関東地方では台風13号」の影響で避難勧告等が出ているようです。大きな被害が出なければいいのですが。
さて、本日8月9日は長崎の原爆忌です。被爆2世のキットPMとしてはこの日犠牲になられた方を悼むだけではなく、平和とは何かを考える日としています。合掌!
■2つのBA -4-
前回はビジネスアナリシスのプロセス概要について考えていったわけですが、その中で強調したのが「引出しとコラボレーション」そして「戦略アナリシス」でした。「引出し」という行為はビジネスアナリシス活動の中核をなし、ステークホルダーの要求を知るためのものとなります。もちろん各ステークホルダーはその立場によって要求する内容は異なりますが、様々要求を引出し分析を行うことで、組織が必要としている”チェンジ”の戦略策定に繋げていきます。
「戦略アナリシス」では、「引出し」によって形が見えて来た”チェンジ”の姿を「戦略」に落とし込む作業を行い、戦略の実現性を検討します。実現性とは戦略の内容だけではなく、戦略実現のための行動の妥当性や、その行動を正しく実施するための組織の機能の有無などを含めたものとなります。
さてビジネスアナリシスのもう一つの重要な側面は、策定した戦略を実現するためのソリューションへの落とし込みです。
皆さんご承知のようにソリューションを実現するのはプロジェクトの仕事となります。プロジェクトにとってビジネスアナリシスのアウトプットは、プロジェクトスタートのインプットになります。
これまでのプロジェクトマネジメント手法では、まずその目的と果たすべき戦略と目的の整合性を確認し、関係者と合意するところからスタートします。その上で実施体制を組み作業に移るわけですが、ビジネスアナリシスのスコープには「戦略とソリューションの関係」「ソリューションの概要」「妥当な実施体制」「他のプロジェクトとの関係」などの情報をプロジェクトに渡すことが含まれています。つまりビジネスアナリシスの活動はプロジェクトの円滑な立上げを支援し、多くのプロジェクトを統合的に管理する「プログラムマネジメント」の役割も担っていると言うことになります。
このようにビジネスアナリシスの最終的な目標は、組織にとって(そのタイミングで)最適な戦略の提案と、採用された戦略に基づくソリューションの推奨とその実現のために必要な情報をプロジェクトへ引き渡すことです。最後に提供されたソリューションが戦略実現にどのように効果があるかを評価することも必要です。
いかがでしょうか、ビジネスアナリシスの活動についてざっと見てきました。この活動の必要性はご理解いただけたと思いますが、重要なのはプロジェクトはすべからく組織の戦略に基づいて企画され、プロジェクト同士はそれぞれリンクしながらここの目的を果たしつつ、統合的に戦略そのものを実現するものであり、その統制を図るための一つの姿が「ビジネスアナリシス」の活動となるということになります。
次回からはもう一つのBA、ビジネスアーキテクチャについて考えていくことにします。ご期待ください。
