一週間のお休みをいただいていたこのブログですが、なんとか再開にこぎつけました。とはいうものの前途は多難ですが。さて、先週末はいい天気に恵まれた北摂地方ですが、気温も高く良い陽気すぎて、いささか戸惑ってしまいました。東京出張へいくのにどんな服を用意すればいいのか選択に困ってしまいます。先日のTVの天気予報ではエルニーニョが発生したので、今年の冬は暖冬ということでした。ただし太平洋岸では大雪の可能性があるとのことで、物流網の麻痺などの影響があるかも知れません、ご注意ください。
秋ですね、
■ビジネスアーキテクチャ -15-
●ビジネスアーキテクチャの情報マップ
前回の最後に次回は「イニシアチブ・マッピング」についてお送りすると宣言したのですが、よくよく考えるとビジネスアーキテクチャの世界でも「循環器系」を構成する(とキットPMが考えている)「情報マップ」について、もう少し詳しく説明する必要があるかと思い、今回も引き続き「情報マップ」について考えていくことにします。
情報マップはビジネスがストラテジ・マップを構築し、バリューストリームのステークホルダー(主に顧客)のタイプを特定すると共にバリューストリームにおける価値を特定し、ケイパビリティ・マップが表すオブジェクトおよびイベントを説明する”言葉”になります。もう少し解りやすく言うと、「情報」は誰にどのように価値を提供すれば対価を手に入れることができるかを表す、要素と要素の間を埋めるステークホルダーにとっての「共通言語」となるわけです。情報をマッピングすることでビジネスに対する共通認識を得ることが可能となり、ステークホルダー間の思い込みや誤解を排除し、円滑なコミュニケーションを実現します。
これを逆に考えると、エクセルシートに代表される統合されず断片化され相互に複雑に接続された「情報」の存在は、プロセス間に不統合をもたらし、結果として誤ったビジネス連携を行うというリスクにさらされることになります。
この状況は内部のプロセスだけではなく、経営者の意思決定やビジネスパートナーとのコミュニケーションへの影響、コンプライアンスとセキュリティに対する脅威となり、組織にとって重大な問題となります。
さて具体的な情報マッピングはどのようなものでしょうか。前回情報マッピングの7つのステップについてご紹介しましたが、その前に下記の「情報マップの8つの原則」についてご紹介すべきでした。
1.情報は戦略的なビジネス資産である
2.情報は意思決定とイノベーションを改善する
3.情報はビジネスとそのサプライヤー、パートナー、およびクライアントによって所有されている
4.情報の完全性は、ビジネスの成功に不可欠である
5.情報は、他のビジネスビューの基礎である
6.一般的に、共有ビジネス・ボキャブラリは、コラボレーション、コミュニケーション、および自動化を合理化する
7.ビジネスルールは、ビジネス情報と本質的に関連付けられている
8.情報へのアクセスは、セキュリティ、機密性、およびプライバシーポリシーによって制限されている
各項目が言ってることについてはそれほど難しくはないと思います。敢えていうならば「情報」の前に「正しい」を付けるとよりよく理解できるということでしょうか。つまりこの「正しい」を担保するための活動が「情報マッピング」だということになります。
これを踏まえた上で前回ご紹介した「情報マッピングの7つのステップ」を振り返ってみましょう。
1.ケイパビリティ(組織が持つ機能)マップから情報コンセプトを抽出する
2.情報コンセプトのケイパビリティに基づく関係性を特定する
3.マッチング・ケイパビリティから関係性を抽出する
4.情報コンセプトを定義する
5.情報コンセプトのタイプを特定する
6.情報コンセプトの使用方法を識別する
7.情報マップを検証する
このステップにあるように、「情報コンセプト」は組織のケイパビリティが保持していて、情報コンセプトとケイパビリティの関係性をケイパビリティ・マップとのクロスマッピングで明確にすることができます。そうして抽出した情報コンセプトを定義しその利用を特定することで情報マップが出来上がります。んーわけがわかりませんね。
情報コンセプトの抽出は、本ブログの「ケイパビリティ」で説明した階層化したケイパビリティ・マップをネットワークとして表現したものから、ケイパビリティ間の情報の繋がりを基に行います。
次回はさらに具体的な情報コンセプトの抽出について考えることにします。
