プロジェクト憲章って何? -3- | キットPM奮闘記 改め キットビジネスアナリスト奮闘記

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PMの世界からビジネスアナリストへ、キットPM2.0を目指して奮闘中です。BAを超上流とか言いますが、当たり前のようで難しいビジネス要件をどうやればちゃんとまとめられるのか、皆さんとご一緒に考えていきます。

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■なんだか今日(日曜日)は随分あったかい気がします。豆まきを済ませると、春への期待もふくらみます。まぁ、このまま暖かくなることはなく、寒さもぶり返すのでしょうが。月並みでえすが、三寒四温ですね。
 あっ、ところで皆さんは豆まきはされましたか?この行事、キットPMは結婚以来毎年欠かしたことはありません。もっとも、今年は事情があって初めて一人で執り行いましたです。ハイ、豆の味もちょと寂しい。ポリポリ

■さて、今回は「戦略計画」について。前回PMBOKの第4版で「プロジェクト憲章」のインプットとなる「プロジェクト作業範囲記述書」の3つの項目、①ビジネス・ニーズ(市場・技術・法律・規制などの要因から) ②成果物スコープ記述書(成果物の特性とビジネス・ニーズとの関係) ③戦略計画(どのような企業戦略の文脈から出たプロジェクトなのか) で述べているものです。①はキットPMが言う目的にあたります。②は同じく目標となります。この2つについては本ブログですでに考察してきたものですから、皆さんにもご理解いただいていると思います。
 ↓「プロジェクトにおける目的と目標」これから始まる5回シリーズです。

   http://ameblo.jp/hyperionsig/day-20101014.html

 では「戦略計画」となんでしょうか。

■あるプロジェクトはそのもの自身で完結するものではなく、より大きな目的を果たすために必要な”やるべきこと”の一つに過ぎないという考え方があります。

 具体的に考えてみましょう。

ある駅前再開発プロジェクトがあります。プロジェクトそのもののアウトプットは、駅前の土地を整理し大手デベロッパーと自治体の共同で、区画整理と商業施設の建設、テナントの誘致となります。でも、少し引いてみると、周辺商業地域の整備により当該の駅前への人出が減り、地域経済の落ち込みを招いている。またそのせいで人工も流出し、高齢化が他よりも急速に進行しており、自治体の税収も減少している。ということは、住民サービスのレベル低下を招きますます、人工減少が加速するという悪循環に陥っている。この状況を打破することが地域には最優先の課題となっている。】

 というシチュエーションがあるとき、駅前再開発プロジェクトは「地域を活性化し」「人工を増やし」「税収を確保し」「必要な住民サービスを可能とし」「地域を発展させる」という戦略的な目的を達成するために必要不可欠なプロジェクトとなります。
 もちろんこの他にも人工を増やすために、保育所の充実を図るとか、道路の整備をするとかの同じ戦略目的を実現するためのプロジェクトも多数存在することになります。

 つまり、ほとんどのプロジェクトは上位に位置するなんらかの大きな目的を実現するために必要な、1つの要素だということです。
 この上位の目的が「戦略計画」ということです。また、「戦略計画」に基づいて実施するプロジェクト””のことを「プログラム」と言います。IT系の人に取ってはこの「プログラム」はソフトウェアプログラムと概念が違い過ぎるので、ちょっと違和感ありありだとは思いますが、単なる名称と理解してもらえれば良いかと思います。

■では「プロジェクト憲章」を作るのに必要なインプットとしての「戦略計画」の中身はなんでしょう。PMBOK第4版「1.4.3 プロジェクトと戦略計画」には考慮すべき5つの戦略的な事項があると言ってます。

 1) 市場の要求(!)
 2) 戦略機会やビジネス・ニーズ
 3) 顧客要求
 4) 技術的進歩
 5) 法的要件


 キットPM的が推奨する3つの視点「マーケットの視点」「経営の視点」「現場の視点」をこれに当てはめるとこのようになるかと思います。

 ・マーケットの視点として、1) 3)
 ・経営の視点として、2) 5)
 ・現場の視点として、4)


 おー見事に整合しましたね。ただ、現場の視点に所属するはずの労働環境の改善や労働意欲の向上などが明確になっていないのが気になりますが、そこはアメリカ発祥のガイドラインだからでしょうか。ビジネス環境としての労働者の要素が弱いように思えます。

 とにかく、戦略を考えるための要素としてこれらの項目を上げているわけです。内容をよく見ると企業が置かれる環境の全てを網羅していることに気づきます。それはそうですよね。戦略とは、全体バランスの上で最適な解(だろうと考えるもの)を示すものですから、ある部分環境だけを取り上げて検討してもあまり意味がないことになります。

■いかがですか。プロジェクトマネジメントにおける「プログラム」の概念、ご理解いただけたでしょうか。次回は、いよいよキットPMがいつも使っている「プロジェクト憲章」の具体的な内容についてご紹介することにします。