のエコシステムを紐解いて、顧客が求める価値を理解し、それを効率よく提供するためのベストプラクティスを考えていけばいいのでしょうか。
次回からはそこに踏み込んでいくことにします。
