ステークホルダーの心の内を知る -8- | キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

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PMの世界からビジネスアナリストへ、キットPM2.0を目指して奮闘中です。BAを超上流とか言いますが、当たり前のようで難しいビジネス要件をどうやればちゃんとまとめられるのか、皆さんとご一緒に考えていきます。

晩より雨が続いています。昨日とは打って変わった、陰鬱な冬らしい空模様ですが気持ちを明るく、意思を高く持って元気を出していきたいものです。

  今週はクリスマスですね、皆さんはどのようなクリスマスをお過しになる予定でしょうか。キットPMはクリスマスだからといって、毎年特別なことは行いません。クリスチャンではないということもありますが、子供が大きくなるとイベントとしての魅力も無くなるようです。

  とはいいつつも、楽しみに待っている皆さん「メリークリスマス」。

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神戸北野の 風見鶏の館 

回より、日清食品のカップヌードル記念館の館長でいらっしゃる、筒井さんのお話を紹介しています。

  筒井さんのトークはとても面白くて楽しかったのですが、その中でも特に印象に残ったのは、日清食品のポリシーが
「生産者志向」であるということです。

  普通の会社であれば
「顧客志向」を目指すというのが、日本では圧倒的だと思います。しかも、コンシューマ商品の典型であるインスタント食品のメーカーであるならば、当然「顧客志向」であると思っていたキットPMにはびっくりポンでした。



の理由は単純明快です。それは「消費者は自分の求めるものをイメージできない」ということです。

  売っているモノの性質にもよるのでしょうが、例えば自動車だと「こんな機能」とか「こんなデザイン」とか「このくらいの値段で」などと、欲しい商品についてある程度のイメージを消費者は持っています。もちろん価格が高く、ちょっと買って試してみようか、とはならないこともあるかと思いますが。

  服もそうですね。雑誌などで流行やトレンドを確認したり、店頭に並ぶ商品を見比べて、他人の意見を聞いたりし、散々悩んで買うものを決めます。少なくともキットPMはそうです。



ところが、カップ麺だと1個140円~300円ぐらいなので、気楽に買って試してみることができます。

  キットPM自信の経験から言うと、カップ麺の消費者はお気に入りの定番商品に加えて、新製品が出ると必ず試して新しい味に挑戦することを楽しむという方が多いのではないでしょうか。

  よほどのカップ麺好きか、カップ麺評論家そしてメーカーの開発者でない限り、理想のカップ麺のイメージを描いて、それを追い求めるなどどということはしないものです。つまり、人生におけるカップ麺の立ち位置はそんなものだということだと思います。

  だから「(カップ麺の)消費者にはニーズがない」と言い切っているわけです。



らに、消費者にアンケートなどで意見を聞いても、消費者は嘘をつくことがあるということがあるようです。

  例えば、子供を持つ主婦に「お子さんは月に何個カップ麺を食べますか?」と訊ねたとき、お母さんはどう答えるでしょうか。

  そうですね、気持ちとしては実際より少なく言ってしまいそうです。なぜなら、手作りの食事を食べさせることが正しいという価値観が、正直な解答を妨げるからです。

  同様に「どんな味のカップ麺を食べたいと思いますか?」と聞いても、先ほど検討したように、望ましいと思うイメージを持っていないので、答えようがないし、無理に答えてもそれは「本当」ではありません。

  消費者は店頭に並んだ商品を選択して、試して、それについて論評することはできます。というかそれしかできません。



れに気が付いた日清食品は「生産者志向」つまり「作りたいものを作る」という方針を持ったわけです。

  もちろん、「作りたいものを作る」と言っても出来たものが、マーケットでどう評価されるのかは気になるところですし、そもそもヒットして売上を上げることが目的ですから、やたらめたら開発するわけではありません。当たり前ですが。



はどうやって、開発する新製品のアイデアを得ているのでしょうか。もう皆さんお分かりですね。

  今「売れそうなもの」とはどういうものなのか「仮説」を立てて、開発の方向性を決めるということです。

  つまり、
仮説立案>仮説検証>実施という今回のシリーズではおなじみのプロセスとなります。



だ、さすがコンシューマ商品です。仮説検証段階では、ビッグデータを駆使して仮説の妥当性を検討するそうです。

  ここでいうビッグデータは、過去の同一路線の類似商品の売れ行きや、TweeterやFacebookから得られるオープンデータなどになると思います。
  これらのビッグデータを分析することで、マーケットに受け入れられる商品を開発しようとしています。

  話はそれますが、今後ビッグデータの活用が全ての経済活動の在り方を左右することは間違いありません。
  ビッグデータから仮説を立てる、またはビッグデータで仮説を検証することで、マーケットが受け入れるものづくりが、効率的にしかもきめ細かに行えるようになります。

  ビッグデータを活用できない企業は、活用する企業に競争で負けることは間違いありません。



8回に渡ってお送りしてきたこのシリーズですが、次回はそろそろまとめに入りたいと思います。