さて、通常の捜査員と同じように現場に出ることになった沈翊。

沈翊本人より、杜城が一番ヤキモキしてる(笑)

ま、考えようによっては、沈翊の活躍の幅が広がり、ドラマに動きが出てくるってものです。(笑)

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#9-1 #9-2

 

 

 

 #EP9-3

 

~北江分局 モニタールーム~

 

犯人の足取りを追ったビデオが入手できたというフォンからの連絡を受け、まずは店内の防犯カメラの映像を確認する杜城たち。

強盗犯が撃ちぬいたカメラではなく、店内の奥側に設置されたカメラでの映像のため、ショーケースを前にした犯人の姿が正面位置に映し出されている。

当然、ヘルメットをかぶっているため、顔はわかりません。

 

フォン「現場に居合わせた目撃者による証言に基づくと、店の貴金属を奪った後、強盗犯は、商店街を東のほうに向かって逃走しています」

 

次に商店街に設置された防犯カメラの映像に切り替わる。

全身、黒づくめの犯人は通りを走って逃走。

 

フォン「奴は、商店街を駆け抜け、交差点を横断し、三番目の路地に向かってます」

 

路地に入った男は、走るのをやめ、歩き始める。

 

フォン「通りの一番奥にある食堂の先で、奴の痕跡は消えてます。近くの(別の)監視カメラにも映っていませんでした」

 

杜城「食堂周辺の防犯カメラの映像がないのはなぜだ?」

フォン「この食堂は、改装工事を終えたばかりで、まだ、セッティングが出来ていなかったようです」

 

なんとも、バッドタイミング。

 

沈翊「この強盗犯は、事前に念入りに逃走計画を立てている。宝石店での手口も鮮やかだし、目的も明確。逃走中も、迅速ではあるが、パニックも起こさず、まったく立ち停まったりもしていない。ここの商店街には、小さな路地がたくさんあるにも関わらず、奴はこの路地を曲がり、食堂の付近で足取りが消えている。つまり、犯人は、この商店街の防犯カメラに死角があることを既によく知っていたということになる」

現場の様子をつなぎ合わされた映像から、理路整然と説明する沈翊。

 

フォン「今、言ったことを俺たちが考えつかなかった、とでも思ってるのか?」

まだまだ、沈翊に対する対抗心の種火が消えそうにないフォン(笑)

 

ハン「思いついていたなら、なんで、先に言わなかったのよ物申す

フォン「・・・・・・」

くくく・・・フォン、形無し。

“沈翊を応援する”強気女子はここにもいます(笑)

 

杜城「やめろ! 人員を倍にし、捜査範囲を拡げるぞ。それから、各防犯カメラの1週間前から遡った映像も見せろ」

頷きながら、機器を操作するハンちゃん。

 

一方、刑警隊のオフィスに姿を見せたのは、鑑識のロンユエ姐さん。

今日も、颯爽としてらっしゃるわぁ。

 

ロンユエ「城隊はどこ?」

李刑事「強盗事件の、防犯カメラの映像のチェック中です」

ロンユエ「急いで、彼を呼んできて。重要な話があるの」

李刑事「はい!」

ロンユエ「大至急よ!」

 

~ロンユエのオフィス~

さすが、ロンユエも部屋持ちでしたね。

 

大至急と言われてやってきた杜城。

杜城「どうした?」

当然のごとく、と言うか、もれなく、沈翔も一緒ですが、そこは、既に何もツッコまないロンユエ様。

 

ロンユエ「ある女性が夫が行方不明だ、と失踪届を出してきたの。それで、彼女の家にいって、DNAを採取してきたんだけど、この報告書、見てよ」

 

さきほどの、警察署を訪れた女性の話がここにつながってきましたね。

 

報告書を確認していく杜城。

杜城「強盗事件の遺留血液と一致・・・」

沈翊「・・・?!」

さすがに驚きますわな。

 

失踪者の個人情報ページを見ながら、「穆偉(ムー・ウェイ)・・・浜河路地区に居住・・妻の名前は・・賀虹(ホー・ホン)。届け出が出されたのは・・」と内容を目で追いながら読み上げる杜城。

 

ロンユエ「自宅から行方不明になった後、宝石店で強盗を行うことも可能よ」

 

沈翊「衝動的に武装強盗するのは無理だ。あらかじめ、計画されていたとみるべきだな。」

たしかにそうね、と頷くロンユエ。

犯人像が掴めてきたものの、予想外な展開に、押し黙る三人。

 

ファイルを置き、口を開く杜城。

杜城「鑑識の捜査官を数人、穆偉の自宅に連れていこう」

本格的に、穆偉の痕跡を見つけ出すということですね。

 

~穆偉の自宅~

 

杜城たちを出迎えたのは、妻らしき女性。

杜城「我々は、北江分局の刑警隊の者です。あなたと穆偉さんとの御関係は?」

おそらく妻であろうと思いながらも、きちんと確認する杜城。

 

賀虹「穆偉は私の夫ですが・・・あの人の消息がわかったんですか?」

失踪届を出したばかりなので、この質問は、ある意味、当然かもしれません。

 

杜城「実は、彼がある事件に関与してるのでは、という疑いがあります。自宅を捜索するために、こちらに伺ったんです。どうかご理解ください」

家宅捜索の令状を見せる杜城。

 

緊張した面持ちで、家の中に招き入れる賀虹。

 

杜城「各自、手分けしろ。」

 

部屋の壁に一面に貼られた、幼い子供の絵。

 

杜城「近所に住む目撃者2名の方にも証人として来てもらってます」

見知らぬ一般人をみて、小さく頷く賀虹。

 

静かに、リビングを見て回る沈翊。

小さな子供のいる家庭であっても、きちんと整理整頓されている。

ただ、気になるのは、テレビ画面の色味調整が赤がキツイってことかな。

少し首をひねる沈翊。

 

沈翊「娘さんの名前は、小安(シャオアン)ですか?」

壁に貼られた画に記名がしてあるのを見たのね。

賀虹「そうです」

杜城「何歳ですか?」

賀虹「6歳です。・・・あ、娘はまだ、父親がいなくなったことを知りません」

杜城「穆偉が失踪した時、小安はここにいたんですか?」

首をふる賀虹。

賀虹「いいえ」

杜城「ご心配はいりません。娘さんについても配慮しますから」

その言葉を聞いても、心配が拭えないような賀虹。

 

~寝室~

ノートPCの中身を確認しているハン。

その後ろで、沈翊が穆偉のクローゼットをあけて、洋服の様子を見ている。

きちんと、ハンガーにかけられ、吊るされている。

 

積み上げられた本の中から、写真立てを発掘。

穆偉の顔写真をスマホで撮影する沈翊。

 

キッチンで、冷蔵庫の中を調べている杜城。

箱に入ったビザを手に取り、配達票を確認。

 

ハンが検証しているノートパソコン、壁紙がかなりドギつい。

(キーボードも、バックライトが赤になってる)

 

すかさず、見逃さず、不審に思う沈翊。

 

ハン「沈先生、なにか?」

沈翊「これ、PCの壁紙にしては、色が強すぎないか・・長時間見ていると、眼が疲れてしまうだろう」

ハン「壁紙ですか? こういうのって、大抵、ランダムにセットされますよね?」

ハンちゃん自身は、あまり気にならないらしい(笑)

 

反して、違和感感じまくりの沈翊。

 

その時、玄関がノックされ、一瞬、緊張が走る。

 

賀虹「娘の小安が帰ってきたようです」

 

絵の個人教師と一緒に帰宅してきた小安を迎え入れる賀虹。

シェー先生「今日も、小安は一生懸命お勉強されましたよ」

部屋の中に、たくさんの人がいて、少し驚く二人。

シェー先生「お客様でしたか・・」

小安「シェー先生、さようなら」

シェー先生「バイバイ」

賀虹「お気をつけて」

 

杜城のもとに駆け寄る小安。

小安「これ、私のよ」

杜城が持っていたペンらしきものをとりあげる小安。

 

杜城「君が小安だね?」

小安「そうだけど、おじさんは?」

杜城「俺は・・・杜城っていうんだ。君のお父さんの友達だよ」

ちゃんと、ちいさな小安に目線を合わせるようにして、微笑む杜城。

 

表情の固い小安。

そう簡単に心を開くタイプの子じゃないのかな。

 

賀虹「小安、おじさんはお忙しいのよ。ご迷惑をかけたらだめでしょ。お部屋で宿題をしていらっしゃい」

こういう状況だからなのか、娘に対しても、ちょっと神経質そうな賀虹。

 

その時、隣室にいたハンが「城隊、これ見て下さい」と部屋に入ってきて、小安の帰宅に気づき、ピタリと口を閉ざす。

なにかいつもと違う雰囲気に、顔をこわばらせる小安。

 

その横で、なにか気になることがあるのか、さきほど、スマホで撮影した穆偉の写真と、小安の顔を見比べている沈翊。

 

その後、家宅捜索も終わり、捜査員や目撃者たちと共に、外に出てきた杜城一行。

なんか、注目するところが、やたらたくさんあった家宅捜索だったね。(苦笑)

 

 

ハン「穆偉のノートパソコンに、乗車券の購入記録が残ってました。李志強(リー・シージャン)という人物のIDを使い、北江から南京までのチケットを買っています。購入したのは、7月22日午後7時23分です」

杜城「ジャン・フォン、この李志強という人物について調べてこい。穆偉との関係についてもだ」

フォン「はい!」

杜城「ハン、俺たちは、北江駅に向かい、南京当局の連中とも情報を共有しよう」

 

沈翊「僕は?」

傍らを見ると、にこにこしながら、杜城の指示を待つ好奇心いっぱいの子猫、あ、違った、沈翊。

この時の、「僕は? 僕は?」な顔、好きだわぁ。

 

杜城「あ・・えっと、お、お前は、分局に戻って待機だ」

 

もちろん、初期の頃の意地悪村八分とは全然違うのよ(笑)

ただ、杜城は、沈翊を通常の捜査に参加させることに戸惑いを隠せないというか、どうしたらいいのか、勝手が違うのよ。

まともに、目も見られない(笑)← 付き合いたてのカップルか!


ある意味、杜城にとって、似顔絵を通じ、犯人を特定するばかりか、自分たちでは気づけない事件関係者の心理を分析してくれたり、事件の方向性を推理したり、などなど、尊敬の域にすらいる沈翊の才能は、ただそれだけでも十分な適材適所なわけよ。

無理やり捜査員的な立ち位置に寄せてこなくても、今まで通りの協力体制、とにかく、自分の相談相手っていうポジションが、一番、無理がないと言うか、しっくりくるわけで・・・。(笑)

 

張局長のプレッシャーさえなければねぇ(笑)

 

一人取り残された沈翊。

沈翊「・・・・・・(-"-)」

 

北江分局に戻っていろ、と言われたものの、はいそうですか、とはならない沈翊の気持ちもよくわかる。

天を仰ぎたくなっちゃうよね。

でも、結局、通りに出て、タクシーを待つしかない沈翊。

 

その時、路肩に停めた車を探すサングラスの女性が、色を見分けられずに苦戦しているところに遭遇。

 

女性「ついたけど、どこに停めたの? 青い車? 青い車なんて見当たらないけど~~」

大声で電話しながらキョロキョロしているものの、真横の鮮やかな青い車に気づかない女性を見て、不思議に思う沈翊。

クラクションを鳴らされ、ようやく、サングラスを外して車を確認できた女性。

これは・・・わかりやすいヒントかも(笑)

沈翊の脳が活発に動き始めた感あり。

 

~北江東駅~

こうしてみると、結構大きな駅ですね。

(ふふふ、ホントは厦門北駅です。)

 

穆偉の顔写真を、乗務員に見せる杜城とハン。

乗務員「この人を見かけたかどうか・・・特に印象に残ってません。確かに、当日は私が担当でしたが、駅に入場してきた乗客のIDをスキャンするための指示を出したり、なにか障害が起きた時に対応するだけです。南京駅でも確認はしましたが、李志強もしくは穆偉(ムー・ウェイ)という人が駅を出たという記録はありませんでした。途中、5つの駅に停車しますから、いずれかで下車した可能性もあります」

 

おっしゃる通り。

打つ手なし。

顔を見合わせる杜城とハン。

 

杜城「駅構内の監視カメラの映像を見せてもらえますか?」

車掌「はい、わかりました。どうぞ、こちらへ」

 

9つのモニターを凝視する杜城とハン。

この規模の駅で、人ひとり探しだすって・・・至難の業じゃないんでしょうか。

 

そこに、フォンから電話が入りました。

フォン「城隊、李志強ですけど、穆偉なんて男は知らないそうです。それに、李志強自身は、4年ほど前から脊髄損傷による麻痺を患っており、トイレにすら、自力ではいけません。彼の面倒を見てるのは年取った母親だけみたいで、生活もかなり困窮してるようです。どうやら、李志強のIDは、その母親が売ってしまったらしいですね。その後、穆偉が手にするまでに、一体何人の手に渡ったのか、見当もつきません」

 

杜城「よし、わかった・・・」

電話を切る杜城。

この線も途切れました。

 

ハン「城隊・・・穆偉の姿はありませんでした」

こちらも、八方ふさがりです。

 

杜城「・・・・・・・」

 

~北江分局 沈翊の部屋~

一人、戻された沈翊ですが、穆偉の自宅で撮影してきた画像を確認してます。

 

パソコンの壁紙、たしかにどぎつい。

ああ、そう言えば、これを見てて思ったのは、7月頃、眼の不調に気づいたときの私は、これの、モノクロバージョンというか、白黒グレーの大小の物体、ベール状や空気の粒や黒い球体がプラネタリウムみたいに立体的な層になって、眼前一面に見えてまして、その隙間(この絵でいう黒い部分)から物を見てるような感じでした(笑)

この現象自体は、視野欠損というよりは飛蚊症の前段階みたいなもので、(私は)割と頻繁になるんですが、さすがに、これはいつものと違うなぁ~と思ったところが始まりだったので、みなさんも、気になったら、眼科に行かれることをお勧めしま~す。

 

テレビの映像。

クローゼットの中。

綺麗に色別に並べられたカラーブロック?

 

写真を見ている沈翊の脳裏によみがえる、昼間、大通りで聞いた「え~、青い車なんて見えないわよ。ああ、ごめんなさい。サングラスのせいで色がわからかったわ」という女性の声。

 

そこから、色覚異常の人には、日常の風景がどんなふうに見えているのか、という記事を見ていく沈翊。

 

おもむろに、スマホを手にし、杜城に電話をかける。

沈翊「杜城、我々は間違った人間を追っているのかもしれない」


 

 

ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.09-3 雑感★ 

 

まだ、事件は始まったばかりというのに、なぜか72時間以内解決の枷がついてます(笑)

 

全てが、意図的に仕組まれているのかと思えるくらい、手がかりが現れては立ち消えてしまい・・・を繰り返し、全然すっきりしない。

怪しさ満載。

 

そんななか、ちょいちょい繰り広げられてる“城翊💘劇場”(笑)

 

誰の目から見ても明らかなラブラブっぷりじゃなくてもいいんです。

私は、これが使いたい!

使わせて~~~!!

それって、本末転倒じゃない?!

 

★『猟罪図鑑』Ep.09-4に続く★