暖かい日が続いて、もうすぐ春が来るとか浮かれていたら、直ぐに冷え込んだりを繰り返している今日この頃の北摂地方です。でも早朝ジョギングを行っていると桜の枝のつぼみが少しだけ膨らんでいるのに気づきました。春はすぐそこまで来ているようです。
前回はビジネスアナリシスとは何を目的としてどういうことを活動を行うのかについて述べました。これをワンフレーズで言うと、
「ビジネスと組織に変革をもたらす活動を計画し、実施する」
となります。加えて、
「変革で得られる新しいビジネスを支えるデジタルソリューションのあり方を考え推奨する」
という役割も併せ持つものです。つまり、
「変革のアイデアを考え→変革活動を計画し→変革を実施し→変革の実行を支えるソリューションを提案し→ソリューションの効果を測定すし→次の変革のインプットとする」
この一連の流れを、論理的に効率的に確実に実施することを目指しています。
では具体的にどのようなアプローチで上記で言ったことを実現するのかを考えてみましょう。前回ご紹介した 「DX実行プロセス」図 をご参照頂きたいのですが、最初のステップは「現状を知る」ことになります。
ここで言う”現状”とは、今現在実施しているビジネスを取り巻く環境の全てを指します。つまり、「ビジョン」「ビジネスモデル」「ビジネスプロセス」「体制」「マーケット」「競合相手」「経営判断ルール」「ビジネス戦略」「パートナー戦略」「社員教育」などなどの状況を知るということです。しかも知るだけでなく、その情報を関係者で共有することが必要です。そのためには先に上げた要素をモデル化し、誰もが理解できるアウトプットとして提供することが重要になります。
BAは様々なテクニックを駆使し、現状をモデル化することからスタートします。この現状モデル化は、既存ビジネスを基にした改善やサービスの強化などを行う時に最も重要となりますが、イノベーティブな全く新しいサービスを立ち上げる場合にも、企業内のリソースと能力(ケイパビリティ)、デシジョンルール等の組織文化を理解にすることに大きな意味があります。
このテーマ次回も続きます。