私、キットPMはこの度の地震と津波に被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。また、亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りいたします。
少しでも被災された皆様のお役に立ちたい、それにはどうしたらよいかキットPMなりに考えましたが、やはり本職のノウハウのご提供が一番だと思い立ちました。被災された中小企業の皆様のために、緊急のプロジェクトの立上げやプロジェクトのリカバリを行う場合の計画立案のために、キットPMの方ハウを無償でご提供いたします。
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■本当にスッキリとしたいい天気です。仕事しているのがもったいないくらいですね。冗談ですが。でもキットPMのアレルギーはまだ治りません。やっぱり黄砂のせいなのでしょうか。(鬱
■さて、「プロジェクトマネジメントと組織」ですが、プロジェクトの組織的な権限について考えてみます。”権限”については、WBSの階層が何階層が適切かと並んでいつもPMどうしで論争になる話題です(笑 実は笑い事ではないのですが。
PM(つまりプロジェクト)に与えられる”権限”は上位組織やプロジェクトオーナーが必要と判断するものを選択して、プロジェクト実施期間に限り付与される一時的なものです。プロジェクトが終われば、権限はなくなるかプロジェクト結果をフォローする別の組織に移ります。
あっ、そうそうPMOについてはこれとは異なりますので誤解ないようにしてください。PMOは常設の組織ですから、組織が存続する限り何らかの権限と責任を持つことになります。
■キットPMはPMの権限というのは4種類あると考えています。一つはプロジェクト内部でもう一つはプロジェクトの外です。そしてプロジェクトに参加する協力会社に対するものです。
プロジェクト内部に向けては、プロジェクトオーナーによって決定されたプロジェクト予算の執行権限、プロジェクト内の人事権、プロジェクトメンバーへの指揮権などがあります。
プロジェクト外部に向けては....んー残念ながら、ありません。あるとしたら、協力を要請する権限ということになるでしょうか。
上に上げた2つの混合タイプというのもあります。プロジェクトメンバーにアサインされているけど、通常業務との兼任をしている場合です。
この場合は、通常業務とのバランスを考慮しながら協力を要請するという形を取ることが多くなります。
最後に協力会社に対しては、内部と同様の権限を持っていると考えています。先回も書いたようにキットPMは「同じ目的と目標を有するプロジェクトは1つしかない」という考えですから、例え外部の会社であってもプロジェクトの一員である以上、PMの権限が及ぶ範囲だと考えます。
でも、そのことは契約書の中でちゃんと明記することが条件となりますので、注意が必要です。業務委託の契約で直接PMが協力会社のプロジェクトメンバーに指示をすることはできません。協力会社の管理責任者を通さないと、常駐作業の場合偽装請負となります。もしくは、派遣契約による要員受け入れをするかですね。
■この4つの”権限”の種別(権限の働く方向)のうち、もっとも慎重に取り扱うべきなのは2つ目のプロジェクト外部に向けてとなります。権限は”ない”と書きましたがではどうやってPMはプロジェクトに必要な協力を得るのでしょう。
簡単に言うと「プロジェクトの目的」こそがその鍵となると考えます。繰り返しになりますが、プロジェクトの目的は会社の経営計画や戦略から出てきているはずのものです。
ということは、プロジェクトの成功が会社の経営計画や戦略の実現のために欠かせないということになります。このこと自体がPMの強力な味方であることは、前回も述べました。
でも、実質的な権限は持っていないわけです。だから、強権を持ってプロジェクト外部を動かかすこともできません。できるのは、理解を求め、協力を要請することだけです。やっぱり、PMって本当に大変な仕事ですね。
そのために、まず説明責任を十分に果たすことが大切でした。これも以前プレゼンテーションの重要性のところで考えましたね。説明して理解を得るということは、必然的に可能なかぎりの強力を期待できることになります。
そういう意味では、プロジェクトの成功に対して全社的なバックアップを可能とする環境を作ることが、結果としてプロジェクトの権限を強化するということに繋がるのではないでしょうか。
■いかがでしょうか。PMが持つ権限はその責任に比べて非常に小さいと思われるかもしれません。だからこそ、それを補完するためにPMOという組織が必要になります。PMOはプロジェクトとは異なり、独立した常設の組織として存在します。その大意義的な役割はプロジェクトの成功をサポートすることですが、PMOが然るべき権限を有することで社内的に強力な調整役として存在することになります。PMOの権限のあり方を考えるのは重要です。
PMOのあり方についてはまた別の機会に考えて行くことにして、次回はプロジェクトと強力会社の組織的な関係について検討したいと思います。