先週末はちょっとした事情がありで関西に帰りませんでした。土曜日は、御殿場の陸自富士演習場の近くまで行って、日曜日は横須賀へとそれぞれ目的は異なりますが、ちょっとした小旅行に行ってきました。
BA(ビジネスアナリシス)知る以前、そうですね約10年ほど前から、プロジェクトの現場でその必要性を痛切に感じていたことは前回お話しました。
ところが当時のITプロジェクトでは、「プロジェクト憲章」の存在もまだまだ浸透しておらずPMBOKがようやくその名前だけは知られるようになったころです。その当時プロジェクト立上げのインプットしてあるのは、「プロジェクト企画書」というような、企業独自で規定したプロジェクトのスタートアップに必要な情報であり、もちろん必要な情報を網羅しているとは言えないまのでした。
場合によってはそれすらもなく、口頭でプロジェクトにやって欲しいことをPMに伝え、それをPMが企画書に落とすということもありました。
このように少し前まで(今でも?)のプロジェクトでは、プロジェクト実行の準備に時間をかけるより、まず作業を始める、手を動かす、それが善である、という価値観が支配していたように思います。
「考えるより行動しろ!」ということですが、場合によっては正しいこの価値観も、プロジェクトマネジメントの側面から見ると、とんでもないことなのは間違いありません。
そんな環境の中、組織の戦略は?IT投資ポートフォリオは?などと言っても始まらないので、例えば「新しい営業管理システムを導入する」という要求について、その本心や組織にとって意味するものなど、一つ一つ確認しながらプロジェクト企画書(憲章)に落としていく作業はPMが行うしかありませんでした。
ただ、そんな作業も「手を動かすことが善」だと考えている上位マネージャや経営層からみると、どうも無駄なことをやっているようにしか見えなかったこともあったようで、よほどうまくやらないと反発を喰らってしまうことになります。これは雇われPMとしては死活問題です。
それを解決するためにキットPMが考え出したのが、PMBOKの5つのプロセスを拡張した「5プロセス+1」でした。このプラス1が「プレ・プロジェクト・プロセス(PPP)」となります。
もちろんこのプレ・プロジェクト・プロセス(PPP)は組織の課題や戦略のあり方を考え、それを実現するアプローチを明確にするという、BAの正規な思想を具現化するものではありません。
残念ながら、実施部隊であるプロジェクトにはそんな時間も能力も与えられてはいません。ではどう考えてこのプロセスを実施するのか、ここがキットPMの悩みどころでした。
視点は3つ。まず考えるべきはプロジェクトを起動することに専念するということです。その上で、プロジェクトスポンサー(オーナー)が考える要求とアプローチをまず肯定するということ。最後に、その要求とアプローチをプロジェクト憲章と計画に結び付けるということです。
この3つの視点は、本来のBAの趣旨からすると多くの問題を含んでいるのですが、プロジェクトの実施という視点で考えると致し方ないということになるかと思います。
次回はプレ・プロジェクト・プロセス(PPP)をさらに掘り下げていくことにします。

