John Coltrane『Ole』



1961,5,25 (Atlantic)

John Coltrane (ts,ss)
Eric Dolphy (George Lane) (as,fl)
Freddie Hubbard (tp)
McCoy Tyner (pf)
Art Davis (ba) #1,2,4
Reggie Workman (ba) #1,2,3
Elvin Jones (ds)

1.Ole
2.Dahomey Dance
3.Aisha
4.To Her Ladyship (Original Untitled Ballad)


コルトレーン、アトランティック期における最後のアルバム。
頭角を現し始めたフレディ・ハバード、プレスティッジとの契約問題の為に偽名での参加となったエリック・ドルフィーの2名が実にフレッシュ。
約20分の長尺演奏となった表題曲は「My Favorite Things」の発展形である基本ワンコードの3拍子ナンバー。
それにスパニッシュなスケールをブレンドし、さらにベーシストを増員してこれまでにないサウンドを作り上げている。
手探りだったソプラノサックスもだいぶ板に付いた様子で、速いパッセージで勢いそのままにドライヴしている。
とは言え、ダレ場が無いとは言い難い内容で、特に2本のベースの絡みは新しい試みではあるものの場当たり的でいまひとつ効果を上げていないように思える。
 
メンバー全員の個性が発揮されているのはむしろマッコイ作のバラードである#3「Aisha」の方。
甘さを排した神秘的な曲調のバラードで、コルトレーンはもちろん、フロント勢のアドリブが冴えている。
特にシャープでウネウネしたドルフィーのアルトサックスと、対照的にリッチさを漂わせた流麗なハバード。
マッコイのピアノも奥ゆかしさを感じさせる好プレイ。