Paul Motian『Conception Vessel』


1972,11,25
1972,11,26 (ECM)

Paul Motian (ds,per)
Keith Jarrett (fl,pf) #4,5
Becky Friend (fl) #6
Leroy Jenkins (vl) #6
Sam Brown (gt) #1,3,6
Charlie Haden (ba) #1,3,6

1.Geogian Bay
2.Ch'I Energy
3.Rebica
4.Conception Vessel
5.American Indian : Song Of Sitting Bull
6.Inspiration From A Vietnamese Lullaby



50年代からの活躍を考えると、かなり出足の遅れたポール・モチアンの初リーダー盤。
キース・ジャレットとチャーリー・ヘイデンの参加もあり、当時のキースの音楽性と近い部分もあるが、空間を漂うような独自の浮遊感はすでに確立しているようにも思える。
多くのパーカッションを駆使しながらも、どこか無国籍な雰囲気なのも彼らしさ。

どことなく器用貧乏なイメージがあったサム・ブラウンが良い活躍を見せていて、特に#1「Georgian Bay」でのアコギのプレイは当時としては新しかったのでは。
楽曲ごとにメンバーを絞ったミニマルな編成なので、定型ビートが無いのにとっ散らかった感じはなく、シンプルにメンバー同士の対話を楽しめる。