昨日は阪神淡路大震災から21年目の記念日でした。当時被災された方被災されなかった方、また中越地震やその他の大地震、そして東日本大地震などの被災者の方も含めて、お亡くなりになった方のご冥福をお祈りしました。
阪神淡路の経験からいうと、インフラや街づくりなどのハードの復興には10年ほどの時間が必要のようです。ですから東日本大震災の場合はまだその半ばにあると言っていいでしょう。
しかし心の回復となると、最低でも20年はかかるのは間違いありません。
昨日の阪神淡路大震災記念日は、去年に比べて追悼集会の数を大きく減らしたと、報道されていました。主催者の高齢化の問題もあるようですが、20年という時間が一つの区切りとなったように感じられます。
前回まで、プロジェクトマネジメントのプロセスの前に必要だとキットPMが考える「プレ・プロジェクト」の必要性について考えました。
その中で、プレ・プロジェクトは経営者や現場など、企業とプロジェクトを結びつけるコミュニケーションツールだと気が付きました。
本来BA(ビジネスアナリシス)活動を実施して、そのアウトプットをプロジェクトのインプットとすることが望ましいのですが、BA活動の社会的認知がまだまだな状況にあって、そのような理想形を求めてもなかなか先に進めないのが現状ではないでしょうか。
そのような中、プロジェクトを”間違いなく”推進するためという観点で考えたとき「プレ・プロジェクト」による、企業とプロジェクトの最低限のコミュニケーションが必要になると考るわけです。
では具体的なプレ・プロジェクトの活動とはどのようなものでしょうか。今回はそれについて考えて行きます。
まず、誤解してはいけないのはプレ・プロジェクトはBA(ビジネスアナリシス)を代替する活動ではないということです。
BAは「組織の構造、戦略、活動を理解し、組織のゴール達成を可能にする解決策を推奨するために使用される」タスクとテクニックを実施するための手法です。そのガイドラインはBABOKという形でまとめられています。
つまり、BAの活動にはそれを支える組織の理解とバックアップが必要で、さらにBAを実施する能力が組織に存在することが条件になります。そのため、明日からBAをやろうと思い立ってできるようなものではありません。それなりの制度や組織の設計が必要になるわけです。
ところが現実問題として、実施しないといけないプロジェクトは目の前に存在しています。そのプロジェクトを進めて行くため、プレ・プロジェクトを通して最低限必要な情報を取りまとめることが必要になります。
では最低必要な情報とはなんでしょうか。第一には、そのプロジェクトをなぜ実施しないといけないか、プロジェクトの目的を明確にするものです。
実はこの目的を正しく捉えることが結構難しいということはお分かりでしょうか。このブログでも何度となく言ってきたことですが、「○○システムを開発する」として掲げられる目的は、目的とは言えません。
なぜなら、「○○システムを開発する」こと自体は、営利企業の最終目的である「正しく儲け続けること」とは直接の関係がないからです。
例えばこの場合だと「市場の要求を満たすために、○○システムを新規に構築することで、競合会社に対して優位に立ち、向う3年間の事業利益向上を実現する」としなければいけないわけです。あくまで例えですが。
今回は少々長くなりました。次回、本当の目的を導き出すための思考プロセスを考えてみます。
