今週も梅雨らしい天気が続きます。九州では大雨となり各地で被害も発生しているようです。特に熊本の様子がきになります。なにとぞ、皆さんご用心ください。
今回のシリーズ「プロジェクトをデザインする」のまとめをやって行きます。
そもそもプロジェクトをデザインする意味とはなんなのでしょうか。通常プロジェクトは実施主体の組織の誰かがその必要性を認識することからスタートします。その上でその必要性をしかるべき人に訴えます。これが、プロジェクトの”起案”となります。
この”起案”は、経営戦略やマーケットの状況および現場からの要求などから発生するもので、この時点ではプロジェクトを実施する必要性と、目標(スコープ)の概要が存在しているだけです。起案前に「BA(ビジネスアナリシス)」を実施している場合は、もう少し多くの情報が提供されるかもしれません。
でもこの段階では、詳細なプロジェクトのイメージがあるわけではないことに留意してください。
さて、起案を受けてそれを具体化する作業に入るわけですが、プロジェクトをキックオフする前にやるべきことがまだまだあります。
それは、プロジェクトの実施主体となる組織が、プロジェクトを遂行し目的を達成できる方針を考えることです。この方針は、組織を取り巻く様々な事象を考慮し、最もプロジェクト目的を達成できると考えられるものを選択することになります。
この段階が「プロジェクトをデザインする」フェーズとなります。
このシリーズで見て来たように、一つ一つのプロジェクトはみんな違った環境や状況、条件、人、思惑を持っています。そのため、全てのプロジェクトのデザインは、カスタムメードとなります。
プロジェクトデザインではこの”違い”を掘り下げて、理解した上で、より確実な目的と目標の達成の可能性が高いものを作り上げて行くことになります。
それでも「可能性が高い」と言っているわけですから、リスクが存在するのは避けようがありません。このリスクを回避する方法をデザインの中に組み込むことができれば、デザインの品質は高くなります。
もちろんプロジェクト計画プロセスでは、ここに上げたデザインの要素を深く掘り下げることで、精度の高い計画を作って行くことになります。でもまだ全体像が明確にイメージできず、ボヤっとしたプロジェクト起案時点の情報で、プロジェクトをイメージすることに、プロジェクトデザインの難しさがあります。
プロジェクトの主要なステークホルダーが、このプロジェクトデザインを明確にイメージでき、プロジェクトの結果としての”好ましい影響”を思い描くことができれば、プロジェクト立上げ以前の段階での作業は成功したと言ってもいいでしょう。きっとその後のプロセスも気持ちよく進めるkとができるはずです。
そういう意味で、誰もが納得できるプロジェクトデザインを描くことの重要性をご理解頂けるかと思います。
さて、次回から新テーマでお送りします。乞うご期待!
