先週は大型連休明けで長い1週間に感じられた方も多かったのではないでしょうか。週末は良い天気となった北摂地方ですが、皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか。キットPMはお祝い事があり、ささやかですが家族で食事にいってきました。
プロジェクトのリスクをどう設計するかについて考えています。
前回は汎用的なプロジェクトリスクと、プロジェクト固有のリスクがあることを考えました。その上で、汎用的なリスクは組織内で様々なルールなどでその発現を抑制しているはずだと述べました。そうでないと、同じ失敗を何度も繰り返すどうしようもない組織ということになってしまいます。
といいつつも、今回の三菱自動車などの例を見ると、あれだけの歴史と規模もつ組織であっても、ルールだけではリスクを防げなかったわけです。つまりルールがあれば良しとするだけではなく、それを遵守しようとする高いモラルや、問題があると堂々と指摘できる社風などを作り出す必要があるということです。
このブログでは組織文化論の世界まで踏み込み余裕はないので、ここまでにしておきますが、実に興味深い現象だと思いませんか?
では、固有のリスクについてはどのように設計していくのでしょうか。そのためにはまず”固有”の定義が必要です。
プロジェクトを形作る要素は様々ですが、その中で最も不確定な要素は”人”です。そのためまず、プロジェクトに関わる人について分析が必要です。
そうです、この分野は「ステークホルダーマネジメント」と呼ばれるものです。プロジェクトを形作る”人”の個性がまた、プロジェクトの個性の一部を形作っているわけです。
次に考えられるのは、プロジェクトを取り巻く環境です。現在では、ビジネス環境は数か月単位で変化しています。少なくとも一年に一回はビジネスに大きな変化をもたらすような出来事が起きています。
プロジェクトの内部ばかりを見ていても、プロジェクトの個性を見分けることはできません。広い視野を持ってプロジェクトの置かれた状況を分析することが必要になります。
また、プロジェクトの構造設計により個性が作られることもあります。プロジェクトの構造については後で詳しく見て行きますが、どのようなフェーズ分割をするのかや、タスク同士の関係性をどう作るかなども個性の一つとなります。
他にも”固有”を形作る要素は沢山ありますが、ここにご紹介したように、”人”との関係、”社会”との関係、”プロジェクト構造”との関係は重要です。
もちろん、期間制約や予算制約などの要素も”個性”に強く影響する場合があります。例えば、期間制約が厳しいときプロジェクトの目的を達成するために取り得る手段は、期間に余裕がある場合とは随分異なってくるのは容易に想像できます。
これらの要素全てがプロジェクトの個性を形作っているわけですが、この個性に由来するリスクが存在することを意識することは大切です。
次回は「個性に由来するリスク」について具体的に考えを進めたいと思います。
