Christian McBride『Gettin’ to it』
1994,8,30-9,1 (Verve)
Christian McBride (ba)
Joshua Redman (ts) #1,2,6,8,9
Roy Hergrove (tp,fh) #1,2,4,6,9
Steve Turre (tb) #1,6
Cyrus Chestnut (pf)
Ray Brown (ba) #5
Milt Hinton (ba) #5
Lewis Nash (ds)
1.In A Hurry
2.The Shade Of The Ceder Tree
3.Too Close For Comfort
4.Sitting On A Cloud
5.Splanky
6.Gettin' To It
7.Stars Fell On Alabama
8.Black Moon
9.King Freddie Of Hubbard
10.Night Train
華々しいデビューを飾ったマクブライドの1st。
この頃から既に彼の個性・キャラクターが完成されていたことが良く分かる。
当時からアルコにピチカートにソロベースと何をやらせても一級品。
マクブライドの存在によってウッドベースの基礎水準が一段階上がったと言っても過言では無い。
現代ジャズのスキル・技術力をもちながら感性・音楽性の基盤は50-60年代モダンジャズで、それに加えて様々な音楽を吸収して来たことが窺える度量の大きさ。
全面的にマクブライドのヒップなベースがフィーチャーされていて、サイドメンも当時の若手ジャズメンが勢揃いで非常にイキの良い演奏となっている。
録音自体もこれ以上無いくらいに臨場感があって、くっきりとしたベースに対して広がりのあるピアノが気持ちいい。
既存曲とオリジナルのバランスも良く、特にオリジナルは伝統に根ざしながらも都会的な響きがほどよくモーダル。
1stにも関わらずレイ・ブラウンとミルト・ヒントンと言うベース界のレジェンド2人とベーストリオをやってのける度胸に感服。