最近ちょっと肌寒いひが続くここ北摂地方です。スギ花粉の季節は去ったようですがヒノキ花粉の影響があるようです。気温変化とヒノキ花粉でどうも調子はいまいちなキットPMです。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
猪名川上流の屏風岩
このシリーズでは改めて、(キットPMの)プロジェクトマネジメントとは何にかを考えています。
これまでプロジェクトマネジメントのポイントとして上げたのは、まずプロジェクトの目的を明らかにすることとその目的の基になる戦略を理解することでした。
2つ目は、目的にたどり着くために正しいアプローチを選択することです。この方法論として「タスク抽出」の手法をご紹介しました。
そして3つ目は、プロジェクト実施中の予期せぬ事態にどうやって上手く対応するかということです。そうです、リスク管理ですね。
前回はリスク管理を構造的に分解しました。プロジェクトの外側には2つのリスク原因となる環境があります。一つは、完全に外側にある社会情勢や自然条件など、基本的にプロジェクトでコントロールが難しいものです。
もう一つは、プロジェクトの外側にあるとは言えプロジェクトが所属する組織の中で発生するものです。ビジネス環境の変化による影響とかですね。
最後は、プロジェクトの内部で発生するものです。プロジェクトの外側で発生するリスクはその責任を直接PMが問われることは少ないのですが、内部となるとそういう訳にはいきませんから、このコントロール手腕がPMにとっては最も問われることになります。
プロジェクト内部で発現するリスクと言うと、それこそ様々な要因が考えられます。
代表的なのは、期限のリスクです。何らかの原因でスケジュールに遅れがでることですが、その原因によって対処法は様々です。
別の見方をすると、あらゆるリスクの発現は期間の遅れかコストへの影響に集約します。もっとも期間=コストですから、最終的にはお金で解決することになってしまいます。というより、リスクに対処することそのものが予定しないコストの発生だということになります。
リスクの発現は避けようがないものですが、その影響をできるだけ避けることができないか、さまざまな方法論が考えられてきました。
一つは、可能性のあるリスクをプロジェクト実施前に分析し、その対応策を予め決めておくというやり方です。リスクアセスメントという方法ですね。
リスクアセスメントの考え方はよくできていて、可能性のあるリスクを予想し、まずそのリスクが発現しないか、影響が少なくなるようにマネジメントポイントを工夫します。つまりリスクをリスクで無くしてしまうわけです。
次に、もしリスクが発現したらどう行動するか、予め対応方法を決めておき、遅滞なく対応できるようにすることで、リスクの影響を最小限に抑えようとします。
随分合理的ですが、難しいのはリスクの予想です。どこまでリスクを予想できるかが勝負になるわけですから、それを行うメンバーの経験やスキルに依存してしまいます。
しかも、どれほど予想してもしきれないことが起きるのが、世の常なのです。予測可能なものはリスクではないという言葉があります。つなり本当のリスクとは、予想もしなかった出来事のことなのです。
では、私たちはプロジェクトマネジメントを実践する上で、予想できないマイナスの事象にどう対応できるというのでしょうか。
次回はこれを考えてみます。
