先週から一挙に冷え込んで師走らしい空気感となり、やっと年末の慌ただしさを実感できるようになりました。さて先週は本ブログをお休みしてしまいました。「休憩室」に書いた言い訳のとおり公私ともに少々立て込んでいるのは事実なのですが、もう少し集中力を高めて時間を効率的に使わないといけないと、反省しています。
先週末もあまりPCに向かう時間が取れなくて、今回のブログの内容も少し短めとなります。ご容赦ください。
■ビジネスアーキテクチャ -21-
●ビジネスアーキテクチャの情報マップ
ビジネスアーキテクチャの「情報マップ」を作成する上で必要な7つのステップの4つ目、「情報コンセプト」について考えています。ここで念のために申し上げておくと、情報マップと言ってもITの設計で作成するDFD(データ・フロー・ダイアグラム)やER図(エンティティ・リレーションシップ・ダイアグラム)のようなものではなく、ビジネスを実行する上で必要な情報の関係性を明らかにしようとするものです。
さてステップ4は、「情報コンセプトを定義する」となります。前回、ケイパビリティはビジネスコンセプトを現しているのでそこには情報コンセプトも包含していると述べました。この点重要なところなので、もう少し掘り下げてみることにします。
ケイパビリティは組織がもつ機能、能力のことであると申し上げました。組織が持つ機能の細部を明らかにし、機能間の関係性を理解すると組織がどのようなビジネスを展開しているのかを知ることができます。さらに、新しいビジネスのあり方を考えるときそのビジネスコンセプトを実現するために必要なケイパビリティは何か?と問いかけることで、ビジネスの実行を現実化する助けになります。
このようにケイパビリティを考え理解することが、ビジネスコンセプトを理解することにつながるわけですが、その中に情報コンセプトが含まれていることもまた必然であると言えます。
一つ一つのケイパビリティがその役割を果たすためにどのような情報が必要で、その情報をケイパビリティの中に取り入れ加工し別のケイパビリティにつなげて行くという動きを現しすものが「情報マップ」であるわけですから、ビジネス全体の「情報コンセプト」や、関連するケイパビリティ間でやり取りされる「情報コンセプト」もケイパビリティの中にあるのは頷けることです。
例えばITの世界で「要件定義」というケイパビリティがあり、その下のレベルに「ユーザ要求の理解」というケイパビリティがあるとき、情報コンセプトは「ビジネスの現状と課題を知る」ということになるとキットPMは考えます。ここから実際の作業であるイニシアチブに落とし込むとき、誰の要求か?何のための要求か?その要求の実現がどのような価値をもたらすのか?などなど、そこで必要な情報やそこから産出される情報の区分が必要となるでしょう。
このように情報コンセプトは実際のイニシアチブを実行するときの重要な指針となります。もちろん全てのケイパビリティとそこに関係する情報を網羅しようとすると大変な労力がかかるので、特に「目立つ」ケイパビリティについて精査することになります。
いかがでしょいうか。ステップ4「情報コンセプト」を抽出するの概要について説明しました。次回はステプ5「情報コンセプトのタイプを特定する」について考えを進めることにします。
