PMの現実と実際 -8- | キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

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PMの世界からビジネスアナリストへ、キットPM2.0を目指して奮闘中です。BAを超上流とか言いますが、当たり前のようで難しいビジネス要件をどうやればちゃんとまとめられるのか、皆さんとご一緒に考えていきます。



▼本質はコミュニケーションの問題...

 前回まで、外部協力会社との関係のスタートであるRFPと見積もりから契約に至る一連の非常に重要なタスクに於いて、すでに問題が内在しているか顕在しているとお話しました。

 よく経験することですが、プロジェクトの終盤になってやっと発注側と協力会社がお互いの考えやスタイルが理解できるようになって、プロジェクトがうまく回転し始めることがあります。
 
 もう少し早くこうなれば良かったのに!と思ってしまいますが、ことはそう簡単ではありません。




▼色々な苦労をともにして...

 初めてコミュニケーションが円滑にすすんで行くようになる。つまり同じチームとしてまとまりが出る。または、それぞれの目的を追うことを止めて、一つの目的に集中するようになる。ということが起きることがあります。

 この場合はもちろん苦労はしても問題を乗り越えて、プロジェクトを完了する確率が大きくなるので、結果としてよかったという話になるかもしれません。

 でも全く同じシチュエーションであっても目的を共有出来ずに、それぞれの責任のみを言い募りプロジェクトをちゃんと完了できないということもあるのです。トラブルをうまく解決できず不信感が増大してしまうからです。




▼ITプロジェクトにおける...

 発注者と受注者は基本的に敵対関係から始まるというのはある意味仕方がないのです。

 普通の業界であればそんなバカな!ということになると思いますが、これもIT業界特有の事情に原因があります。

 日本のITプロジェクトの成功率は9年ほど前で27%程度でした。3年前で31%余りとなっています。つまり、2/3以上は失敗しているわけです。
 つまりITプロジェクトを実施する現場では、プロジェクト失敗の事例には事欠かないことになります。当然ですね。




▼その結果

 発注側も受注側も失敗の記憶を常に引きずっていて、次は失敗しないようにしよう、次は責任を押し付けられないようにしよう、次は赤字にならないようにしようと、深層心理で無条件に考えているわけです。

 つまり、事が始まるときから不信感と疑念がそこにあることになります。




▼さらに...

 前回言ったように、このタイミングではとにかくプロジェクトをスタートすること、を双方が最重要事項と考えますので、たとえ問題の芽(コミュニケーション不良)に気がついたとしても、それには片目をつぶって容認してしまいます。

 結果としてなんとなく(全員が)が不安な気持ちを持ちながらプロジェクトが進んで行くことになります。そして、どこかで問題が発生したとき一挙にその不安が不審に替わり、問題を複雑にしていくことになります。





▼スタート時点で...

 なんとかこの問題を押さえこんでも、キットそのうち問題は顕在化します。なぜなら問題の本質がコミュニケーション不良だからです。

 双方が我慢できるレベルのうちは一見何事もないように見えて、ある一線を超えたとたんに収拾がつかなくなる大問題となるのです。





▼問題は

 問題は問題が顕在化する前に対処できると、後から対応するよりははるかに低いコストで解決できるというセオリーがあります。

 とすると、プロジェクトスタート時点ですでにそこにある問題にしっかり取り組のは結果として安く問題解決できることになります。





▼さーここまでくると...

 もう問題解決の方向が見えてきましたね。んー、まだ難しいですか?

 問題がコミュニケーション不良にあるのであれば、見積もり提案を受ける時点でそれを解消すれば良いわけです。えっ?簡単に言うんじゃない! 解りました。ではこれからいよいよ解決策考えていくことにします。




▼論理的に考えてみると...

 問題は、①プロジェクトの目的を共有する(一つのプロジェクトとして考える) ②プロジェクトの方針を共有する ③双方の役割を明確にする ④相手が行うべき作業を双方が理解する ⑤見積もりの妥当性を双方で検証する ⑥共通の言葉で話ができるようになる

 ちょと欲張り過ぎのような気もしますが、よく考えるとこれはできて当然のことでもあるわけです。というか、キットPMにはこれが出来ずに良好なパートナーシップが構築できるとは思えないのですが。

 ということは、この6つの要素をちゃんとクリアする方法論を考えれば良いわけです





▼今回はこれまで

 次回はいよいよ実際の手法斬り込んで行きます。