今日も含めて元日まであと4日、いよいよ今年も押し詰まってきました。昨夜と今朝の東京はやたらと寒いです。キットPMは今日の夜新幹線で東京から関西に帰ります。指定席はB席を手に入れましたが、新幹線はそうとう込み合いそうです。
ながさきのランタンフェスティバルは来年2月から。魅惑の異国体験いかがでしょうか。
さて今年最後のブログの更新です。前回はITプロジェクトの現場で、ユーザー側プロジェクトとベンダー側プロジェクトの対立が起きることについて考えました。
対立の原因は双方のお金(投資コストと利益)に関わることなので、一度こじれるとなかなか合意に達成することができなくなり、問題が拡大し、プロジェクトの継続にとって致命的な結果となり兼ねません。
そこでこの問題を回避しながら、双方がうまく合意できるためにPMがやれることについて考えてみようと思います。
まず原因について掘り下げてみましょう。前回これに関して2つの問題点を指摘しました。まず、ITプロジェクトの多くがその開始時点で正確に先を見通せないということがあります。つまり将来の変動要素が大きく、かかるコストの見積が難しいということです。
このことは逆に言うと、同様のプロジェクトの経験値が豊富で、特定のベンダーの同じメンバーと過去に複数回プロジェクトを実施した経験があり、それほど大規模ではないITプロジェクトであれば、かなり正確なコスト見積とリスクの特定が可能だということになります。
この状態であればユーザーとベンダーの間で衝突が起きる割合は極限まで低くなるのではないでしょうか。
ということは、この条件に当てはまらないものが一つでもあると、プロジェクトの未来は不確定事項が存在することになります。付け加えるなら経営にインパクトのあるような価値を作り出すプロジェクトでは、上に挙げた条件を満たすものはそれほど多くはありません。というかあり得ません。
前回の指摘事項の2つ目。先が見通せない状況であっても、当初の予算取りは絶対であるというこです。企業のIT投資の考えがいまだに30年前と変わっていません。さすがに最近ではそれではベンダーが付いてこないので、ほとんどの案件では、要件定義フェーズ、基本設計フェーズ、詳細設計・開発フェーズ、受入テストフェーズというようにフェーズ毎に費用と契約形態を分けて、不確定事項に対応できるようにしています。
それでも最初に提示した全体概算予算は確定されて、フェーズ単位の見積でもこの予算ありきとなることがあります。企業の予算お仕組みからいうとしかたがない点もあると思いますが、なぜコストが変化したのか、その変化が自社のビジネスにどういう価値があるのかなど、考えることは沢山あるとおもうのですが、いかがでしょうか。
言いたいのは、日本企業の投資判断と実行の仕組みが50年前の高度成長期からそれほど変わっていないということです。
世の中の変化とそれがビジネスに及ぼすインパクトを吸収して、早い変化に対応できる精神的な変化と仕組みが必要だとキットPMは考えます。
そのためには、現状をどう変えていくのか、どのような企業価値を創造したいのかなど、自社のビジネス活動に根本的な問いかけをし、それを明らかにする継続的な活動が必要です。これがBA(ビジネスアナリシス)ということになります。
今年最後のブログとなりましたが、いかがだったでしょうか。今年一年アクセスいただき本当にありがとうございました。毎度手探りでお送りしてるキットPMの想いを伝えるブログですが、来年も是非ごひいきにお願い申し上げます。
では良いお年を! そして素晴らしいプロジェクト経験を!
