Kenny Burrell『Midnight Blue』


1963,1,7 (Blue Note)

Kenny Burrell (gt)
Stanley Turrentine (ts) #1,2,5,7,8
Major Holly Jr. (ba) 
Bill English (ds)
Ray Barretto (congas) #1,4,5,7,8,9

1.Chitlins Con Carne
2.Mule
3.Soul Lament
4.Midnight Blue
5.Wavy Gravy
6.Gee Baby Ain't I Good To You
7.Saturday Night Blues
8.Kenny's Sound
9.K Twist



バレルは良い意味でモダンジャズ・ギターの平均点のような存在。
素朴さと技術、泥臭さとスタイリッシュさのバランスがちょうど良く、ラーメンで例えると安定した旨さで飽きること無く食べ続けられる中華そばのようなギタリスト。
今作はブルース中心の選曲であるものの、前述の理由からくどさの無い、比較的あっさりとした味わい深い演奏が楽しめる。

注目すべきサイドメンはテナーとコンガ。
肉厚ジューシーで食べ応えのあるチャーシューのようなタレンタインのテナー。
レイ・バレットのコンガはラテンのフィーリングを加える為ではなく、全体のリズムを立体的にさせる効果をもたらしている。
一本調子になりやすいブルース曲にネギやメンマのように風味や歯ごたえでアクセントをつけている。