市原ひかり『Unity』
2011,6,15 (After Beat)
市原ひかり (tp)
浅井良将 (as)
堀秀彰 (pf)
中林薫平 (ba)
安藤正則 (ds)
1.クオツリー
2.ドルジの人生
3.Oslo
4.Doom
5.Sink-Flow
6.Brain Weather
7.Schema
8.朱鷺 -Toki-
9.The Laughing Stock
『Move』に続き、同クインテットでレコーディングされた2nd。
日常を切り取ったようなストーリー性を感じる前作と比較するとストレートアヘッドなジャズ志向が強い。
結論、このグループには前作の路線が合っていたのではないかと思うほどに中途半端な温度感になっている印象。
どことなくポエトリーな市原のトランペットや、楽曲を印象づけるビートを作っていたドラムがあまり活きていない。
その為、前作にあったグループのオリジナリティーが薄まってしまっているように感じる。
ただ、メランコリックな音色はそのままに、表情豊かになった浅井のアルトサックスが好演。
彼がフィーチャーされた#8「朱鷺-Toki-」が今作のハイライトか。