冷え込む日が続きますが、やっと師走らしくなってきたというべきでしょうか。12月も半分を過ぎ、お正月まで後2週間程になりました。今年の年の瀬は、日本を取り巻く国際情勢にいろいろと問題を抱えたまま年越しをしそうで、来年の日本と世界の行く末が気になるところです。初詣はなんとか無事暮らせるようにお願いするだけですね。
■ビジネスアーキテクチャ -21-
●ビジネスアーキテクチャの情報マップ
情報マッピングの具体的なプロセスであBAのる7つのステップについて考えています。ここでチョットおさらいをしておきましょう。
情報マッピングの7つのステップとは下記のようになります。
1.ケイパビリティから情報コンセプトを抽出する
2.情報コンセプトのケイパビリティに基づく関係性を特定する
3.マッチング・ケイパビリティから関係性を抽出する
4.情報コンセプトを定義する
5.情報コンセプトのタイプを特定する
6.情報コンセプトの使用の特定
7.情報マップを検証する
前回はどのように「4. 情報コンセプトを定義する」かについてご紹介しました。情報コンセプトは「ケイパビリティ」の中に存在していて、そこから抽出するとご説明しました。
今回から「5. 情報コンセプトのタイプを特定する」について考えを進めることにします。情報コンセプトのタイプとは、「情報」が持つ特性と属性から導き出される、明確な定義のことになります。
さて「情報」は、ステークホルダーや部署等により同じ言葉であっても、その意味が異なるものです。例えば「顧客」という言葉は、営業から見ると「サービスや製品を購入する人」であり、マーケティング部から見ると「自社の製品やサービスを購買する動機を持つ人」であり、経理部から見ると「支払をする人」となり、それぞれが同じ「顧客」という名前で呼んでいるわけです。
したがって全ての、または少なくとも主要なステークホルダー間での共通認識の確立のためには、このタイプを特定する必要があります。具体的には、ケイパビリティ・マップとケイパビリティ・マッチング・マップを利用して、組織マップやバリュー・マップ等と「情報コンセプト」のクロスマッピングを行うことで明らかにします。また情報を、「アイデンティティ情報」と「補助情報」の2つの側面で捉えることも必要です。
「アイデンティティ情報」とは、Bizbok®によると「現実世界のオブジェクト」となります。具体的には「顧客」であれば、他の顧客と明確に区別できる、「この顧客」が分かるインスタンス情報です。
「補助情報」とは、「情報マップには表されない他のドメインもしくは、関係概念へのリンク」であり「情報」の意味の明確化のために必要なものです。
次回もこの項を続けていくことにします。
