もしも、の話ですが、12話以降の英訳入手に時間がかかるようであれば、“ざっくり雑感”で飛ばしまくった1話や2話の筋追いをして時間を稼ぐかもしれません。
【追記】書き忘れていましたが、5分割になったので、11話、次記事まであります。
【おことわり】
Youtube版を貼り付けておきますが、今回のUncut版は、Youtube版の+15分くらいの内容になってます。。。
全部の比較はしませんが、書きたいことが、Uncutに関わる場合は、ちょっとだけ補足するかもしれません。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Love Sick 2024』
ชุลมุนกางเกงน้ำเงิน
2024年(Thailand)9/14~ 12/22, 2024
44分×全15話 / Uncut版 75分
原作:Indrytimes(Original)
制作:Channel 9
演出:"Cheewin" Thanamin Wongskulphat
対象年齢:13歳以上 ๑๓+ ※Uncut版 18歳以上 ๑๘+
Love Sick #11-4
未読の方は、ここからどうぞ。
11-3の続きからです。
で、ここで、Uncut版です。
うわぁ、ここ、見せないのか。。。
~チキン屋~
この間、Nohとデートしたチキン屋で、勉強(しているふり)中のPhun。
ただ、おとなしく家で待ってるだなんてできないよね。
まさか、Nohたちが、この地下に来るとはおもってなかったの?
Yuriの声がきこえてきて、ちょっと焦ってるみたいなPhun。
Yuri「Noh! あそこにいるの、Phunじゃない? やっぱり、Phunだ。挨拶しよっか・・・」
店の中に入っていくYuri。
この時の、Nohの心情たるや。。。
顔は映しませんが、手に取るようにわかります。
慌てて、本格的に勉強するフリに戻るPhun。
Yuri「Phun・・」
Phun「あれ・・・Yuri・・Noh!」
ここが最大級にわざとらしく見えるのは、視聴者目線だからですよね。
Nohの固い表情&片眉上げは、Phunが来ているのは知っていても、まさか、ここにいるとは思ってなかった・・・って感じなのかな。
Yuri「誰かと待ち合わせ?」
Phun「ああ・・・ただ、宿題をやってただけだよ」
うまい言い訳を言ってくれて、ちょっとだけ、ほっとするNoh。
Phun「でも、もう、帰ろうと思ってたんだ。じゃ、またね」
立ち上がり、教科書をしまうと、カバンを持ち、席を立つPhun。
これは、さすがにわざとらしくないかな?
その際、Nohに、<終わったら、メッセージして>とだけ、Lineを残していく。
笑顔なく、じっと、Phunが帰っていく姿を見つめているYuri。
Yuri「Nohは、Phunが新しい彼女を待っていたと思う?」
Noh「・・・え? どうして?」
Phunのラインもだし、いきなり、Yuriに直球発言されて、もう、頭の中、大パニック。
Yuri「Yuね、Aimと別れたのは、他に誰か新しい人がいるからだと思ってるの。今、私の友達よりもいいっていうその人のこと、知りたくてたまらないわ」
興奮しているYuriの肩をたたくのも躊躇うNoh。
だよね。
それ、自分のことだしね。
でも、AimとPhunが別れた理由はそうじゃない。
でも、それを言うわけにはいかない。
ここで、重要なのは、Yuriが、Phunに対して、明らかに不信感を抱いている、ということです。
Noh「大丈夫だよ。落ち着いて」
Nohに宥められ、少し、元気をなくすYuri。
ここから、Youtube版が始まるの? Σ(・□・;)
なかなか、忙しい切り替え展開だな。
自分の肩に手を置き、なにか考え事をしているようなNohのことも気づいている、ということも重要です。
ここで、Nohを見つめるYuri。
Yuri「Noh、知ってる? 今日のNohは、と~~っても可愛いんだよ」
強張った笑顔のNoh。
Noh「それって、ハンサムじゃないってこと?」
ちがうの~~と、「Nohは、いっつもハンサムだよ。でもね、今日は、とっても可愛くて、それに、すごく優しいんだよ」と、Nohの指先に触れるYuri。
もう、気の利いた返事をする気力が・・・ないNoh。
Yuri「ん~~、食べ終わったら、写真撮りましょうよ。今日の記念が欲しい」
Noh「そうだね」
Yuriが「すみません、注文いいですか?」
Nohの表情、こんな顔。
やっぱり、見てて辛いわ。
その後・・・
例のプリクラ機(名前はパパラッチ)で、写真を撮りまくる二人。
精一杯明るくするNohも悲しいけど、それ以上に、はしゃぐYuriが・・・(涙)
Yuri「見て、Nohの顔ったら、すごく変!」
Noh「Yu・・・」
Yuri「でも、この人はイケメンね」
Noh「Yu・・・」
(Progressくんの演技、実際、今までも、何度も上手だな、と思っていましたし、ここの一連の演技は素晴らしいんですが、この表情は、特筆ものですね)
Yuri「切って、スマホケースに入れておいたらよくない? なくさないでね。そうでないと、また、ここに引きずってきて、撮り直しよ」
たしかに、Nohの声は大きくはないけれど・・・
でも、この距離です。
聞こえているはずなのに、話を止めないYuri。
もう限界です。
Noh「Yu!」
今度は、はっきりとした声で、呼びかけました。
ようやく顔をあげるYuri。
Yuri「どうかしたの?」
既に、目が潤んでるように見えるのは、光の加減であってほしいよ
しばらく見つめ、意を決したように、「ごめん・・・」と口火をきったNoh。
Yuri「・・ごめん?・・・・なんについて?」
Noh「・・・・・・・」
Nohの無言が全てを語っています。
わかってたんだね。
Yuri「もう、他に好きな人がいるの?」
Noh「・・・・・・・」
返事というより、まばたきのみ・・・。
Yuri「Jeedなの?」
それには、大きく、首を横に振るNoh。
それだけは絶対、違うから!
Yuri「じゃ、誰なの?」
言おうとしたけれど、口をついて出た言葉は、「まだ、友達でいられるかな?」でした。
Yuri「・・・誰なのか、本当に教えてもらえないの?」
首を横に振るNoh。
Phunには、自分たちのことを話すと言っていたけれど、土壇場になって、言えなくなってしまったのね。
Nohの固い表情と、そして、手元の写真を見て、心を決めたように、「教えてくれてありがとう」とお礼を言うYuri。
Yuri「その人と幸せになれるよう、祈ってるね。ありがとう、いつも、私のことを幸せな気持ちにしてくれて・・・Yuは、Nohのこと、愛してるよ」
見上げたYuriの目に、涙が滲んでいる。
Noh「・・・・・・」
立ち去ろうとするYuriの腕を反射的につかむNoh。
Noh「また、会うことできるかな?」
なんて、残酷なことを言うんだろう。。。
でも、大好きな人を悲しませたくない。。
せめぎ合うYuriの心。
Yuri「もちろんよ。今もこれからも、私はずっとNohの友達だよ」
Nohは、Yuriに救われたね。
今度は本当に、静かに去っていくYuri。
後ろ姿を見ながら、唇をかむしかないNoh。
ポケットからスマホを取り出すと
<待っててくれてありがとう>
<でも、今夜は一人でいさせてほしい>
そんなふうに、Phunに当てて、メッセージを送るNoh。
うう、こんな気分のまま、がらりと画面を変えられてしまうのね。
頭と心を入れ替えなきゃ。
~Perの自宅 庭先のベンチ~
Win「Per、今日ね、6問も正解だったんだよ」
Per「良かったじゃん」
Win「なにか、ご褒美は?」
Per「ご褒美ってどんな?」
そう言いつつ、顔を近づけていくPer。
そういうことじゃないでしょ、と、Perを押しやるWin。
Per「冗談だよ。」
Win「そうじゃなくて、例えば、どこか出かけたり、お菓子を奢ってくれたり、とか、そういうこと!」
Per「幼稚だな」
ムカつくWin。
それを見て、ちょっと笑ってしまうPer。
トントンと、Winの腿を叩き、「どこか行きたいところあるのか? 出かけようか?」と訊ねると、「実際・・・どこでもいいんだ。Perと一緒ならどこでも・・・」と答えるWin。
Per「だったら・・・そこらの、街角をブラブラでもするか?」
あからさまに、がっかりするWin。
Win「だけど、それが、僕(ら)が行ける一番遠いところだよね」
Per「悲しいよな・・・一緒に逃げるか?」
Win「は?」
思わず、聞き返すWin。
Win「本気なの?」
実際、どこまでをもって、逃げるというか・・だよね。
Perの言葉をじっと待つWin。
Per「うん。でも、10年以上、時間くれよ」
そうだ。
それが現実だよ。
Win「おい・・・そんなの馬鹿げてる」
今は、笑いに変えても、Perは、その現実を既に見据えているから、この発言をWinに聞かせたんだね。
パチンと腕を叩くWin。
Per「蚊に刺されたのか?」
頷くWin。
Per「お前の父さん、もうすぐ近くなのか?」
Win「よくわかんない」
Per「家の中に入ろう。ここは、蚊が多い」
そうだね、と立ち上がったWinに、「ちょっと待った」とストップをかけるPer。
Per「お前、汗かいてる。ほら、この右側」
そう言って、指をむけた手を、「あ・・」と払うWin。
Per「ちょっと、見ただけだろ」
Win「触んないで。ニキビができちゃう」
Per「まさか! 俺の手はキレイだよ」
その時、「おまえたち、何してる!!」と大声が聞こえ、Winの父親(推定)から、乱暴に引きはがされるPer。
Win「父さん!」
Per「おじさん、こんばんは」
父親(確定)「お前には、勉強するように言ったはずだぞ。一体、なにしてるんだ」
Per「なにもしてません・・僕はただ・・」
父親「嘘をつくな! お前たちのことは全部知ってるんだぞ。今日、お前たちが手をつないで歩いているのを見たと教えてくれた人がいるんだぞ」
後ろで、お姉さんがハラハラしてます。
顔を見合わせるPerとWin。
父親「今度は、どう言い訳する気だ?」
Per「・・・・・」
Win「・・・・・」
父親「それから、お前(Win)、 こんなふうになってることを早く気づくべきだったよ。こいつと一日中過ごして、こんな野郎と同じように振舞うなんて、懲らしめる必要があるな。」
Perに影響されたと思い込んでるの?
Winの腕を強く引っ張る父親を、後ろから、必死に止める姉。
姉「お父さん、止めて!!」
父親の権幕に、さすがのPerも一歩、後ろに下がる。
姉「防犯カメラがあそこにあるのよ!」
それを見て、悔しそうに、姉の手を払いのける父親。
なにそれ!
ちょっと待った!
この父親、おかしくない?
防犯カメラがなければ、息子をこの場で、ボコボコにしてたってこと?
防犯カメラの存在に、少し冷静になったとか、そういうことを言いたいのかもしれないけど、そもそも、(単純な)同性愛嫌悪/homophobiaなのかな?
この人の場合、子供にふるう暴力の根拠は感情のみで、理屈も何も吹っ飛んでる&これまでも散々、粗暴さを指摘されてるってことじゃないの?
Winの前に、進み出るPer。
Per「Yungさん、申し訳ありませんでした。Winと僕は、本気で交際しています。」
父親の目に、炎が宿りました。
Per「ですが、決して、間違ったことは何もしていません。Winを責めないでください」
父親「俺に、説教なんかするな!! こいつは、俺の息子だ。俺の好きなようにできるんだよ!」
Per「・・・・・・」
父親「お前に、今すぐ、こいつと別れることを命じるからな! お前ら二人、二度と一緒にいるところを俺に見せるなよ!」
Win「父さん!!」
父親「家に帰るぞ」
そういうと、文字通り、首根っこを押さえて、車に連れていく父親。
Per「Win!」
姉が、今日のところは・・と、手で押さえながら、あとに続く。
姉「父さん、落ち着いてよ」
急発進して消えていくWinの家の高級車。
残されたPer、力なく、立ち尽くす。。
とうとう、父親降臨。
こんなことになってしまったね。
ここも、Uncut版からです。
~Noh 自室~
帰宅後、シャワーを浴び終わり・・・時刻は、22:46
Phunからは、特にメッセージは入ってません。
自分から連絡を入れる?
どうしたらいい?
それでも、思い出すのは、自分と一緒に遊びに行っていた時の、Yuriの無邪気な笑顔と明るい声だったり、真摯に自分に愛情をむけてくれていた姿だったり、いつだって、自分に対して、我儘を行ったり、困らせるようなことは一切せず、接してくれていたYuriの姿ばかり。。
最後に、目に涙を一杯ためて、「それが誰なのか、本当に教えてくれないの?」と訊ねてきたYuri。
泣かせたくなかったのに・・・
それだけはしたくなかったのに・・・
あれ以上、言えなかった。
どうして、こうなってしまったんだろう。。
その時、スマホに通知の嵐。
力なく、見てみると、友人たちは、試験対策に必死なやり取りを続けており。。。
Rotkeng<ああ、問3が見つからないんだけど、誰か持ってないかな?>
Keng<飛ばしていいよ。君は、それをする必要ないよ>
Rotkeng うさぎ大喜び!のスタンプ
そして、また、1通。。
Rotkeng<おい、さっき、サイアムで、Nohのひよこちゃんを見かけたぞ>
Noh<誰のこと?>
Rotkeng<修道院のYuriちゃんだよ。話しかけようとしたんだけど、俺の方をみないで、タクシーに乗り込んでいった>
Khom<お前をこわがったんじゃねぇの>
Rotkeng 怒れるひよこのスタンプ
冗談めかしたやりとりが続く。
その時のYuriが、どんな思いで・・と思うと、更に、また、どうしていいのかわからなくなるNoh。
その時、部屋のドアがノックされ、ママが入室してくる。
ママ、可愛いパジャマ着てる!
ベッドに腰掛けるママ、手に何か箱を持っている。
ママ「Phunが、あなたに・・って持ってきたのよ」
Noh「で、今、Phunはどこ?」
ママ「ただ、ちょっとだけ立ち寄っただけで、もう帰ったわ」
さすが、ママ!
様子がおかしいって気がついて、息子の頭を撫でる。。
ママにもたれ、少しだけ甘えるNoh。
ママ「Noh、歯を磨くの、忘れないようにね、わかった?」
うんうんうん、と頷くNoh。
ママ「それから、あまり、遅くまで起きてないのよ、いい?」
いくつになっても、子供は子供だけど、こうして、手を離れてしまった子供が、弱ってるときに充電してあげられるタイミングって、あるようで、なかなかないんだよね。
ママ「ゆっくり休みなさい、ママはどこにもいかないわ。さぁ・・おやすみ」
ママが消えていったほうをじっと見ているNoh。
親離れ・子離れがうまくできてる子供は、ちゃんと、親ではない誰か・・次に自分を支えてくれる大切な人を見つけることができるものなのかな。
こんなふうに・・・。
Phunが持ってきた、という箱を開けてみると・・・ドーナツと一緒に、
魔法のお菓子~これを食べて、甘い夢を見てね。
Noh、君は、ちゃんとベストをつくしたよ。
明日は笑顔でね、OK?
Phunのメモを見ながら、目を閉じる。
今日の自分のしたことが、あれで、本当によかったのかどうか、答えは見つからないけれど、一人じゃないって、思えただけで、ようやく、自分を抱きしめてあげることが出来たNoh。
(それ、本当は、抱きしめてもらいたい願望だよ、Nohちゃん。)
★『Love Sick 2024』Ep.11-4 雑感★
ヘビーな内容が集まってしまった感あり。
全てにおいて、キツイ。。
ただ、PerWinもきついけど、やはり、どうしても、この回はYuriに気持ちが向いてしまいます。
エピソードタイトルが、"Yuri"となっていたということは、このような流れになるだろうな、と、覚悟はしてましたが、もしかしたら、2024版の意外な隠し玉があるのか、とちょっと期待する部分もありました。
ある意味、Yuriは、明るくて、可愛くて、元気で、ちょっと幼くて、Rotkengが“ひよこちゃん”って言ってましたが、たしかに、小動物的な可愛らしさの象徴でした。
でも、決して、それだけじゃないことは、Nohとのやり取りを見ていればわかります。
一縷の望みをかけて、どれほど、Nohの心にノックをし続けたことか。
いつか、Nohに好きな人ができたら、その時は、解放してあげよう。
その言葉が枷になってしまいましたね。
でも、それを守ることが、彼女のプライドでもあるし、誰が、Nohの好きな人なのか、やはり確かめたい、という想いを抱くことは当然だと思う。
でも、無理強いしてききだすことは出来なかった。
「今日は一人にしてほしい」
そう言われて、何もできず、一晩中、悶々と不安と疑心に苦しんだPhunの様子も含めて、Yuri視点・Phun視点は、くるのかな?
旧作で、“Yuri song”と呼ばれる曲があるんです。
Pineareちゃん が、ファンミやミーグリでも歌ってたのを Youtubeで見たな、という記憶があり、検索しました。
改めてみたら、寸劇が入ってた。(苦笑)
後半、泣けます。
Thanks : TAD_DY
実際は、こちらの歌ですね。
『ถ้าเธอจะไป』by Praew Kanitkul
『If you go』
私たちは どうしてお互い愛し合うようになったのでしょう?
あの人が現れるまでに どんなに愛し合っていたとしても
あなたは 気づいてしまったのね
そして 私は あなたがあの人を愛していると知りながら
あなたと会っていたの
大丈夫、私と別れたいのなら どうか考えすぎないで
他の誰かを好きになるのに 理由を探す必要などないわ
そんなに自分を責めないで
あなたが私よりも他の誰かを愛しているという現実
私たちは愛し合っていたかもしれないけれど
おそらくお互いを十分に愛してはいなかったの
あなたが 心から私を愛していたならば
あの人が現れても 入り込む隙間はなかったはずよ
私たちは お互いを十分に愛していなかったのかもしれない
あの人を愛せないほど あなたの心を釘付けにするほどには
歌詞は、いつもの如く、びびの“寄せてる”意訳ですが、まるで、この曲をモチーフにして、Yuriという子の原型が出来上がったんではないのかな、という感じがするくらいです。
メロディーも、高音ではないですが、透明感のある歌声(แพรว คณิตกุลさんも、Pineareちゃんもですが)が、とてもこの曲に合ってると思います。