Dizzy Gillespie『Sonny Side Up』


1957,12,19 (Verve)

Dizzy Gillespie (tp,vo)
Sonny Rollins (ts)
Sonny Stitt (ts)
Ray Bryant (pf)
Tom Bryant (ba)
Charlie Persip (ds)

1.On The Sunny Side Of The Street
2.The Eternal Triangle
3.After Hours
4.I Know That You Know


ソニー・ロリンズとソニー・スティット、2人のテナー奏者を上手くまとめあげたガレスピーのセンスが光る。
野趣の強いエッジの効いたロリンズと、矢継ぎ早にシャープなフレーズを連射するスティットはそれぞれキャラが立っていて個性を潰し合っていない。
バイタリティーのあるテナー2人相手にガレスピーも負けておらず、つんざくようなハイトーンはもちろん、ハーマンミュートを使った渋味のあるプレイも映えている。

ハイライトはファストテンポで演奏される#2「The Eternal Triangle」で、テナー2人の鍔迫り合いのような両者一歩も引かないチェイスが聴きどころ。
#1「On The Sunny Side Of The Street」ではまさかのガレスピーがヴォーカルを取る場面もあり、なかなか味のある歌声を披露している。
分かりやすくまとまったアレンジを施しつつセッション性も強く、"楽観的な"を意味するSunny Side Upにちなんだタイトルも秀逸。