プロジェクト・マネージャの資質-5- | キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

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PMの世界からビジネスアナリストへ、キットPM2.0を目指して奮闘中です。BAを超上流とか言いますが、当たり前のようで難しいビジネス要件をどうやればちゃんとまとめられるのか、皆さんとご一緒に考えていきます。


▼梅雨が明けました。案の定厳しい日差しが降り注ぐ毎日です。キットPMの家は普段からそんなにエアコンを使うほうではないのですが、流石にスイッチを入れようか入れまいか迷っています。時節柄やっぱり電気の節約は気になりますね。でもこの2日間スイッチを入れずに済んでいます。湿度がそんなに高くないのと、ゴーヤの緑のカーテンの日陰のお陰でしょうか。

▼さてさて、前回までにプロジェクト・マネージャに必要な資質を4つ上げました。”想像力””他者との関わりを楽しむ力(コミュニケーション能力)””論理性””プレゼンテーション能力”もっとも後半の2つは生まれ持った”資質”というより、努力して獲得することができる”適性”なのかもしれません。

▼他に必要なもの...んー、何か? 思いつくのは沢山あるのですがここでキットPMが言いたいこととは違っているような気がします。よく言われるのが”リーダーシップ”ですがこれは先に上げた4つの組み合わせのような気がします。

 逆に必要でないものを考えてみましょう。困ったときの逆転の発想です。

▼必要でないものの第一は”過剰な責任感”です。誤解を恐れずに言うならばPMは”ちょうどいい加減”であることが大事な能力です。笑い事ではなく、真剣な話です。

 難しいのは”ちょうど良い”というところですね。PMはプロジェクトをある時は俯瞰的というか客観的に見ることがどうしても必要になります。なぜなら、様々なステークホルダーの立場でプロジェクトの現状を捉えるということを行わないと、ステークホルダー間の利害調整がうまくいくわけありません。

 つまり、プロジェクト内部の状況にのめり込んで周りが見えなくなることは、新たな問題を発生させる原因となるわけです。PMがやるべき仕事とそうでない仕事の切り分けが必要ですが、これが難しいのです。
 本来PMが手を出さずに済む瑣末なことに気と手を取られてしまうことは、良くあることです。それも責任感の故ですから周りも文句をいうこともありません。でも、そのためにPMとして肝心な仕事、PMしかできない仕事がおろそかになってしまうことがあるわけです。本末転倒ですね。

▼ということは”いい加減であること”つまり1点にのめり込まないで”客観的な視点を持つ能力”ということになるでしょうか。どうやら、これで5つの資質が集まりました。

▼もう一つ、PMがやってはいけない大事なことは、プロジェクトオーナーや重要なステークホルダーの判断を誤らせる情報を提供する、あるいは提供しないこと判断を誤らせるということです。つまりミスリードするということです。

 ちょっとややこしいですね。整理してみます。
 
 まず、PMやプロジェクトメンバーのバイアスがかかった情報を、前提なしで報告することがあります。最悪なのは、事実と憶測をまぜて報告する場合や、無意識に何かを隠すために情報の内容を歪めることです。

 何が問題かというと、報告している本人はミスリードをしようと決して考えていないことです。つまり、本当にそう思い込んでいる場合が多いわけです。とするとなにが起こるか。当然報告を受ける側は真面目に嘘をつかずに報告していると捉えますから、よほど疑い深い人でないと報告の内容を信じてしまいます。

 また、報告すべきタイミングに敢えて報告しないということも同様に罪深いことです。報告すべき問題が大きくなればなるほど、その問題の原因や対策を考えるための時間を費やし、結果として報告のタイミングが遅れてしまうことがあります。

 確かに、正確な情報を提供するというのは大事なことですが、予測と事実を切り分けその上情報の前提を明確にして、早いタイミングで報告をすることもまだ大事なことになります。

 今回の福島の問題での、政府や自治体、マスメディアの情報提供のあり方を見るとこの問題点が良く理解できると思います。プロジェクトマネジメントでも同じなんですね。

▼これを纏めると6つ目の資質として”正しい情報提供ができる能力”ということになります。あーっと、これって”プレゼンテーション能力”と対になる能力ですね。

 伝えるべき情報の内容とタイミングが正しいことと、その内容を正しく伝えることは別のものとなります。

▼PMに必要な資質。だいぶん出揃ってきたように思います。でも、先天的なものと後天的に獲得できるものとの違いはあまり明確にできていませんね。当初の目的とはちょっと違ってるかもしれません。でも、かなり興味深いので、次回ももう少しこのテーマで考えて行くことにします。