―――――――――― 【前編】 整いが続いたとき、最初に起きる静かな変化 ―――――――――― 

 

体が整った瞬間は、とても静かです。

 劇的な変化というより、 「あれ」と気づくような、ささやかな違い。

 

 

 呼吸が少し深い。

 肩の力が抜けている。

 頭の中の音が少ない。 

 





 

整いは、まずこのような形で現れます。 

けれど本当の変化は、その状態が数日続いたときに見えてきます。

 

 

 ■ 朝の感覚が変わる 整いが続くと、朝の始まりが少し変わります。

 

 目が覚めたとき、体が重くない。 起き上がるまでの迷いが減る。

 内側から強く押さなくても、体が自然に動きます。 

 

東洋では、巡りが整うと朝の立ち上がりが滑らかになると考えます。

 西洋では、自律神経の切り替えが穏やかに行われている状態と説明されます。 

 

表現は違っても、指しているのは同じ変化です。

 

 

 ■ 感情が揺れきらなくなる

 整いが続くと、感情の動きにも変化が現れます。

 揺れなくなるのではありません。 揺れても、深く残らなくなります。

 

 

 以前なら一日中引きずっていた出来事が、 途中で自然にほどけていく。

 体の緊張がゆるむと、心の緊張もやわらぎます。 心を整えようとする前に、体が静かになります。 

 

 

■ 思考が静かになる 整いが続くと、考え方にも変化が出てきます。

 悩みが消えるわけではありません。 

けれど、同じ思考が長く回り続ける時間が短くなります。 

 

体の中心が安定しているとき、 思考は過剰に広がりません。 頭で抑え込むのではなく、 体の落ち着きが思考に影響します。 

 

 

ここまでが、整いが続いたときに起きる内側の変化です。 

そしてこの変化は、 やがて行動の起こり方にも影響していきます。

 

 

 後編では、その点を見ていきます。