
今回は「プロジェクトを経営する」ということについて、掘り下げて考える予定でしたが、あまりの暑さにちょっと中休みということで、軽い話題をご提供することにします。
前回の意思決定についてでも少しだけ言及しましたが、プロジェクトが預かり知らないところで決まってしまう、政治的な動きというのが実際の現場でも結構あったりします。
キットPMが実際に経験したのは、プロジェクトの途中でクライアントの企業がM&Aでされてしまったり、予算の都合でプロジェクトが打ち切りになったことです。
当然ですが、これらの意思決定にはプロジェクトからは何も働き掛けをすることはありませんし、特にM&Aの場合はプロジェクトに知らされるのは決定後の結果でしかないわけです。
でも、意思決定後プロジェクトの現状を整理し、それまでの活動の状況と結果を正確に伝えることは重要です。そうすることによって、意思決定に何らかの影響を及ぼす可能性はあります。
逆にプロジェクトの判断が、クライアントの方針に大きな影響を与えたこともありました。
プロジェクトはまずクライアントの思惑(目的)があって立ち上がるのですが、その目的達成が余りにも困難が予測される場合、プロジェクトからオーナーにそれを伝えることで、目的の設定を変更したり目標のレベルを下げたりすることは、PMの責務であると言えます。まぁかなり勇気を必要とすることですがね。
プロジェクトは組織活動の一環であるだけでなく、社会活動の一環でもあるわけですから、その時そのときの社会環境によって様々な影響を受けるのは仕方がないのです。
言いたいのは、本当のリスクはいつ何が起きるか予測することはできません。予測可能なリスクはその時点でリスクではなくなるからです。
リスクが予測できないんであれば、できるのは何が起きても対応できるように、可能な限り備えることです。
予算とのバランスの基、リスクに備える工夫をすることがPMには求められます。
さて次回こそ、「プロジェクトを経営する」ことの意味について考えていくことにします。