
20歳までは、なにかをがんばってみたり、自分から動いたりした事が一度もなかった。
部活もやってなかったし、受験&受験勉強もした事がない。
ただ流れにまかせ、目の前の出来事をこなすだけの日々。
これはヤバいぞ…とうっすら気づきつつも、なにもしない日々。
あの頃、ホントは動いてみたかったのかもしれない。
だけど、”どうせオレなんかにできるはずがない”っていう言い訳ストーリーを自分に読み聞かせ、ごまかしてた。
ビビっていただけなんだよな。
多分、自分を変えるキッカケが欲しかった。
そんな時代に聴いていたのは、X JAPAN、hide、SIAM SHADEだった。
オレが20歳の頃にhideさんが亡くなりました。
その時に、”もしイラストレーターとして一歩を踏み出していたら、hideさんと仕事やれてたかもしれない…”って思いがこみ上げた。
そんな思いがオレの背中を押してくれた。
辿り着いた先は、hideさんのヘアメイクを手掛けてた宮城さんの美容室SQUASH。
宮城さんにカットしてもらってる間、イラストの話をしてさ。
何度か通ってくうちに、作品を見せたりするようになって…
初めて自分をアピールした瞬間かもね。
こんな出来事すら、オレにとってはとてつもなく勇気のいる事でした。
そしたら「今度SQUASHのHP作るから、なにか描いてよ」って言葉をもらっちゃって♪
こんな事ってあるんだなと思った!
そこからDope HEADzやDIEちゃん、hide MUSEUMの仕事につながっていきました。
22歳の頃には、SIAM SHADEが解散しちゃって…
2年前の出来事と全く同じ後悔の気持ちでいっぱいになっちゃった。
しかしその後悔の気持ちが、また背中を押してくれた。
Vo.栄喜さんのファンだったオレは、作品に手紙を添えて送りました。
「仕事がしたい」と。
そしたらレコーディング中の合間にLAからTELをくれて、「戻ったら一緒になにか作ろう」って言葉をいただけた!
こんな事ってあるんだなと思った!
あれから8年、今もグッズやCDジャケット等を時々デザインさせていただいてます。
この2度の”キッカケ”が、自分の価値観を大きく変えてくれた。
一歩踏み出せば、なにかが起きると気づかせてくれた。
イラストのうまさがたいした事なくても、気持ちとアイデアで大抵の事はカバーできるんだと知った。
それ以来、オレは自分の気持ちには嘘をつかずに動くと決めている。
うまくいかない事も多い、でもそんな時は必ずなにかを学ぶ。
そう、自分から動けば、必ずプラスの結果が待っている。
あわよくば、うまくいく!
そしたらラッキー♪♪♪
いまだにハイパコの合間に企画書作って、ダメ元でアタックしたりしています。
時々、「どうすればブランド持てるんですか?」、「どうすればイラストレーターになれるんですか?」、「どうすれば…?」って聞かれます。
オレは、それほど難しい事だとは思わない。
技術やノウハウなんてなくても問題ない。
どうせできっこない、なんて事はない。
”一歩を踏み出せるかどうか。”
すべては、そこから始まる。
誰だってやれる。
一度きりしかない自分だから、ビビってる場合じゃない。
オレはそう思っています。
BGM : The Secret / 栄喜