私、キットPMはプロジェクトマネジメントに関する
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■3月になってしまいました。今日は朝から雪がチラホラしています。寒いです。
先日ラジオが面白いことを言ってました。35歳の人の「もう桜の季節がやってくる、毎年どんどん時の過ぎるのがはやくなると感じる」という感想を受けて、「若い人はそうだろうな。でも50過ぎると、あと何回桜をみることができるかと考えてしまう。」と(確か松任谷由実さん)が話していました。まさしく私の思ったことと一緒だったので、思わず吹き出しました(笑)
■さてさて、前回から”タレブ”の「ブラック・スワン」という本に触発されて”不確実性”について考えています。本の内容はかなり乱暴にはっしょってご紹介したので、お解りにくかったかもしれませんが、アウトラインだけでもご理解いただければと思います。
■前回の最後で、タレブがアドバイスしている投資会社が儲かったといいましたが、どうして儲けたか気になりませんか?
本によると、普通の貪欲な投資家や投資会社が、大きなリターンを狙ってリスクの高い商品に投資しているとき、堅実性の高い商品に多く投資するわけです。もちろん多少は高リスクに投資します。要はバランスの問題です。そしてある時、黒い白鳥が現れ投資家は全てをスッてしまいます。それからは堅実性の高い商品に投資が殺到することになります。そのとき、手持ちの商品を高値で売り抜けると、あら簡単大儲け。ということらしいです。
お気づきのように、この方法には大きな欠点があります。それは、周りが大きな利益を上げているときに堅実とはいえ、利益が少ない商品を抱え続けないといけないということです。それに耐えることができるかが問題となりますね。
■それはさておき、言いたかったのはこの「ブラック・スワン理論」をプロジェクトマネジメントの側面からどう捉えるかということです。
PMBOKにしてもP2Mにしても、プロジェクトマネジメントは(ややこしくなるので、ここでは単体のプロジェクトとします)設定した(合理性のある)目的をいかに確実に達成するかが使命であるということを謳っています。そのためのガイドラインなわけですね。
ですから、当然のようにキットPMもそう考え、そう行動し、そう伝えてきました。それはそれで間違いないと今でも思っています。でも、プロジェクトマネジメントの力で企業内に大きな変革をもたらす可能性を考えるとき、PMとして経営者や会社から期待されるプロジェクト結果を忠実に達成するだけでなく、もう少し積極的な働きかけができないかと考えたわけです。
んー、ちょっと抽象的で分かりにくいですね。
■これまで繰り返しこのブログで言ってきたのは「プロジェクトマネジメントで最も重要なのはプロジェクトの目的設定だということ」です。
正しく目的設定ができれば、あとはその目的を達成するための行動をマネジメントすればいいわけです。まぁそれが難しいわけですが。
思い出してください、目的設定をするときのポイントとして「経営の視点」「マーケットの視点」「働く現場の視点」で考えようと言いました。これは、ビジネス環境の全てがこの3つに含まれるからです。でも、プロジェクト環境としてはもう一つ「PMの視点」というのがあってもいいのかなと思っています。
つまり、経営者やプロジェクトオーナーから要求される目的をPMが正しく捉えるだけでなく、PMの経験や知識を元に、経営者やオーナーに情報をフィードバックすることも時には重要になるということです。
もちろんそのPMの意見や考えは、プロジェクトやプログラム(戦略的な目的を共有するプロジェクト群)の環境や状況と、社会的な状況(技術革新や新たなビジネス環境など)を考慮したものである必要があります。
■例えば、会社の戦略として非常に重要だが既知の技術で対応が可能な”目的”である場合、PMは徹底的に保守的に、安全を考え手堅く考えプロジェクトに望むべきでしょう。
また、”目的”を達成するためにどうしても新しい概念を取り入れる必要がある場合、それをどのように捉え実行するかはPMの考えに多くを依存する場合があるということです。ある場合はチャレンジングな選択もあるでしょうし、既存の技術の組み合わせで対応することもあるでしょう。
特に、目的が達成されない可能性を前提とするプロジェクトの場合、つまり研究開発プロジェクトなど、トライすることが目的になるような場合は、PMにも相当挑戦的な思考が必要になります。
■タレブが言うように、通常の場合は徹底的に手堅く行動し悪いブラックスワンの発現に備えることが重要だが、必要があれば良いブラックスワンの発現の可能性を上げる努力をするということ。これをプロジェクトマネジメントで考えるとこうなるのではと、思った次第です。
■PMの本質は、指示された目的を達成することだけではなく、プロジェクトの成果がさらに良い結果をもたらすように考えることも必要だということです。
■いかがでしたでしょうか。キットPM自身がまだ”ブラック・スワン”が何者なのか理解しきっているわけではないので、少し曖昧になりましたがモダンPMパワーを信奉しているキットPMとしては少しだけ新しく刺激的な世界を覗いた気がしたので皆さんにもご紹介しました。
次回からは、PMの役割としてとても重要な「PMに求められるプレゼンテーション能力とは?」について考えていく予定です。