1月も半ば以上を過ぎ、松も明けて、お正月気分もすっかり抜けたことと思います。キットPMも今週はフル稼働で、エンジン全開といったところです。
それにしても寒い日が続きます。まあこれが普通で、少し暖かい日が続くと「今年は暖冬で大変だ」などと騒ぎだすので、人間とは実にいい加減なものだと思います。私だけかも知れませんが。
冬の猪名川
さて、PMにとって最も困難、というより困ってしまうシチュエーションについて考えています。
それは目の前にある危機に気づいているのが、PMただ一人という状況だと前回申し上げました。重ねて言いますが、このような状況は決して珍しいものではありません。ではなぜそのような状況が起こり得るのか、具体的な対処方法を考える前に、まず原因を探ってみることにしましょう。
プロジェクトを運営(経営といってもいいかもしれませんが)していると、その状況の把握に腐心するのはPMの当然の責務となります。このことにまず異論はないかと思います。
前回も考えたように、マイナスの状況がはっきりしていて、それに対処することが必要だという認識がプロジェクトチームで共有されている場合、ある意味その問題を解決することはそれほど難しことではありません。
なぜならチームのチカラを合わせて危機に対処することは、プロフェッショナルなプロジェクトチームであれば、当たり前のことだという覚悟を持っているということが一つ。また、対処すべき問題の原因が明らかで、その対応方法が明確でありさえすれば、問題を解消(解決ではなく解消です)することはそれほど難しくはありません。
もちろん、リーダーシップや責任の所在の明確化、組織的なバックアップなどが必要になるのはいうまでもありません。でも、このような協力的な周辺環境が整っている前提であれば、問題解決のハードルは更に下がります。ただ、コストに関わる問題となると少し話は変わってきますが、これも工夫(妥協、恫喝、先送りなどの手練手管が必要になるとしても)次第でどうにかなるものです。
もちろん、このようなときのPMとしての考え方や対処の手順など、考えることは沢山ありますし、朝飯前というほど簡単ではないのですが、それでも解決すべき問題をチームやステークホルダーホルダーで共有できていると、PMの気持ち的には随分楽なものです。
では同じプロジェクトで仕事をしていながら、PMとプロジェクト状況の捉え方が異なるのはなぜでしょうか。
一つは情報量の違いが上げられます。PMは出来る限り多くの情報をプロジェクトメンバーと共有すべきだというのがキットPMの持論ですが、それでも共有できない情報は存在してしまいます。例えば、予算関係の情報や個人のプライベートに関する情報、それから契約に関する情報などです。また時として、プロジェクトスポンサーなどの最上層部からの依頼事項なども公開できない情報として存在する場合があります。
このように情報格差があると、同じシーンを見ていてもメンバーとは違ったものに見えてしまうことは理解できると思います。
もう一つはこれもある意味情報量なのですが、プロジェクト経験の差がプロジェクトメンバーとあるということです。
次回は、この「経験の差」について思考していくことにします。
