先日は、小ネタ記事をご覧いただき、ありがとうございました。
『猟罪図鑑』も無事終了し、完了記念の企画も終えたので、そろそろ、本格的に次を考えないとですよね。
とは言え、最終回の雑感で書いたように、
【フライングネタバレ】シーズン2の彼ら、相棒として、一層結びつきが濃くなりまして、日常が“にこいち”なので、あらあら、それはもう付き合ってるっていうのよ、状態なんです。
(それこそ、クリスマスMVの自転車のシーンとか、誕生日のプレゼント🤭とかね)
しかも、ただ、付き合いたてのラブラブ感満載というよりか、生意気にも、一足飛びに倦怠期のカップルのように、不協和音を奏でたりするので、ハラハラさせられて、たまんないんです。
ズキューン💘より、ヤキモキ🧨
そうなんです。
なによりも、すでに、私の気持ちは、『猟罪図鑑Ⅱ』の二人にむけて、走り出している!
そういうときに、別のドラマを筋追いしても、集中度が追いつかない。
あと、まったくの新規は、なかなか、頭に入っていかない。
かといって、まだ、お披露目できる感じに至ってないしなぁ。。。
・・・というわけで、一応、今まで、書き溜めていて、出しそびれていたものの中から、整え終わったものをアップしていこうと思います。
今回の、ざっくり雑感は、ズバリ
『Spare Me Your Mercy』
ドラマそのものは、一昨年 2024年11/28~12/25の期間に配信されてまして、8話×49分と、わりと短めです。
まず、なによりもですね、Tor様とJJ(JAYLERR)がダブル主演でドラマをやる、しかも、Sammon先生の原作で、BL要素あり。
それだけで、第一関門突破。
それぞれシード権片手に登場した・・・みたいな、ザ・強豪カードですよ(笑)
Sammon先生の原作に至っては、『Manner of Death』(2020)から、かれこれ5年??Σ(゚Д゚)
※『4 MINUTES』や『Triage』については、またいずれ、どこかで。。。
しかし、早いものです。
(今回、Sammon先生ご自身は、脚本等には携わっていないようです。)
その代わりと言ってはなんですが、名作『Khun Chai / To Sir, With Love 』や『Century of Love』などを演出した実力あるWo監督ということで、こりゃまた、俳優陣だけでなく、制作側も贅沢な布陣。
当時、視聴前は絶対、見なきゃ死んじゃうと思ってました(笑)
そもそも、最初からのこの期待値の高さ、超危険ですよね。
ドラマ視聴は、メンタルフラットが基本なのになぁ💘 ← よく言うよ(笑)
ところがですね、このドラマの配信時の私の精神状態は、急遽、昔なつかしきリメイク青パンドラマ『LoveSick2024』にもっていかれてしまいまして、大幅に予定がズレました。
正直、他のことが手につかず。^^;
そんなこんなで、タイミングを逸し、リアタイどころか、その後もしばらく放置。
放置と言っても、実は、この記事も、2025年の1月に下書きに入れてまして(触りだけのざっくり感想状態のまま)、1年以上、塩漬けしてしまっていたことになります。
その時に、ちょっと内容を調べたので、これはかなり重そうだ、というのはわかってました。
それもあって、中途半端に関わったらだめな奴だ・・・と、封印していた次第です。
しかも、筋追いしない時の私の英字幕視聴なんて、ほとんど、細かな意味なんてわかってないも同然(笑)
それが、日本語訳で見られるのか・・・と狂喜乱舞。
ユネク、Thank you!!
“みたよ”なんて、軽く言っていいような作品じゃないのは重々承知ながら、とりあえず、年末年始のお休み期間に、ユネクの日本語訳で見た時のままの印象で、ざっくり雑感を少しだけ。
英題の、『Spare Me Your Mercy』
これ、なんて訳しましょうか?
私は、ご存じの通り、『本家』でも『裏窓』でも、基本、英訳されたものを訳しながら筋追いをするので、英語の口語表現に関しては、多種多様すぎて、いつも頭を抱えるんです。
スラングをスラングと気づかずに・・とか、逆に感覚的に訳して正解だった、とか、しょっちゅうです(笑)
もちろん、前段階での流れにもよりますが、“Spare me”ときたら、これは、わりと瞬発的に、"勘弁して・・"と訳してしまうかな。
「おいおい、勘弁してくれよ」とか「言い訳はききたくないよ」みたいに使うことが多いから。
更に言えば、“Spare me”の後ろに何がくるか、によっても、状況は変わるんですよね。
ドラマの内容を踏まえ、タイトルを訳してみると、『Spare Me Your Mercy』の直訳は、「あなたの慈悲を求めない」 ← 「私に慈悲をかけないで」 あたりがしっくりきますかね。
これを、Google先生は、「あなたの慈悲をください」 と、こんなふうに訳します。
真逆の意味合いのような感じがしますが、これがどちらとも成立するというのが、このドラマの奥深いところでして、それは、このドラマにはもう一つの側面があるからです。
mercy killing
「mercy killing」は、直訳すれば“慈悲の殺人”、「euthanasia(安楽死)」と同義で使われることが多く、実際には、医師が致死薬を投与する「積極的安楽死」と、治療を行わない「消極的安楽死」に大きく分かれます。
安楽死(euthanasia)というテーマ、このドラマの大切な支柱です。
世界的に見ても、同一の総意(コンセンサス)が得られているとは言い難い問題。
突き刺さる言葉もいっぱい出てきます。
どの立場で見るかによっても、変わってきます。
Your Mercy(あなたの慈悲)を、どうとらえるか?によって、かなり意味合いが違ってくるドラマです。
ドラマの内容に入る前に、これを置いておきます。
公式トレイラーです。
(自動生成のタイ語からの日本語なので、あまり精度はよくないですが・・・)
かいつまむと・・・
末期がんであと数か月の命と診断された母親の世話のため、異動が認められ、山深い地元に戻ることになった警察官のティウ=ワワサン(Wasan)警部補。
帰郷途中、濃霧の道の中央で、生贄のように殺されたヤギを避けようとして、顔と手に軽傷を負うという災難に見舞われる。ケガの治療のため、地元の病院に立ち寄った際、これ以上、自宅では面倒を見切れないと言い放つ患者家族への対応に苦慮する終末緩和ケアの医師ガン(Kan)を見かける。
治療を終えたティウが、姉にこれから帰ると連絡を入れた電話越しに、母親が亡くなってしまったことを知る。母親の死に目に会えなかったティウは深い悲しみと自責の念にかられる。その後、末期患者が余命より早く死亡する事件が連続して発生し、ティウは母親の死の真相を探る中で、母の主治医でもあったガン医師に疑いを抱きつつ、事件の謎を追うという、医療サスペンスBLドラマです。
← かいつままなくても、予告編どおりですね(笑)
冒頭、数分の映像、苦手だな、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、私も、ちょっとそんな感じでした。
お正月に投稿するネタじゃないので、ちょっとずらしたくらいです。
でも、最終回を見終えてから、ここ(冒頭)に戻ってくると、ティウの奥底の本心に触れたようで、ぞわぞわ~~と鳥肌がたつのです。
少なくとも、ティウにも、苦痛を救うために手を下す、というベースがある。
だったら・・・彼は、警察官という立場を離れた時、この一連の流れを本当はどう見ていたのか?という疑問もわきあがってきます。
原作はいつもの如く、未読でして、すべては、ドラマの中だけで、あ~だこ~だ言ってますが、感覚的には、実際、これを8話で収めるためにには、かなりの換骨奪胎があったのではないかなぁ・・という邪念が頭をよぎってしまいました。
言い変えれば、ここに描かれているものは、原作上、削れなかったものばかり、とも言えるかもしれませんし、削ったことによる新たな緩衝投入分なのかもしれません。
それがどういう効果を生み出したのか、その功罪を確かめてみたい気もします。
先にも書きましたが、このドラマは、安楽死や死の定義といった重いテーマを扱っているため、おそらく、このドラマを見て、多くの人は、自分や身内のことに置き換えて考えてしまう人も少なくないのでは?
そもそも、
1)モルヒネも効かなくなり、耐えがたい死ぬほどの痛みに襲われることがなければ、
2)回復の見込みや奇蹟が起こらないことは明確なのに、死期を指折り数えるだけの毎日が苦しくないのであれば、
3)家族や他人の、心身や経済、時間的な負担や迷惑をかけることがなければ、
4)自分の意志と尊厳が守られるのであれば、
なにも自ら安楽死を選ぼうなんて考えたりするだろうか、という患者側の考えも然り。
誰しも皆、(生まれながらの病的サイコパスでもなければ)人は寿命を迎えるその日まで、命を全うしたいと願うものでは? という人倫的な大前提を踏まえたうえで、あくまでも、安楽死は、その例外中の例外。
当然、そのあたりの葛藤についても、このドラマには盛り込まれてきます。
きれいごとばかりではないですし、関わっているのではないか、と思われる登場人物たちも多彩で、心理描写に唸らさせる場面が多いです。
出てる俳優陣がいいのよ。
怪しさ満載のガン医師だけでなく、常に行動を共にしている看護師のオーン。
彼女もまた、主犯じゃないか、とさえ思うくらい怪しさプンプン。
↓ 『Lovery Writer』の激烈女社長(Tamのお姉ちゃん)、覚えてますか?
オーン看護師の(見ようによっては、完全に犯罪者のような)視線や動きを見ているだけでも、かなり集中を強いられます。
・・・そして、オーン看護師同等に、その動きに目を離せなくなる、なかなかのキャラクターっぷりを見せてくれる薬剤師のボス(Boze)。
自殺を装って殺された院長の秘密の愛人(!)であり、その援助で大学を出て薬剤師の道に進んだというキーマン。
※彼(Aelm Bhumibhat Thavornsiri)は、他の作品で見たことあったかな?
すみません、思い出したら、追記しておくかもしれませんが、今は、パッと出てこない。
ボスの極端な思考は、その生い立ちを考慮しても、おいおい、ちょっと待てよ、それは違うよ、と言いたくなるけれど、終盤、ガン医師との激しい口論の中で、彼の放つ言葉は狂信的でブレがない。
で、そんなボスのお相手が、このソムサック院長。
『ManSuang』のWichiendej様です。
いや、BLドラマ好きには、『Jack & Joker』のロゼのパパって言ったほうがわかる人、多そうだよね。www
でね、彼の公表されてなかった8年前の恋物語が泣けるのよ。
二人のダンスシーン、これがまた、レトロな曲調で・・・なんとも言えないの。
このダンスのお相手が、ガン医師の終末期治療観に多大なる影響を与えた教授で恩師だという、これまた、ドラマにありがちな世間の狭さ。
病魔に侵されたピロート教授が、自分の命の終結のさせ方を自分だけで決めてしまったことで、ソムサック院長は未だに彼の死を受け入れることができないでいるの。
ガン医師から、ピロート教授が眠っている以外の時間は、全て、耐えがたい激痛に襲われる骨肉腫だったことを聞かされ、ショックを受けたように見えたけど、それでも、たとえ余命2ヶ月であっても、自分にとっては大切な2か月だった、と執着を見せる。
そんなソムサック院長に、「教授にとっては、無意味な2か月だ」と突きつけるガン医師。
私は、(4話のダンスシーンを見て)ピロート教授のほうからソムサック院長に好意を持った、とばかり思っていたんです。
それくらい、熱い視線をむけていたから。
ソムサック医師「ピロート医師と私は、友人だった・・・すごく親しかった」
愛しい人をこう表現するのが精いっぱいだったのかな、と。
ピロート教授が亡くなるシーンでは、弟子のガン医師に全て委ねられていたけれど、ソムサック医師の存在について、一切、触れられることもない。
手紙ひとつ残したわけでもない。
ピロート教授サイドに立ってみれば、ソムサック院長は、ダンス同好会で知り合った気の合う、同業の友という存在だけだったのか、それとも、ソムサック院長の気持ちに気づいていたけれど、潔癖で医師たるもの、患者の命を救わねば、という信念の持ち主に対して、安楽死については、あえて何も告げなかったのか、それはもう藪の中。
この二人の話は、上の写真のように、回想シーンで少しだけ取り上げられるだけで、そこまで、ドラマに影響するエピソードとして登場してるわけではないんだけれど
、
※ たぶん、このドラマを見た人は、「え? そこ?」って思うくらい、エピソードとしては強くない(苦笑)
もっとセンセーショナルなエピソード、てんこ盛りだから。
ただ、普段は当然のごとく、ゲイであることもドMであることも隠して生きてるソムサック院長が、安楽死を憎む、その背景に、この秘密の想い人の存在があったこと、未だに彼を愛し続けていることがわかって、なんか、やりきれなくてねぇ。
ピロート教授の死後、空虚な日々を送るソムサック院長の心の隙間を埋めるように、いや、明確に狙いを定めて院長の相手となったボスが絡んでくるという濃密さ。
このドラマのBL設定は、このパートを掘り下げるだけでも、十分だったんじゃないのかな。
すみません。ここらへんについては、あくまでも私感です。
このドラマにおいては、主役二人、ガン医師とワサン警部補の恋愛を描くのには、圧倒的に8話じゃ短すぎる& 正直言って、タイのBLドラマがここまで幅広く充実してくると、ただ、同性同士の恋愛設定をなぞるだけでは満足できなくなってきてるんだと思われます。
ここで、改めて、原作を読んでいない → 関係性を補填出来ない、という弊害が大浮上ですね。(苦笑)
BLという視点で見た時、ガンとティウの二人の構図は、『Manner of Death』の時と、すごくよく似てます。
そんなそぶりは一切見せませんが、ガンに対するティウの想いは、実は一目惚れに近いくらい、心の奥底では、急速に惹かれ始めた相手(Tan)の怪しい言動に対して、疑念を抱かなければならないBun医師の状況を思い起こさせます。
患者の意志を確認し、「積極的安楽死」を推奨するガン医師自身にも、当然、その道を選ぶに至った背景もあれば、なにより、患者の尊厳を守るため、という強い大命題と信念もある。
かたや、ティウも当然、警官としての疑念に蓋などできず、事件を最後まで追い詰めるわけで・・・その葛藤はわかりすぎるほど。
だから、即、恋愛モードを出す、というわけにはいかない・・・。
迷いがあるうちは、自分も揺れてしまうから。
だけど、ガン医師の言動を見ていると、ティウが迷うのもわかる。
会った時や去り際には、必ず、軽く手を振ったり、言葉では、割合、ストレートに好意を見せてくるガン医師。
どうしても、彼には隠し事が見え隠れしているから、それがかえって、胡散臭い。
それでも、好きになっちゃう時は好きになっちゃうんだよね。
ティウの視線が、いちいち、ガン医師をみて、停止しちゃうのよ。
隠しても、滲み出る。。。
ただ、二人は、両片思いの状態で収まらず、その先に進んでいくのです。
う~ん、その時の、恋愛の醍醐味、もうちょっと欲しかった気がします。
いや、本音を言わせてもらえれば、Tor様とJJの場合は、双方、一切、BL・ブロマンスのBの字も感じさせず、そんな素振りを見せず、
ただ、ひたすらプロフェッショナルに徹した、かっこいいバディもの、とかのほうが、かえって萌えたかもなぁ。
んでもって、その中に目立たないようにちりばめられた熱情を拾い上げ、二人がどんなに惹かれ合っているかを、私が曝け出しちゃうの(笑)
← だいぶ、大陸BLドラマ方式に感化されてるかも(笑)
逆に、どうせ本格的なBLやるのであれば、徹底的に!がよかったのに・・とも思います(笑)
だって、タイなんだもん。
ハッキリ言って、私の鼻血AAがドバドバ噴出登場するような奴がよかったなぁ。
・・・無駄に、期待値あげたあげく、勝手なことばっかり言ってますね(笑)
物語は、二人の愛を根底に流しつつ、様々な、愛する人や身近な家族との最後の別れの場面を描き出していきます。
ラスト、2人が考えて出した答えは、残念ながら、この問題の本質的な解決という大儀ではなく、あくまでも、この2人にとっての、意志というより、形式の選択だったように思います。
ある種、熟考の上、信念をもって行動したガン医師が、考えを変えることはないように思うから。
だからこそ、委ねるものと、委ねられたもの、という構図が成り立つわけで。
ティウの母親が大好きで、庭に植えていた、青紫の「あじさい」の花言葉、赦し。
車の中で、ティウは、その押し花をそっと、ガン医師の手に乗せるんですよね。
赦しを乞うべきは誰?
こちらは、OSTですね。
うちの裏窓、N'Non のことを話題に出す確率、高いなぁ(笑)
これは、マジで偶然です(笑)
遥かな空 青い海
見上げるほど美しい
その美しさの奥底に 何が隠されているのか
知る由もない
心はなおさら理解できない
まるで遥か彼方の地のように
あまりにも深く神秘的で、計り知れないほど深い
どれだけ見つめても、見極めることはできない
もし 心から誰かを愛し、それが偽りの愛だとしたら
きっと心は壊れてしまうだろう
きみを愛し 心から信じるようになれるまで
それが怖くてたまらない
この愛は本物なのか?
本物だと信じていいのか?
幻かもしれない
ただ夢ではないことを祈るだけ
これは現実なのか?
何かが隠されているのか?
これから繰り広げられる物語が
ただのおとぎ話でないことを願うだけ
それが真実であることを願うだけ
いつものことながら、びびの勝手な意訳です。
ティウになったつもりで、歌詞を訳しました。
★『Spare Me Your Mercy』雑感★










