キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記 -13ページ目

キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

PMの世界からビジネスアナリストへ、キットPM2.0を目指して奮闘中です。BAを超上流とか言いますが、当たり前のようで難しいビジネス要件をどうやればちゃんとまとめられるのか、皆さんとご一緒に考えていきます。

  今日は何の日でしょうか。そうです「言わずもがな」の阪神・淡路大震災24回目の記念日です。1995年の今日、午前5:46に発生した地震で犠牲になられた方が6434人、地震後の避難先での病気などでさらに多くの方が亡くなりました。関西に住むキットPMもあの日のことは今でもよく覚えています。お亡くなりになった方には改めてご冥福をお祈り申し上げます。神戸の街も現在では震災以前の状態と変わらないように見えますが、多くの人の心の中には依然として癒されない塊が存在していると思います。この教訓を受け継ぎ、東日本大震災や熊本大地震でいくらかでも活かせることができたのであればいいのですが。

 

  さてこのブログでも毎年この時期に震災の話題を取り上げていますが、実はもう一つキットPMの誕生日であることをお伝えしています。24年前からこの日は鎮魂の日となり、自分の誕生日であるという認識はほとんどなくなりましたがそれでも生きて来た過去を想い、これからの人生を考えるいい機会であり、ひとつの節目でもあります。個人的に今年は大きな変化の年となりそうな予感がしていますが、少しでも社会のお役に立てるよう心して日々を過ごしていきたいと思います。

 

 

■ビジネスアーキテクチャ -24-
●ビジネスアーキテクチャの情報マップ 

 

  さて「情報マッピングを行う方法」の最後のステップ「7.情報マップを検証する」をお贈りします。これまで情報マップを作成するための7つのステップのうち6つをご紹介してきました。最後のステップは作成した情報マップの検証です。

 

  情報マップの作成は作成することも大切ですが、むしろビジネス活動の実践者とビジネスアーキテクチャが継続的にコミュニケーションするためのツールとしての位置づけに意味があると考えます。なぜならビジネスの変化に伴い「ビジネス情報」もまた時々刻々と変化しているため、常にビジネスの現場の状況変化を新しい情報マップとして改編し続ける必要があるからです。

 

  例えば定義されたケイパビリティ・マップが洗練されるにしたがって、情報コンセプトもまた変更されます。またビジネスの変化に追随するためにケイパビリティが変更、改善されるとともに、必要なバリュー・ストリームに変更が発生し、情報マップも変更される必要があります。そしてこの作業は継続的に行われることになります。

 

  このステップを実施することで、ビジネスで扱う情報の定義を関係者が横断的に理解し認識することが可能になります。またこの検証作業には、実体としてのITアプリケーションの動作とそれが使用するデータの特性の比較を含めることが必要です。そうすることで、不完全な要件で発生するデータの品質上の問題を解消することが可能となります。

 

  これで情報マッピングを行うための7つのステップのご紹介は終わりです。随分長々とお送りしてきましたがシステム開発というイニシアチブ(プロジェクト)に大きな影響を与える要素と考えたので、敢えて詳細にご紹介しました。皆さんの日ごろのお仕事に何らかのヒントとなることができれば幸いです。

 

 

  次回から「情報マップのガイドライン」をお送りします。