少しでも被災された皆様のお役に立ちたい、それにはどうしたらよいかキットPMなりに考えましたが、やはり本職のノウハウのご提供が一番だと思い立ちました。被災された中小企業の皆様のために、緊急のプロジェクトの立上げやプロジェクトのリカバリを行う場合の計画立案のために、キットPMの方ハウを無償でご提供いたします。
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■えー本日は更新が大変遅くなりました。お詫びいたします。通常だとなるべく午前中には更新するように努力していますが、本日の更新日は月末処理と重なってしまいました。今日は朝7時から仕事をしています。(涙)
とはいいつつ、明日から連休ということもあり少しは浮きうきした気分がないわけでもありません。まぁ、半分は仕事をしなければいけないのですが。唯一の予定らしい予定は、京都の国立近代美術館にパウル・クレー展を見に行くことです。楽しみです。
■さて、前回までの現状問題構造ツリー(CRT)の作成はいかがでしたでしょうか。ついて来ていただいてますか?
AならばBと文章として成り立つようにUDE同士を繋げていくという作業でした。そんなにややこしくはなかったですよね。ただ、うまく繋がらない時、間を埋める要素を考え出すのがちょっと違和感があるかもしれないです。でも慣れればたいしたことはありません。
一緒にプロジェクトで苦労しているメンバ何人かで知恵を出しあって、あーでもない、こーでもないとやっていると結構楽しみながら出来上がったりもします。特にUDEがうまく紐付けられたときはパズルがカチッと組み立てられたときのような爽快感があります。
■ということで、中核問題(根本原因)が浮かび上がったら次にやるのは、どうやってその問題を排除するかを考えることです。
そのために「思考プロセス」では「対立解消図(CRD : Conflict Resolution Diagram)」というものを利用します正確に言うと、【雲(対立図)】→【注入】→【蒸発する雲(対立解消図)】と進む一連の作業を差して「対立解消図」といいます。
???ですね。TOCでは独特の用語の使い方をします。ここで言っている「雲(クラウド)」は図のイメージが雲のようにもやもやとした捉えどころのないものだからです。これです。

クリックして拡大していただくと判りますが、前回の中核問題とキットPMが考えたものの1つ、「アプリの品質が悪い」ということを取り上げた「対立図」です。どうです見た感じ「雲」のような感じはしませんか? はい、しませんね。
形ではなく、その内容が解決できない問題で、当事者にとっては掴みどころがないために「雲(クラウド)」と言ってるとキットPMは考えています。したがって、これを蒸発させるのが我々の目的となります。
■これをよく見てもらうと、一番左に「アプリの品質を上げアドオンの開発を進める」というのがあります。目標とする「好ましい状況」ですね。これを目指します。
今度は一番右端を見てください。ここには上下2つの箱があります。上の箱には「基本アプリが完成するまでアドオン開発作業を中止する」とあり、その左には「めどが立つまでアドオン開発チームをアプリのテストチームとする」となっています。
つまり、【アドオン開発を中断】→【アプリケーションの品質向上に協力することを優先する】→【アプリの品質を上げアドオンの開発を進める】というストーリーになっているわけです。ここまで、いいでしょうか?
■続けます。もう一度右端を見ていただいて、今度はその下のラインです。「アドオンの開発はストップせずトライアンドエラーを繰り返してアプリの品質向上とアドオン開発を並行で進める(つまり今のやり方を継続する)」そして「アドオンのテスト体制を強化しアプリ開発会社へ圧力をかけ続ける」と続きます。ようするに、アプリ開発会社の責任を果たす(当たり前ですが)ことを要求するということです。で、それが【アプリの品質を上げアドオンの開発を進める】に繋がるわけですね。
上のラインと下のラインは左端にある同じ目標に向かって何かを行うのですが、上と下ではそのアプローチが真逆になっています。これを「対立(コンフリクト)」と呼ぶわけです。
■要するに根本問題に対して取り得る解決策が対立する2つがあるという整理の仕方をするわけです。実はこの対立をうまくデザインすることが「思考プロセス」では一番難しいんです。(キットPMだけかも知れませんが)
また、もしこの対立図が最初から描けるなら「現状問題構造ツリー」は必要がないことになります。ただ、もう少し身近な問題であればこの「対立図」から始めることも可能ですし、「現状問題構造ツリー」を作成する前に、トライしておくのも有効かもしれません。
基本的には、現状の方法論を基にそれと反対のアプローチを想定すると、わりと対立が作り易いと思います。
■さー、次はいよいよ解決策を探す作業となります。思考プロセスで最もクリエイティブな作業です。ということは、頭を働かせないといけないわけです。ここは盛大に脳みそを振り絞ります。思考過程をご理解いただけるように、普通は公開しない「分析」の図をご覧頂きます。これです。

真ん中の赤の四角形の中がキットPMの心の声となります。この図の上と下、DとD’としますが対立するどちらを選択しても、なんらかのネガティブ要因は発生するようです。
TOCではこのステップではWin-Winの解決策が必ずあるはずだと言ってます。ただ、火消しの場合はそれは難しくて、ほとんどの場合より合理的な手段は何かを探すということになります。なぜなら、既に状況は悪化しているからです。
■分析と思考の段階を経て、解決策にたどり着きます。それが次の「注入」です。「注入」というのは解決策のアイデアのことです。

中央の四角の中を読んでみてください。同じコストがかかるなら正しい道はどちらかということを説明して、解決策を示しています。いかがですか? えっ当たり前の解決策ですって? 長々とこんな作業をしなくても判るじゃんなどと思っていますか?
そーなんですよね。でもこの解決策を上司やプロジェクトオーナーに説明したときどうしてこれを選択したか、論理的に説得力のある説明がすぐにできるでしょうか?
思考プロセスには、論理的にステークホルダーを説得するという素晴らしいパワーもあるのです。説得力が違ってきます。もちろん、思っても見なかった根本原因にたどり着くこともあります。キットPMも自分の会社の問題で、思い込みに気付かされたことが何度もあります。
いずれにしても、このように対立していた問題があたかも雲が蒸発するようにみえるので「蒸発する雲(Evaporated Clouds)とも呼びます。
■少し長くなりました。今回はこのへんでおしましにします。次回も「思考プロセス」が続きます。