この週末は思いっきり冷え込んだ関西地方ですが、個人的にはイベント満載で何かと忙がしく過ごしていました。
今回より新テーマでお送りしますが、先週はネタ探しでずいぶん頭を悩ませていました。そんな中、土曜日にIIBA関西ブランチの研究会とPMI関西のメンバーによる勉強会に参加したのですが、その内容に刺激をもらって考えた新テーマ「PMは電気羊の夢を見るか?」をお送りすることにします。
このタイトルはもちろん「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」というフィリップ・k・ディックの
有名なSF小説をもじったものです。このタイトルで象徴的に言っている「電気羊」はもちろん
ディックの言う「電気羊」ではなく、企業における経営方針とそこから導き出される事業戦略だとご理解ください。
つまりPMは、自身が任されたプロジェクトを遂行するに当たりプロジェクトの目的を達成することだけに注力すべきなのか、それとも企業の事業戦略達成、いやもっと言えば、企業が「儲け続ける」事を可能にするもしくはそれに近づくために、プロジェクトをマネジメントすべきなのかについて考えて行こうと思います。
と言いつつもこのテーマ、実は10年以上前からキットPMの課題として掲げてきたもので、PMの現場から見ると社会的には少しは進歩したかな?という程度で、まだまだ解決のレベルまでほど遠い状態かと思います。
先に挙げた疑問ですが、結論から言うと「すべきであり、すべきではなし」だと考えています。
このブログで何度も言ってることですが、プロジェクトはそれぞれ個性があり、言わば独立した人格を持った有機的な存在です。
ですから、あるプロジェクトに置いて何かを判断する場合に、その判断基準には汎用性を持つテンプレートがあるわけではありません。
プロジェクトを取り巻く環境の変化により、取り得る判断は千差万別となります。とは言うものの現実的にPMが取り得る行動は、両極の間のどこかとなります。そのため「すべきでもあり、すべきではない」のです。お分かり頂けるでしょうか。
ここでちょっとだけ話を10年前に戻して、当時からキットPMが感じていた課題の内容について話をしたいと思います。
当時はまだBAの存在は知っていたものの、その内容にはほとんどアクセスできていませんでした。その頃はPMIのPMBOKを勉強するので精一杯だったのですから、しかたがありあません。
ただその当時から、PMBOKの5つのプロセスで日本のITプロジェクトをマネジメントすることは難しいという考えは、経験上持っていました。
それは日本のプロジェクトでは、その目的設定の曖昧さが大きいため、いったい何を成しとげれば成功なのか、また目的として掲げていること(概ねPMが関与しないところで決まった内容)を達成すればいいのかなど、常に疑問に思っていたのです。
次回は当時のキットPMの悩みの内容に切り込んでいきます。ご期待ください。
