今、キットPMは故郷の長崎に来ています。少し早いお盆休みですが、久しぶりの故郷で美味しいものを食べて楽しんでいます。といいつつもやはりこちらも暑い日が続いていて、出歩くのもおっくうなぐらいです。
長崎の夏もいつもに増して暑いのですが、今日は広島の原爆忌です。広島、長崎で犠牲になられた方のご冥福と、現在も被爆の後遺症で苦しんでいる方にお見舞い申し上げます。
新築の県庁舎最上階の展望台から長崎港を望む
■2つのBA -3-
前回は2つのBAのうちビジネスアナリシスの定義と目的について考えていきましたが、今回からその具体的な活動について考えることにします。
では前回考えたビジネスアナリシスの目的を確認してみましょう。組織が「正しい変化を正しいタイミングで起こすことができることをサポートする」のがBAの目的でした。この目的を達成するため次のタスクを実行します。タスクは順番に実施するのではなく、必要な都度、あるいは繰り返し実施します。
ビジネスアナリシス活動を計画し、活動で得た情報の取り扱い方法を決める。
【引出しとコラボレーション】
ステークホルダーの要求を”引出す”活動を準備し、実行し、結果を確認し、その情報を伝える。またそのために必
要なステークホルダーとのコミュニケーションを図る。
【要求のライフサイクルマネジメント】
引出した”要求”を整理し、関連づけ、内容をメンテナンスし、優先順位を付け、評価し、承認(公式化)する。
【戦略アナリシス】
戦略とは、望ましいゴールおよび目標に到達するために、組織の能力を最も効果的に適用する方法を定義する。
そのために戦略的に重要なビジネス(チェンジ)ニーズを特定し、組織がそのニーズに取り組むことを可能にする。
【要求アナリシスとデザイン定義】
承認された要求をモデル化し、構造化し、ソリューション案を提示する。
【ソリューション評価】
提示したソリューションの効果を検証し、効果の実現を妨げる可能性のある事象を特定し、それを排除し、価値を
高める方法を提示する。
ここで注目したいのは「引出しとコラボレーション」と「戦略アナリシス」です。ビジネスアナリシスの中核となるタスクが「引出し」です。引出しとはステークホルダーの”要求”を理解することです。そのために様々なテクニックを駆使して、真の要求を知ることです。キットPMの考えでは、ステークホルダーの要求を正しく把握し理解することが、組織がどうチェンジすればいいかを決定する最大のヒントであるということになります。次のタスクで「要求のライフサイクルマネジメント」でその要求を分析し、時間経過による要求の変化を予想し、組織に最適なチェンジ戦略を考えることになります。
もう一つの「戦略アナリシス」は戦略を実現するため”要求”をモデル化し構造化し、その上で組織が戦略を実行するための体制(機能)を明確にするという行為になります。この分部はあとでビジネスアーキテクチャの説明と関連してくるので、気に留めておいてください。
今回はこれまでです。ビジネスアナリシスのタスクの概要について説明しましたが、それらの内容を詳細に説明するのはここではしませんが、ご興味のある方はIIBA日本支部のホームページなどをご参照いただければと思います。
次回はタスクの結果出てくるソリューションとプロジェクトの関係について考えて行くことにします。
