Thelonious Monk『Brilliant Corners』



1956,10,9-15 #1-3

1956,12,7 #4-5 (Riverside)


Thelonious Monk (pf,celeste) 

Ernie Henry (as) #1,2,3

Sonny Rollins (ts) #1,2,3,5

Clark Terry (tp) #5

Oscar Pettiford (ba) #1,2,3

Paul Chambers (ba) #5

Max Roach (ds) #1,2,3,5


1.Brilliant Corners

2.Ba-Lue Bolivar Ba-Lues Are

3.Pannonica 

4.I Surrender, Dear

5.Bemsha Swing




モンクらしさ満点の掴み所の無い表題曲に代表されるようなユニークな楽曲揃いのアルバム。

クインテット編成だけでなく、ソロピアノやチェレスタを使った斬新な試みなど、バラエティー豊かにまとめあげているが、モンク入門編としてはなかなかハードルが高い。


普段の豪快さは控えめに、間を活かした慎重な音選びでテーマのモチーフを巧みに拝借するロリンズは流石。

それに対し、アーニー・ヘンリーの線が細くクネクネしたほろ酔いアルトサックスが良いアクセントに。


モンクのピアノはここでも相当に破天荒だが、それに勝るとも劣らないユニークなのがマックス・ローチのドラム。

特に#5「Bemsha Swing」ではティンパニを使ったド派手なソロも披露しており、アルバム通して実験的な色も強い。